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就活相談に乗ってみた

先週、メガネ屋で働く弟から「うちの店でバイトしている子が就活中で相談に乗ってくれない?」と連絡がきた。普段ほとんど連絡を取らない弟だが、こうして人のために行動できるというのは素敵なことだなと思う。ちなみに仲が悪いわけではない。

そして昨日、職場近くのタリーズでその学生の就活相談にのった。
時間にしてだいたい1時間半くらい。最初はお互いの共通点の話題で盛り上がり、途中からはPCを開きながらの真剣な就活相談だった。

その学生の課題感としては以下のイメージ。

  • 効率重視の性格で軸も定まっていないのに合同説明会などに参加する時間が無駄に思えて仕方ない

  • 回りが大手を中心にとにかくたくさんESを出していて不安になる

  • とはいえ軸がまだ見えず先行き不透明

最終的には、

  • 軸を仮決めする

    • 1回で100点満の軸が見つかることはない。なんなら最後まで見つからないかもしれない。だから現時点の軸ということで仮決めして、その軸に沿って就活を進めてみる。定期的に軸を見直して少しずつ自分にとっての100点に近づけていけばいいというスタンスで就活を進める。

  • ゴールから逆算して進める

    • 例えば3月末までに就活を終えたいなら、1~3月が選考のピーク。となると11月~12月に希望業界や軸をある程度定めて選考に進む企業に出会っておきたい。そう考えると10月まではがっつり準備期間に使える。色んな企業にであって、色んな大人と話して、たくさん迷う。

  • 納得感に囚われず本能で楽しそうと思った会社を受けてみる

    • 効率や納得感を大事にしたいと思うようになった背景は、子供時代に優秀な友達の中で埋もれたくないという適合本能によるものだった。本来はただ楽しいことを何も考えずにやることを求めているんじゃないかという仮説のもと、就活でも実験的に今までのパターン外の動きを取ってみる

というアクションに落とし込んで就活相談は終了した。

この時間が価値ある時間になったかはこれから実証されていくわけだが、1時間半の充実度としては悪くなかったと思う。

そしてこの対話を通して感じたことは、「問いが思考を深める」ということ。

初対面だったこともあり、相手の状況が全く分からないところからスタートした対話だったため、いつも以上に前提を質問したり、定義を確認したりして進めていったと思う。
それが功を奏し、学生からも「これがコーチングですか?」と言われるくらいに、学生自身が自分と向き合う時間をつくれたと思う。

であれば、就活相談の終え方にも工夫ができた気がする。
今回は最後に私が感じたことやアドバイスをして終わったが、最後に問いのプレゼントという形でいくつかの思考のヒントを与えて終了というのもお洒落だ。

問いをプレゼントする就活相談。これから本格的に形にしていくのも面白いかもしれない。

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