バナナの贈り物
これまで定期的に新入社員の育成日記のような形で日々の気付きや学びをnoteに投稿してきたが、ついに3ヶ月の研修期間が幕を閉じた。
研修最終日は、社長を含む全社員が観覧可能な成果発表会。
3ヶ月の取り組みを通した経営陣への提言や、個人の成長、配属後の意気込みをプレゼンする。
この日が来てほしくないと思うほどに、それを待つことが楽しみだった。同時に寂しかった。
成果発表会は社長から「歴代でもベストな内容だった」と言ってもらえるくらい、完成度が高く、素晴らしかった。
その中でもいちばんのハイライトは、最後に発表した新人の悔し泣きだ。
彼は「自分を変えるため」に会社に入社し、何度も心が折れそうになりながらも、3ヶ月で大きく成長した。
しかし、直近の研修では成果が出せず、本人としては不完全燃焼だったようだ。
そんな悔しさを込めた魂の叫びに、同期一同、そして私も涙を止められなかった。
過去イチ変な空気で終わった成果発表会だったと思う。
私たちが過ごす1日1日には、2つの種類しかない。
忘れ去られてしまう1日と、一生記憶に残る1日だ。間違えなくこの日は後者だったと思う。
この3ヶ月、正直かなり新人たちには負荷をかけてきたし、体力的にも精神的にも追い込んだと思う。
それでも配属前研修で、新人それぞれが最後のスピーチをした際には、我々人事に向けた感謝やねぎらい、中にはほぼ告白のようなメッセージまでもらえた。あと、バナナも。
本気の仕事は感動を生む。
最終日にして、仕事の本質に改めて気づかされる、一生忘れない1日になった。
あーぁ、楽しかったな。