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仙台

自分は将来、仙台に住みたい。
人生で初めて仙台に訪れた。駅は混んでいるし、どこに行くにも微妙に遠いし、不便な街だなと思った。が、なぜか親近感をおぼえた。し、一回行っただけで住みたいとさえ感じた。都会なのに田舎に近い街。クソ田舎なのに都会に電車一本で行ける街。それは自分の出身地・福岡にそっくりなのであった。自宅周辺は田んぼに囲まれていながら車で大都会に行ける、電車もまあ、そこそこ通っている。そんな都会なのにどこかあか抜けないところ、田舎なのに都会が近くに意識できてしまうところがそっくりというほかなかった。自分は福岡の田舎っぽい閉塞感がいやで進学を機に福岡を離れた。けど、こんなに仙台に親近感を抱いていることを考えると、自分は育った所に縛られていることをいやというほど感じた。自分は一生、垢抜けない都会/背伸びした田舎で生活するのかもしれない、それはちょっといやかもと思ったけど、それはもう性かもしれないと受け入れることにした。仙台は初めて行ったし、何かゆかりのお話とか読めると良いなと思い『貝に続く場所にて』『荒れ地の家族』を新幹線で読んだ。仙台が新しい街に感じるのは幻想(?)というか考える余地のある話で、3.11は日本人として、歴史的事実として、やっぱり一生忘れちゃだめだと思う。いや、少なくとも仙台で生活しようとする人間は一度立ち止まるべきなのかもしれない。まあなんで仙台があんなにきれいなのかわかった、し、怖くもなった。過去にすがるのはどうにもできないという意味でしんどいものだけど、過去は絶対考えなきゃいけないものだとも再認識した。とにかく仙台は行くべきだし、二次試験は頑張るべし。