嗚呼、麗しの鍋焼きうどん
うどんが好きだ。
全然食べ歩きもしていないし、だから「ここが美味しいよ!」っていうお店もあんまり知らない。でも好きだ。
稲庭うどんみたいなさらりと細いのも、讃岐うどんみたいなしっかりもっちりしたのも、田舎うどんみたいなほろっとしたのも、ほうとうきしめんひもかわなんかの幅広いのも、うどんなら大抵好きだ。
そんで、かけうどんもざるうどんも、釜揚げもぶっかけも煮込みも好きだし、関東風のお醤油がしっかりしたのも、関西風のお出汁華やかなのも、カレーも味噌もクリーム系の洋風アレンジのも好きだ。うどんなら毎日でもいい。三食……は、まぁ、ちょっと遠慮するかもしれない。
そんな私の最推しの食べ方は、すばりタイトルにもある通り鍋焼きうどんである。
何がってあの、「あなたを満足させます!!」っていう"全部のせ"感ですよ。
お近くにうどんの専門店があるなら、メニューに鍋焼きうどんがないか見てみてほしい。もしそのお値段が、他のメニューに比べてちょっとお高めであるなら、うどんの具としておいしいものがどんどこ入っている。
きのこでしょ、お野菜でしょ、お肉に玉子、お餅に衣とろとろの海老天(この辺は好みが分かれそうだが、私個人はおつゆを吸ったぷわぷわの衣が大好きなのだ)。
ね、贅沢。一粒で二度も三度も美味しい。
更に具材が多いからお腹も満足できるという。
で、この鍋焼きうどん。
お店によっても結構特色が出る。
お肉が鶏肉だったり豚肉牛肉だったり、牛肉も薄切りだったり牛すじだったり。
天ぷらも、大体は海老天がスタンダードだと思うが、以前入ったことのあるお店ではハモの天ぷらも入っていたり。
ファミリーレストランとかだとお値段も中身ももう少しシンプルだと思うが、それはそれで美味しい。
嗚呼、なんて素敵鍋焼きうどん。
折しも季節は冬である。まさに鍋焼きうどんのシーズンである。夏に食べられないこともないと思うが、まぁ、さすがにちょっと避けたいですよね。
令和最初の冬は暖冬と言われているけれど、それでも夜は冷える。
お腹も心もあったまる鍋焼きうどん。あなたもはふはふずぞぞしませんか。