イチボク
そこに立っているには、
無駄なものはもちろん、
時に、泣く泣く手放さなければならないものもある。
そうやって、間引いて、剪定していくたび
悲しくなったり、悔しかったり。
ところが。
たとえ失ったものが大きかったとしても、
今まで見えなかった富士山が見えるようになったりする。
排除したいなら
追いやりたいなら、そうすればいい。構いはしない。
自分の世界観で、生きていこうと思う。
その人情の塊でしかないお弁当を、
晴れた日にしか会えないぼくの理解者、
一木ぼっちのタチノキくんのいる公園で。
きみは、強いやつだな。
ぼくは、きみしか信頼できないんだ。