青軸キーボードをたった一日で不採用にした理由
どうも、ばんかです。
愛用キーボードをHHKBからKeychron K3へと切り替えて、赤軸を使おうと決めつつもおまけでついてきた青軸もちょっと気になって、そしたら赤軸と青軸を混合しても面白いんじゃないかって話の、つづきになる。
あれだけ「青軸の打ち心地がよくて、くせになる」と話をしていたのに、今はもう、すべて赤軸にもどっている。なぜか。
うっさいから、だ。
うん。わかっていた。わかりきっていたことだ。それでも「この快感には代えがたい!」と思ったから、青軸を採用したはずだったのに——。
いやでもさすがに、人と一緒に仕事をする身、あるいは家族と同居する身としては、青軸は断念せざるを得ない。ちょっとやそっとじゃない、他人に迷惑がかかるレベルでの音なのである。
———
# 赤軸と青軸のタイピング音比較
「そんなに言うほどなのか?」と思う方へ。以下が赤軸と青軸、それぞれのタイピング音を収録した動画になるので、聴き比べてもらいたい。
赤軸のほうが低音で、かすれたような音になっているのがわかると思う。
いっぽうの問題児、青軸のほうは、もっと甲高い音が特徴的、カチャカチャという音が耳につくだろう。
実際にタイプしている本人は、実はそこまで気にならない。むしろその音が快感で、リズムよくバチバチ鳴らしているのが心地いいぐらいに感じている。
しかしこれはきっと、町中で大きな音を鳴らしているバイクとおなじ話だ。
音を鳴らしている本人にとっては心地いいサウンドなのかもしれないが、それはまったくの自分勝手。聴かされている他人にとっては不快そのもので、フラストレーション製造機でしかないものなのだろう。
———
# 実際にクレームがはいりました
なんでここまでコテンパンに青軸を悪くいうのか。正直な話をすれば、ぼく個人としては、青軸を養護したい気持ちでいっぱいだ。
しかし実際に、周りで時間を共にする人から「ちょっと……」と言われてしまったら、それはもう守りようがない。しかも同日に、ふたりから。
まずは妻だ。
別に面と向かって「うっさいわ!」と言われたわけではない。しかし、「なんかキーボード変えたの?結構ひびくんだね」と、やんわり釘を刺されてしまったのだ。
平日の昼間、しかも妻は別室にいるのに、だ。
これが夜間、家族みんなが寝静まったあとに、こっそり仕事をしているときだったら、もっと気を悪くさせてしまったに違いない。
もうひとつは仕事仲間から。
10人ほどのメンバーで行っているオンラインミーティングでの出来事だ。
話を聞きながらメモを残そうとタイピングをしていたら、「ごめん、だれかわからんけど、キーボードの音で話が聞こえづらいからミュートにしてくれる?」と一声。
そしてぼくはなにも言わず、こっそりとマイクをミュートにして、キーボードの電源を落としたのだった。
———
# 「完全なる一人」でない限り青軸はオススメできない
そんなわけで Keychron K3 は晴れて赤軸一色となった。別に赤軸を嫌っていたわけではないが、ちょっとざんねんな気持ちではある。
今回の件で、青軸は “使えるシーンを極端に選ぶ軸だ” というのがわかった。
たとえば以下のような条件に合致するような人は、青軸は控えたほうがいいのだろう。
一緒に生活をしている人がいる
人との打ち合わせが頻繁にある
オンラインで会話をしながらゲームをする
動画の撮影などをすることがある
カフェや仕事場など、人と一緒の空間で仕事をする
いよいよ「青軸が似合う人」ってどんな人か、わからなくなってきてしまった。