初代mixi現役世代が感じたmixi2の特徴と他SNSとの違い
mixi2は、株式会社MIXIがリリースした新しいSNS。
ですが「まったく新しいSNS」というわけではなく、その名の通り前身である「mixi」をブラッシュアップし、現代にフィットするように進化を遂げたSNSとなっています。
1986年生まれの38歳である筆者は、学生時代にmixiが大流行。SNSといえばmixiと言われるほどメジャーで、友人たちの中でアカウントを持たない人はいないぐらいの盛り上がりでした。
mixi2では、その当時に感じたmixiの良さを踏襲しつつも、現代のSNSの様式を上手に取り入れていると思います。
mixi→mixi2の違い
mixiからmixi2の違いについて、私が使っていて感じた大きな変更・進化ポイントについてお話していこうと思います。
フレンドからフォローに
mixiでは「フレンド」という形式を取っていて、相互に承認しあった相手とコミュニケーションを取るのがメインでした。クローズドな環境で、自分を中心としたコミュニティを築く感じですね。
mixi2では一転して「フォロー」という形式に変更。Twitterのように「気になった人を一方的にフォローする」という形になり、承認は不要になりました。そのためユーザーのポストも一般公開がメインとなり、非常にオープンなSNSになった印象です。
ストック型からフロー型に
mixiでの更新は主に「日記」を使っていましたが、mixi2では現代でも馴染みの深い「ポスト」に変更されました。
日記がストック型のコンテンツだとしたら、ポストはTwitterのようなフロー型の投稿。ボリュームよりもスピード感や瞬発的なコメントが重視されています。
また、ユーザー同士のコミュニケーション様式にも変化がありそうです。
mixiでは「日記」へのコメントがコミュニケーションが盛んでしたが、mixi2ではポストへのリアクションがメインになりそうです。
Slackのようなリアクションスタンプが豊富に用意されており、その投稿への反応を非常にラフな気持ちで表現できるようになっています。
ユーザーのメイン画面も「タイムライン形式」となりました。そこには「フォローしているユーザーのポスト」と「参加しているコミュニティのポスト」が時系列で並びます。
フォローしている人や参加しているコミュニティが多ければ、それだけタイムラインは活発になり、流れも早くなっていきます。
コミュニティは健在
mixiの特徴でもあった「コミュニティ」は健在。特定のテーマや属性を持った人が集まる「コミュニティ」をユーザーが自由に立ち上げることができ、ユーザーは自由に参加が可能です。
しかし投稿手段が大きく変わりました。
mixiでは「スレッド」形式がメインで、ひとつの投稿(スレッド)に対してコメントを積み重ねていくのが基本でした。「コミュニティに参加した人は、まず挨拶スレッドにコメントを!」みたいな文化がありましたね。
一方のmixi2では「ポスト」がメイン。コミュニティ内でも個人ポストと同様、ユーザーが自由にポストをして、他のユーザーはそのポストにリアクションをします。ポストへのコメント機能もありますが、主にはフロー型のコミュニケーションになるでしょう。
mixi2はコミュニティで繋がるSNS
mixi2の大きな特徴は、やはり「コミュニティ」だと思います。
mixiにおけるコミュニティの役割は大きくふたつ。
ひとつは「同じ興味関心を持っているユーザー同士が結びつく」こと。サークル活動のようなもので、自分の興味関心を存分に語れる場所であり、同じ「好き」を共有できる仲間を簡単に見つけられる場所。
この年齢になって思いますが、仕事以外の場所で、自分と同じ興味関心を持つ人を見つけるのは、結構たいへんです。mixiを活用すれば「仲間」や「同士」が簡単に見つけられる。これがmixiの大きな価値であるように、私は思います。
もうひとつの役割は「自分のプロフィール」です。私が参加しているコミュニティは、他のユーザーが自由に確認できます。つまり、私が参加しているコミュニティを見れば、私という人の概要がわかってしまいます。
それこそmixi時代は「A型」や「次男」など、趣味嗜好を表すものではなく、その人の属性を表現するようなコミュニティも多く存在し、流行っていました。「私はこういう人ですよ」という名刺代わりにコミュニティに参加するのが、一種の文化のようになっていましたね。
この文化は、mixi2になってもおそらく変わらないでしょう。実際、ユーザーのプロフィール画面に訪れたとき、真っ先に目にするのは「参加しているコミュニティ」です。
今後の展開に期待しかない
国産SNSということもあってか、非常に馴染みやすいSNSだと思います。画面デザインもわかりやすく、使い方や操作に迷うこともありませんでした。
また、参加しているユーザー同士が非常に友好的な印象です。おそらくスタンプによるリアクションが効いていて、ネガティブでダークな雰囲気になりづらい感覚があります。
おそらく、今後の文化になっていくSNSなのではないでしょうか。過去のmixiがそうであったように、mixi2が新しいご縁を結ぶきっかけとなっていったらいいなと思います。
ただ、SNSは使用しているユーザーの意向や流行によって、使われ方や形が大きく変化するもの。今後どのような変化を遂げていくのか楽しみです。