親知らずを抜いた話(後編)
時間のない人用のまとめ
・クッッッッッッッソ腫れた。腫れで突っ張る痛みが辛い。
・患部自体の痛みはマジで無し(これは完全に個人差)。
・帰宅後に謎の体調不良に苦しむ。
・噂の血餅は思ったより取れない(患部の処置と個人差)。
・介護食は親知らず抜歯患者を救う。
・バンコぞうさんは無くてもいい(個人差)。
・縫合糸の違和感は慣れろ。
・とにかく痛みがなければ何も心配はいらない。
無事に迎えた朝
夜間、結局鎮痛剤を貰わず。
同室の人のいびきが酷くてイヤホンや耳栓をしたものの自分の拍動が煩くて結局外した。寝不足。
朝を迎える頃には痛みはほとんど感じず。とにかくひたすらに両頬が腫れていた。
朝ご飯は7部粥、じゃがいもの味噌汁、ヤクルト(正規品)、はんぺんと溶き卵とにんじんと玉ねぎを煮た奴。卵が煮込まれすぎてボッソボソになっていた。食べづらいやーつ。
じゃがいもは見た目完全にアステロイドだったのでオイオイオイと思った。
しっかり茹でてあったので、「この中では」一番食べやすかったです。
ただし時間は掛かるので看護師さんの食器下げに間に合わない。焦る。
しばらくして、先生の診察。出血も止まり問題ないということで無事退院の指示が出ました。
歯根の影響で顎の骨もそこそこ削ったという、今更明かされる真実。そら腫れるよ。
退院
入院時に後払い清算の手続きをしていたのですんなり退院…かと思いきや、事務処理?が終わらないと帰して貰えないとかなんだとか。
何だかんだで結局トータル1時間くらい待った。何じゃそりゃ。
ちょうどいいバスの時間をすっかり逃して、でもタクシーで帰るお金は惜しかったので30分くらいバス停で待機。だんだん体調が悪くなり始める。
他に待ってたお年寄り方には悪いけど、さっさとバスに乗り込んで奥の方の座席をゲット。すまんな、でも入院荷物抱えて立って帰る自信は無い。
帰宅後
お腹がすいたので早速介護食に手を出す。
食事については後記。
帰ってきた夫氏に「食べる牧場ミルクだ!!!」とクッソ笑われる。
私も笑うが腫れすぎて突っ張って痛いんじゃ。
帰宅後の夜
抜歯の過程でどこが一番辛かったかって、ここでした。
結局原因は不明だった。抜歯時の薬剤に翌日になって反応した?
帰りのバスの時にグロッキーだったのでそのあたりも関係してるかも。
夜中に吐き気、冷蔵庫のゼリー飲料を飲む。これ(冷たいもの)が良くなかった?
布団に戻ると寒気が止まらずガタガタ震える。震えすぎて夫氏は起きた(すまぬ)。カイロ貼ったりして耐える。
それでもこれまでにない寒気、吐き気、体の痺れ。死ぬかと思った。
しばらく堪えていると少し回復、ちょっとだけ睡眠。起こした夫氏に白湯作ってもらい、低血糖かもしれんと思ってハチミツを足してみる。
飲んだ後トイレに行ったらコロコロ便がまぁまぁ出た。便秘だったかな?
再び布団に戻り、吐き気も若干あるので一応回復体位で就寝。回復体位に意味はあったのか。
但し頬が腫れた状態での横向き寝はテクニックが必要。
その後は特になんともなく過ごした。マジで何だったんだ。
食事!!!
入院前に仕入れていた食事、介護食について語りたい。
近所だとキユーピーとアサヒの2社のアイテムが主に売ってたので、その中からおいしそうな奴を幾つか選んだ。
歯ぐきでつぶせる奴と、舌でつぶせる奴。
(とりあえず両社amazonで目についた奴)
あとは私は買いませんでしたが、ネット検索の結果ではメイバランスとかクリミール等、甘い系の飲料(粘度高め)を選ぶ方もいるみたい。
で、この介護食を買っておいたのが大正解でした。
・白がゆ、卵がゆ、梅がゆ以外にもバリエーションが増える。
・おかずポジションのレトルトもあり、味覚的には普段の食事と同等。
・結構おいしい。
そして介護者の負担を減らすためなのか、それとも本人が開けることも考えているのか、一番感動したのは
「パウチの袋が滅茶苦茶開けやすい」!!
どんな不器用でもまっすぐ綺麗に開けられるようになっている…!
2社の製品購入して、どちらも同じくらい開けやすかったので多分そういうもんなんでしょう。助かる。
あとはレンチン時間。温めて即食べてもやけどしないくらいの熱さ(ぬるさ?)に仕上がるので、「食べる」という行為以外に神経割かなくて良いのがすごく良かったです。
体感的に、抜歯後すぐは「舌でつぶせる」の方が食べやすいし、コツをつかんだら「歯ぐきでつぶせる」の方が料理のバリエーションや多少食感もあって飽きずに食べられる。両側同時に抜いてない場合は最初から「歯ぐきでつぶせる」でも良さそうな感じでした。
ただバラで買うと金額が結構かさむので、必要となる事が事前にわかっていたら通販サイト等でセットで安く仕入れておくといいかもしれない。
私も日和って3日分くらいしか買わなかったけど、余裕があったらもうちょっと買っておいたら良かったと思った。
風邪や胃腸風邪の時とかにもよさそうだなとか。知らんけど。
下の親知らず抜歯する全ての人に、介護食を選択肢として入れてほしい。
ぞうさん
※この商品はあくまで接着剤の充填用であり、メーカー想定の用途とは異なる点ご注意下さい。
なんとレビューのほとんどが本来の用途ではなく親知らずレビューとなっている謎の商品。
医療用としての検査は確実にされていないので厳密な安全性は不明。
傷口が落ち着いてきた気がする頃から、コンクール(洗口液)の水割りを充填して患部周辺の洗浄に使いました。
レビュー通りほどよい水圧で良い感じ。
結局そんなには使わなかった(抜糸後は普通に歯ブラシしてた)けど、値段も値段なので買っておいた方が気休め程度にはなる。
抜糸までの間
とにかく口の中の違和感がすごい。
舌の両脇に糸が常に当たるので24時間エンドレス不快感と吐き気。
退院後3日目くらいまでは発狂しそうな程で、何か打つ手は無いかと考えていたけれど、最終的にそれなりに慣れました。何事も全ては慣れ。
掛かったお金
私の場合は入院だけで4万程度。
医療保険では抜歯の手術分は出ないけど、今回は入院をしたので入院の分の保険金を受け取ることができた。
契約内容によりますが、私は入院費はトントンくらいで収まった。
ただその前後の診察や食事等、意外とお金掛かったなーという気持ち。
日帰り手術だと、入院しないのでもっと負担少ないんじゃないかなぁ。知らんけど。入院ってやっぱ金掛かるんですよ。
最後に。
今回、担当してくれた先生の腕が滅茶苦茶良かったからなのかどうなのかは分からないが、体験談で皆さんが語っているようなしんどい痛みが私には襲い掛からず、事前に超心配していたほどの事は起きず、多少拍子抜けするような抜歯となった。
まぁこういうケースもあったよ、という事で残しておく。