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【純喫茶】ちぐはぐ感が愛しい内装とアラモード‖喫茶ボタン【東武練馬】

フォントマニアに見せたい看板

駅どころか路線自体があまり人に言ってもピンと来ない東武東上線。の中では比較的栄えている場所、東武練馬。駅前には映画館付きのイオン。の反対側に、フォントマニアを刺激しそうな看板の喫茶店がある。

パーペキのビジュアル

アラモード 730円
コーヒー 450円

アイスコーヒーは足つきの背の高いグラスにシリコンコースター。シュガーポッドは両手付きのシルバー。なのにコーヒーポーションを乗せているのは陶器の小鉢で、急に雰囲気を変えてくる唐突さが良い。

そして待望のアラモードである。

良い良い良い良い。パーフェクトで完璧、パーペキ。
どこまで伸びるんだ林檎。
ビジュが良すぎるので別アングルからも。

いいぞいいぞいいぞビジュが良すぎる(2回目)
りんごの飾り切りはもちろん、桃が器から飛び出しているのも、クリームに緑のシロップがかかっているのも抜かりが無い。フルーツがシロップ漬けではなく甘くないのもなんかこうリアルで良い。溶けゆくアイスと時間勝負をしながらも、最後に溶けたアイスとプリンの苦さしっかりのカラメルが混ざるのがおいしい…。

そしてテーブルが厚みのある木枠に格子模様の銅板なので喫茶店メニューがめちゃくちゃに映える。このタイプのテーブルを採用している店はもれなく好き。

ちぐはぐ感がたまらない店内

ソファはどっしりとした大きさで、年季を感じるわりにへたっていなくて、しっかりした反発感。大きめの花柄のジャガードもかつてはもう少し明るい色をしてたんですかね。壁紙もだいぶ色褪せているけれど花柄。
席の間に植木鉢が置かれまくっているのも趣深い。統一感のない鉢と置き方、ちぐはぐ感。これが、個性なのだ。

席によってはゲーム機タイプのテーブルも。こういうのを残している喫茶店は貴重なのに、この店はサッと見ただけでも5機は置いてるからかなり強い。ゲームテーブル席に座りたい!という人にはオススメしたいお店。

そして最大の特徴はどうみてもクリスマスなオーナメントと折り鶴が吊るされまくったシャンデリア。

ズームレンズを持っていなかったのが悔やまれる

シャンデリア?シャンデリアの定義は天吊タイプの装飾的多灯照明器具なので一応シャンデリアとしておく。オーナメントまでは良い。でも何故折り鶴なの。壁吊りの照明の方が大ぶりのクリスタルパーツがぶら下がってよほどシャンデリアらしい。でも、このちぐはぐ感がたまらんのだ。

伝票は既製品。でも真っ白な裏面を見せられるよりこういうのが良いよね。
店内は常に小気味良いジャズが流れていたものの控えめな音量で、ご主人が作業しながら見ているテレビの音量の方が大きくてほぼ聞こえない。そういう緩さもたまらない。

店舗情報

嬉しいのがモーニングが12時まで頼めること。日曜の昼時にもなると人足も絶えない。
そして(こんな言い方失礼かもしれないけれど)若干昔のラブホテルのような外観が良い。こんなレトロ感がたまらん店が駅徒歩2分の位置にあるのが東武練馬。すぐ近くにあるソルカノルカというパン屋さんは美味しいし、北口のイオンは映画館があるし。東武練馬、十分になんもある街だった。


喫茶ボタン
東京都練馬区北町2丁目39−2
平日 8:00~20:00
土日 9:00~20:00

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