「自分の地元をみつめる。」
こんにちは、Bamboo Culture Kamakuraという竹のプロジェクトを推進しているバンブーガールこと、清水回です。
気候変動をひしひしと感じる夏も終わり、
季節はもう立冬。も過ぎました。
今日は私が…
「大学で学ぶだけでなく、地域に入って何かしたい」という思いから、
地域の一般社団法人の事務局長になって、
①放置竹林に関するプロジェクトをはじめることになった経緯と、
②竹の問題についてお伝えしたいです。
1、バンブーガールになった経緯
大学で、資本主義の限界や、コモンズの再出発などをかたい本を読みながら、勉強していた私がなんとなく、毎日考えていたことがありました。
それが、
「今、わたしに何ができるのだろう」という問い。
そんな思いを持っていたら、やっぱり機会はやってきました。
ある日、母親が「竹を切りに行ってくる。」と出かけるところだったので、暇人魂で私もついて行きました。
そこに、大きな出会いがありました。
鎌倉で、放置竹林に悩んでいた+解決策として、間伐の機会を既につくっていた長谷川さんと出会いました。
彼は、子どもを対象に環境教育をしたり、環境調査をしたりしている地域の方です。
「長谷川さん」
そんな長谷川さんからの学び1
私は、生まれ育った鎌倉という地域に誇りを持っていました。それは、都内からも1時間以内でアクセスできるにもかかわらず、緑も多く、自然豊かな地域だと思っていたからです。
でも、長谷川さんが言いました。
「緑が多ければいいって問題じゃない。今、竹の維持がされていないため、鎌倉の森がひどいことになっている。」
難しいことは別にして…。
わかったことは、鎌倉の森は緑はあるが、森の健康レベルでいうと「不健康」であるということ。
ここで、本日のお題の2つ目、竹の問題について簡単にお伝えさせてください!
2、竹の問題
①放置竹林ってなに?
まず、現代を生きる私たちにとって、竹ってどのくらい身近なものだろう?
夏に流しそうめんの土台を竹で作ったことある!って人はいるかな?
わたしはミレニアル世代だから、竹を使った日用品を使ったことはあまりない。でも、ミレニアル世代の上の世代、地域によっては竹を生活の中にめちゃくちゃ取り入れて使っていた人もいたらしい…
そんな竹が、森の中で放置されており、これが竹害という問題を起こしています。
つまり、放置竹林とは
人々の生活スタイルが変わった
↓
竹が使われなくなる
↓
その竹林が森の中で繁殖し、森や人がその影響を受ける
竹だらけの森。
②なぜ問題になっているのか
私は、問題の背景をこういう風に捉えてる。
【理由①】現代の日本に暮らす人の、くらしの変化。
里山文化の喪失。竹は、占いや華道・茶道、農具などに使われていた歴史がある(沖浦和光、1991)。
でも、「プラスチック」という、安く生産、加工することが簡単な代用素材がでてきたことによって、比較的扱いが面倒な竹が使われなくなる。
竹は、人が何も手を加えなくても、根っこで多くの竹が繋がっていて、どんどん成長、また繁殖していく特徴がある。
だから、森にどんどん竹が増えていく。
【理由②】公共空間だからほったらかしにされることが多い。
Bamboo Culture Kamakuraが活動拠点として管理しているのは、県の土地。
でも、一般的には管理担当がまかされるべき行政も、
竹の経済的価値や、環境的負担(森の多様性の破壊)に関する知識と竹にあてられる資金力がないため、管理をしない。
③どうしていきたいの
それは、わたしたち次第。
誰か1人が決めることでもない。
でも、長期的な視点でみたら、
鎌倉といえば竹プロジェクト!
っていう未来がほしいなぁとは思ってる。
そのためには、あと10年以内くらいに、
現代利用できる竹の活用方法を研究する!
そして、行政に竹の環境・経済・文化の価値の高さを共有する!
そして、地域のサードセクターに維持をまかせてもらい、
市民が竹をなりわいにできるシステムをつくっていく。
私も含めて、町中のあちこちに「竹かご」ぶら下げてる人がいるとか…笑
ようは、昔に戻るとかじゃなくて、竹ってかわいいっていう文化を広げたいなぁ。
そのために、今わたしにできることってなんだろう?
それは、Bamboo Culture Kamakuraの活動をする中で、「たのしいかどうか」を大切にしながら、ひとびとが「森に行く」きっかけをつくること。
社会問題って何々しなきゃっていう「正しさ」を
旗にしちゃうことが多い。
でも、
社会問題こそ
「楽しさ」を旗にすることで
関わる人が楽しく、長くその問題に関われると思う。
だから、今Bamboo Culture Kamakuraでは「たのしさ」をモットーに
主に2つのイベントと情報発信をしてる。
イベントは、
①竹の間伐イベント と ②竹の文化イベント
という場を地域の人にオープンにしています。
①竹の間伐イベントに参加すると
「森に入るたのしさ」を感じ、
「竹を実際に切ってみる」
そして「気持ちいい汗を流す」、
最後に「竹の問題を知る」ということができる。
竹の子堀りイベントはすっごく楽しかった!
竹を通して、こんなにたくさんの人と繋がれるんだって初めて体感した日。
②竹の文化イベントに参加すると、
「食べる、触る、つくる」を通して、
「竹の文化を楽しむ」
そして「竹の問題を知る」ということができる。
最近では、夏に流しそうめんイベントをした!
この時は、子どもがあまりにもお腹がすきすぎて、流しても流しても、
親たちのお腹は満たせず笑
大人たちは、最後のさいごにそうめんを食べていただきました!
そんなわけで、ざーっと私が、自分の地元の鎌倉において、地域の人と
竹を通して、つながり、活動を楽しんでいる意味とか、
楽しさをコトバにしてみました。
ちょっと長かったと思いますが読んでくれてありがとう!
次は、何について書こうかなぁ。。。