持続化給付金の使い道
つい先日のことだが、5月の売上が一昨年の5月の売上の半分を下回ったので、持続化給付金の応募条件に該当したので、 6月1日に申請をした。仮に不備があったりして、給付が流れないか不安もありつつも、6月20日頃に給付金が通帳に振り込まれていた。
昨年ではなく、一昨年の売上と比べている理由は、給付額が
(年間の売上)-(50%以上減少した月の売上)×12=給付額(個人事業主は上限100万円)なので、
店舗が全焼して年間の売上が少なかった昨年ではもらえる給付額が少なくなる為だった。
罹災証明があれば一昨年の売上をもとに申請をできるから満額もらえるはずだという、商工会議所のアドバイスをもとに申請を行った。
そんな素敵なアドバイスをくださった女性職員は、たまたま僕の高校時代の同級生であった。一度もしゃべったことがなかったと記憶しているが、たまたまコロナを機に僕の担当になってくれて、本当に心強い。
湧いてでたようなお金なので、何かあったときの為の運転資金にとっておくのではなく、ほぼ全額、店の設備資金に投資をするつもりである。今月もまだ赤字気味(月間ノルマの8割程度)だから、僕の中では、攻めに攻めた覚悟の判断である。
まずこのコロナショックを体験して痛切に感じたことは、接客業なので仕方のない事だが、クライミング業は【待ち】の職業だということだ。
(感じ方は人によるし、アンチはそうは思わないだろうけど、少なくとも僕自身は)自分なりの最高の接客、最高の施設、最高のスタンスでジム運営をやっていると思っているのに、誰かの興味や目に止まることがなければ、売上には繋がらない。
特にコロナが起こってからは、その【待ち】のもどかしさを痛切に感じていたので、自分からお客様に会いにいく必要性を感じていた。
【クラスター】を生み出す可能性のある【スポーツ施設】のオーナーが、一度でも会ったことのある【知り合い】であれば、新規の方にも安心感があるんじゃないかと仮定した。
現に、4月のコロナ渦の真っ只中は、新規がどんどん減少していくなか、子供にマスクをさせてバンブーに預けてくれる保護者を見て、親御さんから少なからず信頼されていることを感じていた。
馴染みの人だけでなく、初対面の人に、安心感や親近感を与える性格なのは自分の長所として理解しているので、イベント出展して新規の人に会いにいけば、実店舗への人の流れができるんじゃないかと思った。
そこで、移動式ウォールに興味を持った。
ちょうどコロナ渦の真っ只中、有名なクライミングチェーンから発売された簡易ウォールの【サテライトボードミニ】が発売された。
サテライトボードミニ単体を見ても、クライマーが満足しそうなシステムになっていることがわかり、店舗に常設しておけば、上級クライマーや、家にウォールが欲しいひとの来店のキッカケにもなる。
最近ではまたコロナ前の賑わいを取り戻してきたので、壁面積が増えれば、コロナ対策として、人が分散して密度が低くなるメリットがある。
そして月間の数は少ないだろうけど、イベントへの出展も可能になるので、小さな子供がクライミングに触れるキッカケを作ることができる。
特に、コロナ渦→現在のコロナ収束気味の流れのなかで、自分の店に大きなキッズの流れができているので、小さな子供へアプローチしていくことが、伊賀という小さな街で発展させていくための策だとも思う。
これまで遊ぶところのなかった子供達がwith コロナの中で、安全・安心・快適に運動をできる場所は、とても限られていると感じている。
バンブーは施設が大きいので密にもなりにくいし、換気も常にしているのに、断熱材と業務用エアコン二台のおかげで、マスクをしていても熱中症の恐れがないくらい快適な店内である。
施設自体も胸を張れるけど、子供へのアプローチも、今では胸を張れるくらい、自分の中では真摯に向き合っている。子供は放置されるようなクライミングジムも多いと思うが、大人と同じくらい子供の接客には力をいれているので、子供のリピート率が最近ではとても高い。
まあ、一度店に来てもらえたら気にいってもらえるような施設になっていると思うので、そんな施設に来ていただくキッカケ作りのための、移動式ウォールの購入を決めた次第です。
サテライトボード・ウォール・マットで、およそ40万円といったところ。残りはすべてホールド代に費やすつもりです。イベントでも使えるように、持ちやすいホールドも多めに購入予定です。
まあ自分の中で、移動式ウォールを購入することは、バンブーwith コロナ時代の革新的な施策なんだけれども、本当に効果を感じられるかは正直やってみないと分からないし、怖さももちろんあります。
給付金に手をつけずに置いときたい気持ちもあるけど、【お金を使わない=何も得られない】事を理解しているし、それを1番に恐れているから、とにかく攻めてみようと思います。
トライ&エラーを重ねていくことで得られる【ささいな発見が重要】だということは、経営はもちろん、クライミングも、人付き合いも同様かと思うので、愚直に行動していきたいと思います。みなさん、頑張りましょうね!