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小倉 唯 LIVE 2021「#Re♥LOVEcall」絶体絶命な日常超えて、必ず最後に愛は勝つ。

※2021/7/6 ツイートの追加と一部表現を訂正しました。

※2021/7/9 ハートフォレストの解釈を編集

いつも僕が京急線に乗るときは天候が荒れるらしい。

ダイヤが乱れ、電光掲示板の到着列車案内が消え、おそらく沿線にお住まいのみなさんも、余所者の僕と一緒に右往左往している。でもなぜか、いつもいいタイミングでホームへ滑り込んでくる列車は、比較的手戻りなく、僕を目的地へ連れて行ってくれるようだ。

いましかできない、いまやりたい、これからもっともっと輝いていく素晴らしい毎日の始まりを見届けるために飛行機に飛び乗った。欠航する航空機、変更、変更、キャンセル、変更…。毎日検温、手指消毒、マスクもこまめに取り替え、最低限の買い物以外は基本はホテルに滞在し、自分への「行ける?無理じゃない?」という問診。小倉唯に惹かれた一本の竹としては今日ここに来ることが、彼女たちへの誠意をあらわす一つの手段だと考えている。

2021年7月4日。パシフィコ横浜国立大ホール。今日も小倉唯はガーリーで甘々なアイドルから、スパイシーなレディまでいくつもの「LOVE」を提示し、何時も以上の小倉唯で居てくれた。そんなライブの振り返りレビューを今日も行っていきたい。

※割と正直に書いてますので何様だよって発言もあります。ご了承ください。

(懐かしいね。一時期僕のヘッダーだった言葉)

レビュー

プロローグ
一世一代の告白に望む小倉唯。張り裂けそうな胸の音。どきん、どきん。「私、ほんとうは君のこと・・・」
I LOVE YOUのイントロに合わせて「お手を拝借」。告白に望む「唯」を応援せよと、応援団の格好をしたもうひとりの唯が、ハート♥の中から声を張り上げて・・・?。

1.pyua purely
「「ズコーッ」」ってなったのは僕だけではない?気持ちは完全にI LOVE YOUだったのにw

メインのセットリスト15曲目がI LOVE YOUであるから、「#Re」「LOVEcall」の通り、愛(LOVE)の告白をする唯にコール(Call)を送る彼女の中の唯。「キミ」との出会いから、友達期間から、デートから全部知っている彼女の中の唯の視点で、オープニング映像の「告白」は、幕間映像②「伝説の木の下での告白」で、15曲目のI LOVE YOUに繋がっている。そのTr2〜Tr13は思い出の巻き戻し再生(”Re”wind)なのだという解釈。どう…かな?

でも、昼の部、初見でI LOVE YOU来ると思っていたところを盛大に肩透かし食らったときは正直びっくりしたのは唯には内緒だぞ?

めちゃくちゃ可愛くていじらしいし、ライブで聞いて印象がかなり変わった曲。

2.Baby Sweet Berry Love
3.アップルガール
BSBLは小倉唯の代表的「Love」なソング。アップルガールも、片思い、そして大好きなキミを目の前にりんごのように赤くなってしまうとても真っ直ぐな曲。

唯「言いたい」
竹「\YEAH/」
唯「言えない」
竹「\YEAH/」
コールはできないので全力で突き上げた両こぶしで応えてみたり。

BSBLは小倉唯初期の曲、もう毎回のように演ってくれている定番の甘々LOVEな曲だが、アップルガールはまだまだ披露が少ない新しい曲。BSBLの甘さを爽やかな果実の酸味ですっと整えてくれる。

ちなみに昼公演ではCharming Do!、Charming Do!、Charming Do!!!!!僕の大好きなCharming Do!でした。大きくガッツポーズ

MC1

4.バレンタイン・キッス
ベスト・テン風のタイトルロゴを背に、ライティングは落ち着き、LEDは電球色で、流星のように流れる懐かしいあの雰囲気に。元曲へのリスペクトが感じられるステージング。

幕間映像「LOVEcall」
電話の前で待つ小倉唯宛に、彼女を愛する人から電話がかかってくる、という映像企画。日高里菜、花澤香菜、前島亜美、唯パパ、唯ママが登場。思い思いに「小倉唯のLOVEなところ」を語ると、唯が電話を取り「次に電話をかけるのは、とっておきの方です」と言い残し暗転。

センターモニターには電話の着信画面。「緑のペンライトを振って電話に出て!」という客席参加の指令。この演出はおっ!?って思わされた。これは…とみんな思っただろう。私もだ。

5.いつだってCall Me
「「ズコーッ」」
文脈的に読み込めば、この幕間映像のあとにはいつだってCall Meになるのはわかるんだけど、スマホの着信・緑のペンライトってきたら直感的にエンジョイなんだよなあ…と苦笑。自動ドアと思って開くのを待っていたら、ガラスの窓だった、みたいな気恥ずかしさを覚えながら黙々と振りコピ←。

6.A Lovely Tea Break
まあここでひと休みをして、自分磨き、見つめ直して、自分にご褒美をあげましょう。自分が大事にしている「Love」なことをみんなに見せてあげましょう。という感じでしょうか。くるくる唯ちゃんはかわいいね…。
お盆(?)を持ったダンサーとのやり取りも見慣れてきたので、そろそろ次の新しいステージングを見せてほしいところ。

7.Love me × Love me
自分を見つめ直してホット一息をつくと、どんどん「LOVE」の気持ちが高まってきた。キレのあるダンスと心地よいスピードのビートが体温を上げていく。「Yes!」とか声には出せないけど、突き上げる掌が揃ったときは爽快。照明も本気を出してくる。間奏のパフォーマンスをクラップで応援するのがとっても楽しい

ダンサーズソロ

8.メドレー「エンジョイ!〜ガーリッシュエイジ〜ドキドキラビリンス」
ガーリッシュエイジやドキドキラビリンスの持つ「ピリリと辛い小倉唯」は、世界を救う使命を帯びている。メドレーで勢いを殺さずに全力で駆け抜ける。今回は特にライティングが良い仕事をしていた。これだけ激しい動きに筋力でついていくのではなく、さもそうあるべきが当然かのごとくしなやかに踊る彼女の動きは、まさに唯一無二であると思う。

ダンスパートの3曲をメドレーにしてしまうのは些か勿体ない。A Lovely Tea Breakの「私の毎日で大事にしたいLOVEなこと」と、Love me × Love meの「LOVEの気持ちの高まり」のくだりを繰り返しているわけだからメドレーにしたんだよと言われればメドレーなんだけど、余計に「もっと欲しい」と思わせてくれるは彼女のパフォーマンスがいつも最強を更新しているからなのだろう。

MC2

9.Fightin Pose
満を持してリリースされる小倉唯のニューシングル。そのフル尺の初公開となった。重いギターサウンドにキラキラと舞い降りるメロデイ。ジャンプ禁止、コール禁止が辛いッ!。すごく良い。鼓動が早くなる。突き上げた拳を下ろす暇がない。これを見に来た、これを聞きに来た。この世界に立ち向かい、小倉唯に立ち向かえるのは小倉唯、唯一人なのだ!

幕間映像②「ゆいゆいメモリアル」

まさか令和の時代にときメモ リバイバルを目の当たりにするとは・・・
昼公園では一応ハッピーエンド、夜公演ではバッドエンド。
空気を読んでバッドエンドを選ぶ会場に無声で爆笑。でもこれはバッドエンドで良かったな…。絶対おもしろいから。

唯「どっちの服がいい?」
僕「どっちも似合うよ」
唯「私の話ほんとに聞いてるの!?」平手打ち!!

唯「好きな声優さんはいますか?」
僕「上坂すみれさんって面白いですよね」
唯「チッ!!お詳しいようですね。帰ります」

唯「これ、受け取ってください!」
僕「遠慮します」爆笑

そのあとのMCで「収録入ってるんだよ?覚えてなさいよ」っていう唯がめちゃくちゃ良かった。いいじゃんな…。

そして唯がこういうギャルゲー的なのを発案した?ってことはやっているのかなってを想像して変なニヤつき方をしてしまいましたけど、唯には内緒でお願いします…

10.かけがえのない瞬間
ベンチに腰掛けしっとりと歌うかけがえのない瞬間は、幕間映像②ゆいゆいメモリアルのエンディング曲。バッドエンドを見た直後に聞くと合わなすぎてクスリとしてしまう笑。とはいえ、じっとその歌声に耳を傾けていると、僕らは小倉唯に愛されているんだなあという実感が湧いてくる。

11.ハートフォレスト
しっかりLoveが歌詞…テーマに入っている曲だ。家族への愛、支えてくれるスタッフの愛、声優仲間たちの愛、ファンからの愛を森の中に差し込む木漏れ日の暖かさに、心の中のもやもやしたものを森の暗さに喩え、最後には蝶になって晴れやかに飛び立つ。蝶は陽のあたる場所を道標にして飛ぶ。僕らの存在が彼女の道標になっていたらいいなと思った。

12.Pon de Fighting!
みんなで踊るのをやりたかった、というお気持ちを受け取って。客席後方から息のあった数千人の振り付けを見るのは本当に壮大なんだから、唯にはどれだけ素敵な光景に見えるんだろう。
個人的には振りあり曲ではエブリデイハッピーデイも歌詞も曲も大好きなので昼夜入れ替えで両方やってくれたら昇天したな…(”ミートボール”コールなしで聴けるチャンスだったからね)っていうのは唯には内緒な?

13.Happy Strawberry
とか思っていたらハピストのイントロがかかって声にならない声が出かかって窒息。召されるかと思った。


14.ずっとふたりで
ライブが残り2曲ということを宣言した小倉唯からプレゼントされた曲には、「(卒業したって)すぐに会いにいくよ」「どこにだって会いにいく」「どんな日も大丈夫」という彼女の気持ちがたくさんつまっている。ずっとみんなで、だね。僕もどこにだって会いにいくよ。僕は少しこみ上げてくるものを感じていた。

15.I LOVE YOU
セットリストのラストを飾るのは、LOVEcallの顔となるこの曲。この曲の「ハッピーエンド」の香りに視界はぼやけていく。

「だ〜いすき!!」マイクオフした唯が叫んだとっておきの「I LOVE YOU」は、今までのライブで一番はっきりと会場の隅々にまで届いた彼女の肉声だったんじゃないかな

ENCORE.Look @ Me
「好きを追い続けるって 痛みや汗も要る。けどだから素敵だね!」
ライブやイベントができなくて、会える機会がなくなって、物理的な距離も、心の距離も離れてしまって(というニュアンスの)本音をMCで吐露し、また唯は一人で闘っていたのかななんて思ったりして。そんな彼女からの「ずっと私を見ていて」というメッセージ。楽しかったね。良かったね。また会おうね。それまでずっと、陰ながら見て(応援して)いるよ。そういう思いを込めて手を振り、手を叩いて、Love(指ハート)を贈り合う。

ステージの最上段、退場するギリギリまで、名残惜しそうに手を振り、いつにも増して想いが止まらないようで喋り続ける彼女を見ていると、良かったね、良かったよって、僕の声が届けばいいのになあと思ったのでした。

その他雑感

彼女もこだわったというセットリストはなにか一つ抜け出したというか、「いつも聴ける強い曲」を排除してLoveに振り切ったことがすごく良くて、ドキドキでした。一貫したコンセプト、圧倒的な小倉唯を感じました。今回演った曲に一切過不足も不満もなく、選曲に満点をあげたいくらいです。とても楽しかった。でもI LOVE YOUにつなげるためのプロローグだよ、とか、エンジョイやると見せかけていつだってCall Meだよってのは、映像やらMCやらでそれとなく説明してほしかったかもれしません。

舞台としては、パシフィコにしては狭く舞台を使ったなという印象でした。僕が昼の部座っていた前列12番では、スピーカーとその後ろのパネル(暗幕)が舞台にかかっており、階段登った先の中段踊り場に唯が立つと、パネルに隠れて全く見えない状態でした。それに気づいたのか途中から彼女は踊らずに歌うときは、足を踏み外すギリギリまでステージの端に立ち歌ってくれました。(夜公演では腰掛けたところです)そういう彼女の機転が利くところ、本当に脱帽でした。
ずっとステージ左前に固定で居座るクレーンはちょっとやりすぎかなぁと思いました。上下にしか動きませんのでずっと視界に入ってますしパネルの件も相まって、なかなかこの座席では見たいところが見えない歯がゆい思いをしていました。PA席前のカメラも含め、後日配信が大事なのはわかりますけどね。
VJはハートフォレストで花びらの舞う向きが小節ごとに変わったり、少し意図が感じにくいところがありました。告知スライド含めてフォントが全部ゴシック体で、歌詞もゴシック体で、本番PCにフォント入れ忘れたの?って感じがしました。pyua purelyくらい、せっかく手書き歌詞のMVあるんですから。歌詞の意味もライブで気に留めたい気持ちは僕にもあるので歌詞表示はいいと思うんですけど、雰囲気は壊さないで欲しかったです。あと歌詞出すなら、曲名とかも出していいと思います。音楽番組みたいに。

それを除けば、流れる、色が変わるLEDの縁取りのついた高精細なハートのセンターディスプレイといい、リボンの形に模られたLEDなど手のこんだステージに久しぶりに満足しています。

そして相変わらず頑なにレーザーは使わないライティングでしたが、物足りなさはもうありません。十分な濃さのフォグとエネルギーの高いはっきりとしたライティングになっていました。振り付けや曲のイメージに合わせた動きをしていたり、客電側も多用して声を出せない僕らを煽っていて、あ、今回のライティングはすごくいいな、メリハリがあってカッコいいという感想です。小倉唯にフォーカスしてダンサーは影にするとか、ダンサーと唯で色を変えたりとか、めちゃくちゃいいなと思いました。たぶん、今までで一番好きな小倉唯のライティングです。両サイドに1台ずつくらいレーザーを置いてくれたら、きっと会場にいる人達に与える印象も変わるんじゃないかなあといつもは思いますけど、今日はなくても良かったなって思いました。階段まわりのバーLEDも明るくて良い動きをしていましたが、気になるほどではないですが、穏やかな曲調部分でもチカチカしているところがありました。

正直音響に関してはもう少し、というかかなり頑張ってもらわないといけないと思います。昼公演では(スピーカーに近かったことを抜きにしても)声の音域で楽器の音と音がぶつかって濁っていました。また声の高い音域、伸びやかに伸びていくべきロングトーンは、耳に錐を差し込まれるような痛みを感じました。ヘッドセットは声を拾えておらず、毎回ハウリングしているのも改善していただきたいところです。ダンスメドレーの音源がぶつ切りで繋がっていて「はてなが3000個」状態でした。

夜公演になると、音の濁りはなくなり、ヘッドセットの声も拾えるようになり、メドレーもきちんと1番からラスサビに繋がっていたり、あれ?全部やり直したの?って思うくらいマトモになってましたので、最初からそうやってほしいところです。友達も言ってましたけど、昼しか(夜しか)見れない人もいるんですから。

スピーカーもウーハーが弱く、ミッド・ハイだけボリュームが上がってガンガン鳴っているのはホールでやるにはちょっと粗いなと思いました。ダンスパートはそうやっても許されると思うんですけど、全体的にずっと110%くらいのボリュームで演っていて、ダンスパートが120%なイメージです。特に声援が出せない状態ですからハートフォレストとか聴かせてほしい曲でも常に音が広がらずに大きいなあという印象でした。

小倉唯の才能・努力・実力には100点以上のものを認めています。これからもそんな彼女の努力に報いる、最高の作品とステージを期待しています。

おわりに。

小倉唯のライブには変わらないものがあります。それはどんなものもどんな毎日も一瞬で特別なものに変えてしまう、「カワイイ」を追い求める努力と才能の塊で、ときに他のものを焼き尽くし置きざりにするほど圧倒的なものです。ただ可愛いだけじゃない、彼女のプロフェッショナルな部分が一番良くあらわれるのが小倉唯のライブなのです

これからも色んな人に彼女のライブを見てほしい。彼女の歌声、踊る姿、カワイイだけじゃない、そのプロフェッショナルな姿に触れてほしい。

そんな彼女が選んだライブのテーマ、それが「だいすき」「ずっと見ていて」だなんて、こんなにシンプルで真っ直ぐだなんてね。


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