KPOPレジェンド②SEVENTEEN・イジフン
推しという贔屓目を最大限使って彼をレジェンド記事にさせてほしい。彼が本当のレジェンドになって欲しいという願いも込めて。しかしながら夜中ってどうしてこうもセンチメンタルになるんだろう。朝になれば恥ずかしくなって消すやつあるあるだが、せっかくの想いなので開き直るぞ。消さない。
私の推しはKPOPアイドルSEVENTEENのウジだ。SEVENTEENはKPOPの7年ジンクスを超え、今年全員で8年目を迎えた中堅のグループ。彼と彼の周りから発信された言葉を引用しながら、彼の魅力や私の思いのたけをぶちまけたい。
13人の人生を背負っているから
SEVENTEENのデビュープロジェクト番組『SEVENTEEN PROJECT』からの一言。彼らは楽曲や振付といったクリエイティブ面にメンバーが深くかかわっている自主制作グループとして広く認知されているが、その中心にいるのが作詞作曲を担うウジだ。トップライナー/プロデューサーとしてSEVENTEENの音楽を司っているアイドル兼PDなのである。作詞作曲を行うKPOPアイドルは珍しくないが、そのほとんどはもともとそういった分野に興味があり始めてみたというところだろう。しかし、彼はアイドルを志した時、自分がそんな作業をするとは思っていなかった。
きっかけはSEVENTEENのデビュー準備中に与えられた曲が「自分達らしくない」と思ったこと。そこからの詳細は明かされていないが、突然ウジが楽曲制作を行うことになった。幼少期はピアノやクラリネットなどクラシック音楽をやっていたとはいえ、楽曲制作の分野は決して得意だったわけでも強く志していたわけでもないのだ。
PLEDISは決して大きい事務所ではないし、設備なども十分ではない中で始まった自主制作作業は容易ではなかったはずだ。実際、2018年のコンサートIDEAL CUT内のコメントVCRではこんなことも言っていた。
自分が作った楽曲でSEVENTEENを市場に送り出し自らもパフォーマンスをして評価される。練習生であれば自分がデビューできるのかどうかという不安でいっぱいのころ、ウジはメンバー全員の人生まで背負っていた。
押しつぶされそうなプレッシャーでしんどかったと涙をこぼしていたが、辛い練習生時代を一緒に過ごし、一緒にSEVENTEENを作り上げてきたメンバーのためにも自分がくじけるわけにはいかない。そんな思いで必死に踏ん張って耐えてきたのだと思う。そうしてSEVENTEENは《Adore U》でデビューを果たした。託された大きすぎる責任に潰されることなくひたすらに前進した彼の熱い気持ちと強い意志に私はいつだって感動してしまう。
この子は本当に天才なんだな
SEVENTEENの楽曲制作をウジと二人三脚で行ってきたボムジュの一言。youtubeコンテンツ『HIT THE ROAD/woozi』の中で発言している。突然曲を作ることになったウジがそのほとんどを教わったのが当時SEVENTEENのボーカルトレーナーをしていたボムジュだ。頻繁にボムジュの元に訪れ、「ヒョン、これはどうやるんですか」と聞いていたという。
そしてある日突然作ってきた彼の音楽を聴いた時、ボムジュはウジを天才だと感じた。余計に手出しをして枠の中に嵌めてはいけないと思ったボムジュは以降、ウジの頼れるヒョンとして、パートナーとして一緒にSEVENTEENの音楽に向き合ってきた。5歳という年の差だが、最近ではもう対等な関係らしい。
ちなみにNU'ESTの曲を作っているのはボムジュである。SEVENTEENの曲も何曲かは彼がトップライナーとしてクレジットされている。(Back it Upとか)
おそらくPLEDISにボムジュが居なければ今のSEVENTEENは無かったと思う。ウジがプロデューサーになるという大きな壁にぶち当たったとき、彼を育てて見守ってくれたのがボムジュなのだ。
私は音楽の専門家でもなんでもないのであくまでもオタクとしての所見の域を出ないが、ウジの作る音楽はどんな曲でもどこか切なさを感じる。ボムジュも「感性というものを扱うことに関しては誰よりも優れている」と言っているが、どんな曲でも、コード進行やボーカルのメロディーラインに”エモさ”が散りばめられている。
また、歌詞から伝わってくるのは彼がとんでもない「ロマンチスト」だということ。あげだしたらキリがないのでこれでも厳選した。
才能あるアイドルのほとんどは、そのうちソロの自作曲を発表するようになる。グループとしての楽曲では表現できない自分の世界を落とし込むのだろう。だが、ウジはソロデビューもしていないしソロで歌う公式映像もない。正規2集【】の中に《SIMPLE》というソロ曲が入っているだけなのだ。2020年にソロOST《MIRACLE》を発表したが、これは自作曲ではない。憶測の域を出ないが、きっとSEVENTEENの楽曲を作っていることで彼は自分の世界を表現していて、SEVENTEENそのものがウジの世界なんじゃないかと私は思っている。
ダンスメンバーとしてのウジ
ここまで彼の楽曲制作について語ってきたが、実は彼はダンスの才能もすごい。SEVENTEENは「ボーカル」「ヒップホップ」「パフォーマンス」と3つのチームで構成されているが、ウジは最後まで「パフォーマンス」と「ボーカル」どちらに入るか決まらなかった。
でもダンスでさえ、最初から得意だったわけではない。未経験でオーディションを受け、入所当時はメンバーのホシに対して「なぜあんな簡単にやってのけているんだ」「俺はこんな努力してできるようになったのに」と苛立ちも感じていたという。
私から見るとウジのダンスは足さばきがとても綺麗。身長にしては長い手足をすごく繊細に正確に動かしているように感じる。また、SEVENTEENの強みでもある群舞において、観客に違和感を抱かせない努力をしているようにも見える。
SEVENTEENの身長ボリュームゾーンは178cmくらいだと思うが、最高身長のミンギュと最低身長のウジは約20cmも身長差がある。ちょっとしたカップル。これだけ身長差があると、どうしても移動時の1歩や手の伸ばし方、体の角度などあらゆる面で差が出てきてしまうはず。なのにSEVENTEENのダンスはその身長差をほとんど感じさせない。足を開く幅も何もかもシンクロしている。
特にMANSAEのサビ部分、全員で前に出てくるところでのウジを見てほしい。誰よりも力強く動くことで、移動幅も迫力も、他メンバーと変わらないように仕上げている。まあ、実は私が彼を推すきっかけになったのがココ。
(1:23~くらい)
ウジというキャラクター
彼はどういう人か?と語るうえで欠かせないのはやはりキャラクター。アイドル界では身長が低く、肌も白く、顔が丸い彼はぱっと見「かわいい」と称される。でもここでオタク心をくすぐるのが、彼は「とてもクール」であり「隠しきれない可愛さがにじみ出る」タイプであり、「恥ずかしがりや」なのである。
彼が生まれた釜山は「サンナムジャ(釜山男子)」という言葉もあるほど、日本でいう九州のような風土。気さくで親しみやすい雰囲気ではないけど、男気が強くて情に熱い感じ。
ウジはあまり感情を表に出したり、自分自身が前線に立っていこうということをしない。でもメンバー一人一人を理解して受け入れ、ファンであるCARATにこの上ない感謝の気持ちを抱いている。
様々なタイミングで沢山の言葉を残しているが、近年で印象的だったのは2019年に発売した正規3集《An Ode》に載せられたコメントだ。
なに、この尊さ…全私が泣く。
言葉ひとつひとつに私なんぞがあーだこーだと付け加える必要もない。これがウジというアイドルであり、イジフンという人間だということをただ噛み締めるだけでいい。
ついさっき、彼のことを「とてもクール」と称したが、最近の彼は自分をさらけ出すことに抵抗が無くなってきているように感じる。
バラエティ番組やコンサートのMC中、そのキャラクターからメンバーにいじられ無理矢理愛嬌を披露する場面はとても多い。彼はグループの裏ボス的存在でありながら、赤ちゃんのように可愛がられる存在でもある。
デビュー当初は愛嬌を披露した後、そんな自分に耐えられないというような照れ方をしていた。最近でも照れることに変わりはないが、いささかドヤっているようにも見える。まるで「みんなこれが見たかったんでしょ?」とでも言いたげな。
▼デビュー当初の愛嬌
▼最近の愛嬌
13人も居れば発言しなくても場は回るので,そもそもウジはあまり積極的なタイプではなかったが、最近ではメンバーに対して突っ込んだり冗談を言ったり、率先してメンバーいじりをしたりと自分を表現することが増えてきている。
SEVENTEENのウジとしてのキャラクターづくりやアイドルとしての自分を演出することをずっと考えてきたのだと思うし、彼自身の性質はもちろんあったのだと思うが、イジフンとしての新たな一面が垣間見える瞬間は何年も彼を見ているファンの立場からすれば微笑ましいこと極まりない。本当にごちそうさまである。
イジフンという人間、ウジというアイドル
アイドルという有限の存在である彼の人生について、私は全く心配していない。とにかく彼は才能に溢れた人だし、いい意味でこだわりや執着心の少ない人である。いつかフッと表舞台から姿を消すこともあるかもしれないくらいに。
でもきっと彼は最後のその時までSEVENTEENと共に生き、その後も音楽と共に生きるんだと思う。
そして表舞台から姿を消したとしても、誰かのアルバムのクレジットや、ドラマのOSTや、いろんな場所で彼の名前を目にすることになるのだと思っている。
彼のファンとして彼の姿が見れなくなる日が来るのは寂しく悲しいことでもあるが、彼が今もこれからもどこかで笑って生きている。それだけでオタクは幸せを感じられるからちょろいもんだ。
最後に、彼の素直な気持ちがぎゅうぎゅうに詰まった楽曲を2曲紹介する。
3本目の動画はお酒を飲みながら歌うコンテンツなのだが、彼が曲に対する思いを話しており、ものすごく珍しく(記憶にある限りでは2016年のコンサートでSmile Flowerを歌ったぶり)に涙を見せている。
ぜひみて!!!!!(語彙力ゼロ)