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美しい日本語と心中した男たちの話

私は落語という日本の伝統芸能をこよなく愛しています。

なぜか。

聞かれれば回答なんていくらでもでてくるものです。

第一に単純に面白い。第二に面白いといってもかなり知的である(まあ師匠によっては下ネタで笑いとったりもするんだけどさ)第三に特に古典落語は日本語がきれい。古典落語を演じられているときに耳につく江戸方言はたまらなくよい。例えば死神の一席の最期のところ、「ほら、消えるよ、消えるよ」のところが「ほら、けーるよ、けーるよ」ってなってたり。それをしなやかな噺家の方がやってるとさらによい。

今日はみなさんにも落語を聞いてほしくて!寄席に行ってほしくて!このnoteを書いています!みんな!寄席にいこうよ!

まずはどこで寄席が見れるの?ってお話なんですがよく私が利用しているのは新宿末廣亭と浅草演芸ホールです。あとは本当に芸の立つお師匠さんたちになってくると独演会なんかもやってらっしゃいますからまあそこに見に行く手もあるっていうわけです。末廣亭、浅草演芸ホールにかかわらず、昼の部、夜の部なんていうものがありまして、なんと席の入れ替えなんていうものが行われないんですね。っていうと、つまりみなさんは2500円ほどしはらうだけで演芸ホールにいりびたることができるっていうわけなんでございます。どうです!お得ではないですか!2500円で笑い放題ですよ!

と、この記事をよんで気になったら行ってみてくださいね。

(ちなみにですが寄席では落語の一席をまるまるやる人は本当にトリのお師匠さんくらいです。そのほかの方は15分くらいでまとめてやるか、前半、後半をわけてやったりしています。それでも面白いですので!)

ここからは私の大好きなお話について少しずつお話していこうかとおもいます。

まずは私が落語を好きになったきっかけである紀州!
このお話の舞台は江戸、7代将軍の家継(?)氏が亡くなり、御三家を呼び寄せるところから始まります。紀州という一席ですが、主人公は尾州公です。一万石を有する尾州公は自分こそが将軍になると勇んで江戸にむかうのですが・・・?というお話です。春風亭小朝師匠の一席がたまらなく大好きです。

次!夫婦愛を描いた芝浜です!
腕のたつ魚屋さんの旦那とその妻のお話なんですが、この旦那、よく飲むんですよね・・・。その矢先、芝の浜で旦那が48両(42両とするお話もあるしここら辺なんかいろいろある気がする)拾ってきちゃうんですね。1両が今でいう4万円ほどらしいのでつまり100万円ほどほい、っと拾ってきたことになります。おそろしい!笑 それで、お酒のお好きな旦那はその日は宴じゃなんだと大騒ぎ、それをみた奥さんは・・・・というお話です。涙出ますよ。個人的に三遊亭円楽師匠の芝浜は名演だと思っています。泣けちゃう。あと余談ですが私昭和元禄落語心中もものすごく好きでして!山寺宏一さんが演じられている助六がこの芝浜をアニメ中でやっているんですけどなんとまあ・・・・山ちゃん、うめえなあ・・・・・短いダイジェスト版なら助六の芝浜も十分オススメできます。本当に山ちゃん上手。

あとはホラーのお話、死神ですね!
ある貧乏人の男が死のうと思ったら死神に出会い、秘密の呪文を教えてもらうのですが・・・というお話です。まあ楽せずにきちんと生きようねってお話なんですがまあ話がおっかない笑 これもダイジェストで昭和元禄落語心中で2代目八雲さん、菊比古さんがやられていますがこれもかなりいいです。または6代目円楽さん。この師匠の落語ははずれがないですね!

落語といえばほかにもまんじゅうこわい、寿限無、初天神等々おもしろいものがいっぱいあります!みなさん、綺麗な日本語で大笑いしませんか?


寄席に行こうよ!

くるりんでした

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