これから父親になる人へ
いま、働きながら0歳児を絶賛育児中の僕ですが(←誰が絶賛してるんだ)。
育児にかかわることをちょっと書き残しておきたいな、と思いまして。
というのも、きっとこの時期にしか体感できないことだし、終わってしまえばきっと「想い出」になる。それより残しておくことで、何かしか役に立たないかなぁ、と思ったのですよ。
ということで、もしもこれを「もうすぐパパ」が読んでいて、育児する心づもりがあるなら、参考にしてほしい。
産前、父親になる男性は、切羽詰まっている女性に対し、終始のほほんとしている人が多く「このぐらいできればいいだろう」なんて考えがち。
少し構えていたつもりの僕も、完全に構えが足りなかった。家事と育児の「サポート」で充分だろうと甘く見ていた感がある。
「サポート」じゃダメなんだよ。「自分がやる」じゃないと、何の助けにもならない。
だから以後、男性が家事・育児をする前提で書きます。そんなもんじゃ足んねぇぞ、と。
もしも「働いてるから、嫁に全部任せていいだろ」という人がいたら、その人には「母親はあんた以上にずっと働いているんだぞ」と返すだけです。どうせわかってもらえないし、団塊世代のように、あとで熟年離婚のしっぺ返しが待ってますから。
【「妻」は「母」という別人になる】
一番びっくりしたのが、これ。
僕の場合は妻が里帰り出産したので、ブランクがあってなおさらなのですが、違和感が確信に変わっていった。もう以前の「夫婦としての妻」じゃないぞ、と。これは周囲のパパさんに聞いてもそうだった。
妻は命をかけて出産し、産後すぐに「授乳・ギャン泣き・仮眠」のエンドレス・フルセット。体力もゼロのままがんばり続け、常にギリギリ。
そこへ夫が以前と変わらない態度や対応をしていると「どうしてあなたは何も変わってないの!」という意味のことを言われます。そう、男は産んでないからね。だから以前と同じことをしようとして、同じ反応をくれない妻に不安を抱く。
「自分の『妻』は、出産して『母』にジョブチェンジした」
こう考えれば、納得がいくと思う。わかる人限定だけど『ファイナルファンタジー(初代)』で、冒険の途中で魔術師が魔道士に、モンクがスーパーモンクになるような感じです。
【男はすぐに実感が湧かないもの】
そんなふうに急激な変化に惑わされる前に、まず言っておきたいこと。
男は、産んでないからすぐに実感が湧かない。まして産まれたての子供は人間と動物の中間みたいなルックスで、すぐに「これが俺の子か」と受け入れられる人は少ないと思う。それから日々忙殺され、夜に子供が寝て、ふと思う。
「あいつ、本当に俺の子か?」
そして数時間で泣き起こされ、疲れの取れないまま出勤……しばらくは、そのくりかえし。
でも生後3ヶ月ぐらいになると育児が少し落ち着いてきて、やっと自分の子をじーっと見つめて楽しめる時期が来ます。そのあたりからやっと「かわいい……」と感じ始めて「ああ、俺の子なんだなぁ」と実感が湧き始める。遅い。でもホントそんなもの。
だから永遠に「お母さん」には敵わないんだよ、男ってヤツぁ。
【体力をつけろ】
はっきり言おう。「育児は体力」です。
朝は子供の泣き声で目が醒め、逃げるように家を出て仕事をして帰り、そのまま子供とお風呂、食うものも食えずに寝かしつけ、場合によってはオムツ交換、さらに家事。それがず―――っと続く。
何でこんなに、と思うものの、それは生活スタイルを変えていないからなのだよね。ゆっくり風呂入ってのんびり飲みながらダラダラTV見て食事して当然、と思っていると脳が追いつかない。やっと切り替えられても、体力が続かない。
休日にお出かけするともちろん運転だし、買い物をすれば荷物持ち、オムツなんて買った日には車と玄関を何往復するのか。などなど。
基本、すっごく体力が必要。だから運動してスタミナをつけましょう。
僕は運動なんて暇もありませんでした。だから「産前に体力をつけておけばよかった」と切に思います実際。慣れた頃には生活スタイルが少し戻って、太っちゃうしねー。
【家事ができるようになれ】
一番重要なのは、実はここ。
「授乳」という伝家の宝刀がない男は、母という存在には絶対的に勝てない。勝てるわけがない。
じゃあ何をすればいい? 家事です、家事。子供はどうしてもお母さんのほうにこそ懐くので、代わりに家事を引き受けて自分の役目を作るのです。
幸い、僕は料理するのが好きで、妻が里帰り出産中に最も磨いたのは料理スキルだった。おかげで料理をほとんど任せてもらえて、洗い物も片付けも自分からする。休日には洗濯もするし、平日でも(子供と一緒の)お風呂から上がったら子供の洗濯をする。掃除は苦手だけどお掃除ロボを導入した。
こうやって家事を担うと「自分の居場所」ができるのです。やはり料理や洗濯の腕は妻に敵わなくても「私の代わりにやってくれる。このぐらいならお願いしてもいいかな」と認識されると任せてもらえて、キッチンや洗面所が自分の居場所になる。
育児で最も怖いのは、居場所がないこと。やりたいのにできない、という人は「俺じゃダメなんだ。俺は父親失格だ」という自己否定につながってしまう。
だから全面的にでなくても「これはパパにやってもらおっかな!」と妻に言ってもらえるようになれば、とっても気楽になりますホント。
やったことがない?
今のうちにやっておけ、今のうちに!
【「手伝う」のではなく「やる」】
心構えとして最も重要なのが、これ。
妻が夫の育児に不満を持つ根本は、ここにあります。
というのも男性は、自分が産んでないからどうしても母親ほどの役目ができず、サポートに回りがち。だからついつい何に関しても「手伝う」と言ってしまいそうですが、それがダメ。
「手伝う」っていうのは「メインでやる人のサポートをする」って意味だから、妻からすると「はぁ? あたしが基本やるってことなの?」となってしまう。
だって母親は子供の面倒を見てるんだから、メインがやれないことが多い。そこをわかってあげないといけない。
だから家事をするなら家事のひとつを全面的に、子供の世話をするならそれを全面的にやらないと、もう一方の女性が「何かをできない」。
育児と家事は同時にできない場面が多いので、全部やろうとすると順番になることが多く、でも子供はそういうの無関係で泣き出す。ひとりでやると時間のロスがすごく、それこそごはんも食べられずお風呂も入れない。
だから「順番にやる」。そして「順番に、片方ずつやる」。
夫が子供をあやしている間に妻は料理、妻が授乳している間に男が洗濯、子供が寝ていたら夫は片付けして妻はひと休み(残りライフによっては逆もあり)。そういうふうに「役割」を振っていくと、まず家事がはかどり、自然と「手伝う」感じではなくなる。
これは「主体性」の問題。だから「中途半端にしかできないなら、いっそやらない」のも時には必要。かといって「いつも何もやらない」は昭和で死滅した考え方です。かしこ。
【やれることを探して任せてもらおう】
「でも家事なんてできないよぅ」という男性は少なくないでしょう。やれるようになっとけ! とは言いましたが、人には得意不得意はつきもの。中途半端にやると妻が鬼になるし。
だから「やれること」を探す。お風呂掃除でも寝かしつけでも運転でも荷物持ちでも撮影係でも何でもいいから、「担当」を与えられると仕事として取り組めて、前述のように「居場所」ができる。
僕の奥さんは育児指導でそういうことを言われたらしく、僕に積極的に役割を振ってくれた。おかげで初期は思い悩んでいた僕も少しずつ自信がつき、寝かしつけを自ら上達させ、料理も任され、家の居場所が完全に戻った。
その頃にやっと、自分が「家族」のスタートを切れたんだよね。たぶん。
【「自分の時間」はなくなる】
それまでゆっくりしていた晩酌は、妻が入浴している間を縫ってスタート。ビールを飲み始めると泣き声で寝かしつけに召喚され、戻るとすっかりビールの気が抜けてます。そのため炭酸は避け「焼酎のお茶割」のような効率的なものになりました。
帰ってからゆっくりする時間は、ほぼありません。やっと寝たと思ったら、泣き声で起こされる。夜に泣かなくても、子供の朝は早い。かといって二日酔いで出勤するわけにもいかないので、自然と酒が減る。あるいは早く寝るため逆に増える(危険だけど事実)。
これは何かというと「自分の時間がなくなる」ということ。そこに付随していた趣味の時間など、皆無になります。
もしそれが惜しいんだったら、子供はあきらめたほうがいい。あるいは自分のスキルを上げ、物事を迅速に解決させて「時間を作る」しかない。
母親はずっと育児にかかりっきり。だから、父親よりも自分のことができていないのだよ。そこへ「本を読む時間がないよー」みたいに言ったら「あたしは一日中何もできないのよ!」と言われることでしょう。名誉のために言っておきますが、ウチのカミさんは怖い人ではありません。
僕が「ヒゲ剃りの掃除もできない。爪を切る時間もない」と言ったら、妻には「時間は自分で作るしかないよ」と言われました。そのときは「ずっと世話してるからできないのに……!」と思って(言ってはいない)納得できなかったのですが、つまりは自分が未熟で時間がかかり、時間を作ることができなかったということなんですね。
なお、よくある「赤ちゃんの顔を見ると、1日の疲れが吹き飛ぶよ!」なんてことも、実際はありません。妻に全部ワンオペ育児させていた昭和の団塊世代だからこそ、言えるセリフだったのです。
【「休日」もあきらめろ】
だから、休日にのんびりお昼前まで寝るなんてことはできなくなります。録りためたTV番組を見るなんてこともできません。
出かければ、もれなく運転手。その先ではベビーカーなり抱っこひもなりで赤子の運搬業。買い物すれば運び屋。帰ったら料理人。お風呂の掃除屋。洗濯屋。一日中「家族の仕事」です。
せめて休日ぐらい休みたい……と思っても、母である妻は子供のためずっと家にいざるを得ず、たまに散歩する程度。そのため外出欲求がとても高く、休日にどんどん予定が入ってきます。
「自分のことは休みの日にやろう」というプランは、産後もれなく総崩れ。
まずはテレビの「連ドラ予約」を全部、消しましょう。録ってもどうせ見れずに消すことになるから。
【最初が特に苦しい】
……という艱難辛苦は、3ヶ月もすれば慣れてきます。女性は1ヶ月で慣れるようなので、男はやっぱり遅いのですが。
だから「苦しいのは最初だけ」と思うことが肝。じゃないと「これが永遠に続くのか!」と産後クライシス一直線な思考になってしまいます。
最初は、長年連れ添ったはずの妻をも恨みましたよ。子供がぎゃあぎゃあ泣いて「おっぱいあげれば静まるのに!」と思いつつ、妻は「おっぱいの時間じゃないから、あげない」と格闘するたびに。「いいじゃねえか、あげちまえ!」と思いましたよ。言えませんでしたが。それとなく言っても、あげてくれないし。結果、おっぱい要求だったこともあって「んだよ最初からやれよ」と思ったりもしましたが。眠れないイライラですな。「眠れて当然」だったんだ、まだその頃の思考回路が。
3ヶ月後には自然と仕事と育児を意識し、体が慣れてきます。というか意識が現実に慣れてくる。同時に子供も急成長し、泣く頻度が落ちます。
特に入浴は毎回ギャン泣きされてヘコみますが、それはそれで、子供が慣れてくれます。無理な時は何したって無理。だから「これは無給の仕事」と思い切り、残業気分で「こなす」のも大切です。
誰も鉄のハートなんて持ってないんだから、ツラいものは「スルーする」技術が必要になるってことですね。
「こんなに苦しいのは最初のうち」と思えれば、少し楽になれると思います。
【妻はもっと苦しい】
仕事で外に出ていると、見落とす人が多いこと。
「妻は家に一日中いても、何もしてないわけじゃない」
当然っちゃ当然なんですが、家事をしない男性が見落としがち。そして言いがち。
「おまえは仕事しないで楽だよな」
「まだメシできてないの?」
「ずっと家にいたのに何やってたの?」
はい、典型的な「以後、妻との間に空も見えないほど高い壁ができるワード」です。
置くと泣く子供がいるのに、以前と同じことをするのは「無理」です。まして男は変わらないままで、それまでと同じ日常を求めてくる。落ち着いたらできるようになりますが、初期は絶対に「無理」。
1日やってみればわかりますから、自分が言っちまって以来、妻の態度がそっけなくなったと思ったら「育児と家事の完璧な両立」をやってみてください。
絶対にできないから。
【その感情を共有し合おう】
とはいえ、夫も仕事で疲れて帰ってきて育児に強制参加なので、心労が重なっていくことは事実。
しかし妻も妻で、夫の育児は帰宅後しか見ていないので「私はこんなにやっているのに」と思ってしまいがち。
そこは、話し合いましょう。辛さの内容と自分ができることをプレゼンし、苦労と可能性をシェアする。
お風呂の時間を交換したり、家事の分担を変えたり、相談して「ベター」なものを見つける。日々おこなっていって、「こっちのほうが楽」というものを探す。
未知の世界に放り込まれた子供を主人公とした、育児に「ベスト」なものは存在しません。だからその時々で「こっちのほうがいい」ものを探していく。
そのためには話し合い、正も負も感情を共有し合う。
そうでないとスレ違いが生じ、少しの歪みがどんどん大きくなっていきます。
「産後のワンオペ育児のツラさは老後まで忘れない」らしいですから……。
【ちょっとぐらい仕事の話をしたほうがいい】
妻は自分の子供にしか興味がないので、以前のように仕事の話を聞いてくれません。
しかしここで「興味がないなら話すのをやめよう」はちょっと危険。なぜなら前述のように、妻は夫の育児・家事を「帰宅してからの時間でしか、見ていない」からです。
つまり、仕事の話をしないと、家を出てから帰ってくるまでの時間が「空白のまま」。そこを少しでも意識させないと、夫は「帰って数時間しかやらない人」になってしまうのです。
嫌がられない程度に話すことで「あっ、この人、働いてるんだっけな」と思わせておけば、自分の地位も守れます。
妻に盲目的に従うと、男性側がヘコんで立ち直れなくなります。女は強く、男は弱い。そうならないためにも、少しだけでいいから仕事の話を混ぜておきましょう。
やっぱり「自分の居場所は、自分で作る」んですよね。
【何でも楽な方法を探していこう】
夫婦ともに、楽になるためには?
それは単純明快。「家事の負担を減らすアイテム」の導入です。
たとえばカット野菜はすっごく楽ですが、単価が高くなる。しかし効率化して手間を省くとお金がかかるものですが、それも「この時期だから仕方がない」と割り切ること。
そうでないと「野菜は自分で切ったほうが安いだろ」という発想と発言につながり、かといって自分はやらず、妻に労働を強いることになり、それこそ「従業員の労働力を考えず、牛丼の原価と販売額を較べて『ぼったくりだ!』と言い出す人」と同じ発想になってしまう。
即ち「家庭崩壊」。いやこれオオゴトではなく本当に。
これが普段から料理をしていれば「うん、野菜を切るのがいちばん面倒だからね」と納得できる。そうすれば円満解決の道がひらける。
だから少しでも「家事をやれ」と言ってるのです僕は。どれだけ、かけがえのない「時間」を奪われているかが体感できるから。
以下、効率化のために導入して成功だったと感じるものなどを例に挙げます。
・カット野菜
これは本当に便利! そのまま炒め物にも、味噌汁の具にもなります。
ウチは大鍋で「食べる味噌汁」を作り、野菜補充を効率化しました。日持ちしないので惜しみなく使いましょう。
カット前の安くて大きい野菜と較べがちですが、まるまる1個の生野菜を使いながら保存するより、腐らせる可能性は限りなく低い。消費のため食べすぎるリスクや、廃棄リスクで考えると割は悪くないのです。
同様にカット済の生野菜サラダもおすすめ。
・カット冷凍肉
解凍せずそのまま炒めたり煮たりできる。500gや1kgの大袋でいつでも使える便利なメイン食材。
カット野菜と一緒に炒めるだけで、包丁を使わずにベース部分ができてしまいます。
スーパーなどの市場には多くありませんが、PALやCO-OPなどの宅配にはアリ。単価は高いけど、いつでもサッと料理できるし満足度も高い!
・カット冷凍食材
最近のスーパーには、これが豊富。ほうれん草やコーン、オクラにあさり。
生のものは期限が短いのでたくさん使いがちですが、冷凍なら少しずつ長く使えて逆にお得。コンビニで売ってる店もありますよ。
・「焼くだけ・レンチンだけ」の肉や魚
宅配の一番手で、スーパーにも増えてきた時短食材。これだけでメインができる楽々さ。
メイン、サブ、汁が揃えばあとはごはんだけ! という気楽さが家事の負担を減らします。ただし高いこともあるので、値段だけは妻に相談しましょう。冷凍できるといつでも使えて、なお良し。
・レトルトパウチのコンビニ惣菜
コンビニのPB商品は、どれもクオリティが高くなっています。ポテサラやかぼちゃサラダなど、チョイ足しおかずはスーパーまで行かなくても充分まかなえます。
でもモツ煮とかサバ塩焼きなんかはコストが見合わないので、買うならスーパーで買いましょう。
・宅配
上記のPALやCO-OPですね。ちょっとした買い物にも子供を連れていかなきゃいけない育児の味方!
注文して数日後から来週のお届けになるのでやや計算が必要ですが、いろんなものが注文できます。おすすめは牛乳やヨーグルト。そして上記のカット野菜や「レンチンだけ肉」「焼くだけ魚」など。
一式揃って火を通すだけの料理キットなどもありますが、ちょっと割高なので我が家は使いませんでした。
・お掃除ロボット
ルンバとかルーロといったお掃除ロボは、それだけで家事の負担減少。もちろん人間が丹念に掃除するほどきれいにはできないのですが、基本的な部分はやってくれます。それだけで空気と気分がリフレッシュできる。
これを起動して、気になった部分だけ自分でやる。僕はなぜか苦手だった掃除が、すっごく楽になりました。
・ワイドクイックルワイパー
「人のお掃除」の味方。商品名になっちゃってますが、通常のクイックルワイパーの「2倍」幅があるサイズ。
リビングとか広い空間の往復が、単純に1/2になる!
公式のシートは高いので、100均の通常サイズを2枚セットして使うことをおすすめします。
・浴室乾燥機
これはホイホイと購入できるレベルではありませんが、あるとすっごく助かる。
とにかく子供は洗濯物が多いので、それこそ毎日の洗濯が必要。これがあれば入浴後にそのまま洗濯できるので、洗濯物がたまって「洗濯しなきゃ……(どんより)」というストレスもなくなります。
ネックは少量でも毎日洗濯する労力と、それよりも「電気代がとってもかかる」ことですが、時間はお金では買えません。天気無関係だしね!
・食洗機
これも購入には検討が必要ですが、あると間違いなく楽。「洗う+拭く+乾かす」の手間がなくなりますからね。
現状、僕は洗い物が好きなのでまったく使っていませんが、妻が育休から復職したら「出勤前にボタンを押して帰宅後に回収」というパターンになるでしょう。これも電気代かかるけど。
・ドラム式洗濯機
これは購入を検討しつつもできなかったのですが、やはり「洗う+乾燥」が省けるのが大きなメリット。やっぱり電気代かかりますけどね(笑)。
【苦しさも楽しさ】
まだそこまで悟りきれていませんが、だんだん「苦しい」と思っていたことが楽になってきました。
慣れてきて、楽になるアイテムを導入して、子供が可愛くなってきて……というあたりで「ああ、今までツラいと思っていたのは、自分のスキル不足だったのか」と気付き、困難を楽しむぐらいの気持になれました。
「おうおう泣いてるねー。泣きやまないねー」と。
だって、子供は泣くのが仕事だから、泣いてたって死にゃしないんだから。
子供が泣いてるとツラく感じるのは、きっと「親が泣きやませたいから」なんだと気づけました。本人はただ泣くだけなのに、親が使命感から飛びつき、うまくいかなくてイライラする。
正直、子供を投げたり叩いたりしたい衝動に駆られたことは、あります。驚いたことには、妻もそう。きっとそれを「そんなことあるわけない! ひどい!」と言える人は、そうそういないんじゃないかと思う。
でもそれは、親が「自分の思うようにコントロールできないから」そういう気分になってしまうのだよね。そして「親だからこそ、その気持を鎮めることができる」とも感じた。
しかも、そのイライラはきっと「相手に、大人である自分と同じ対応を求めている部分がある」とも気づいた。それが我が子でも誰の子でも学生でも社会人でも。そしてそれがイライラの原因になるのだ、と。
でもそんなことは無理。ましてや、意思疎通ができないから泣く赤ちゃんには、絶対無理。三島由紀夫じゃあるまいし(←仮面の告白)。
コミュニケイションの何たるかまで、教えてもらっていたよ。
そんなふうに育児は、いろいろに気づけるものでもありました。
参加しなくても大丈夫な男性も、やっておいたほうがいい。そうすれば相手のツラさとか、それに伴う要求の意味、自分が受けている待遇、立場、立ち位置……「相手を介したもの」に、いろいろ気付けるようになるでしょう。
愛情はただ自分から与えるものではなく、相手を鑑みて与えるもの。
自分がやってハイ満足、な自己満足を改めるチャンスにもなります。きっと。
世の男性の皆さん。「イクメン」とかいう造語に惑わされず、積極的に育児しましょう。
生を受けた瞬間から、あなたは父親です。見せてやろうじゃないですか、素敵なパパを。
さぁて、次の休みは何を作ろうかな!(←もはや趣味)