ハーブティー文化の中のお茶はどうなのか
たまに投げかけられる質問で「バルト三国はお茶を飲む人が多いか、コーヒーを飲む人が多いか?」という話題がある。
体感的にではあるが、コーヒーは最近飲む人は多くなったと思う。質の高いコーヒーを求めて本格的なコーヒーを出すカフェに行く人や、家で豆からひいてコーヒーを淹れる人もいる。
それではお茶はどうか。
お茶といってもハーブティーが多いのではないかと思う。いわゆる紅茶や緑茶、中国茶の類よりもお茶というと「ハーブティー」と言い換えられるほどかもしれない。ただ、夏にはミントやベリー、リンデンの葉をフレッシュなままお湯を注ぎハーブティーにするか、ドライにしていつでも飲めるように手作りする人もいる。しかし、同時に好みに応じて紅茶や緑茶を飲んでいる人もいる。
実にバラエティに富んでいるので、コーヒーか紅茶かということは、正直に言うと判断しかねている。
エストニアのタルトゥの街を歩いていると、最近きれいになった建物に新しいお店ができているのを発見した。Würtspood という名前のティーショップだ。
ガラス越しに見るとお茶をたくさん販売しているようだったので、入ってみることにした。エストニアでティーショップを見るのは初めてだったかもしれない。
これらの多くはイギリスから輸入されエストニアで販売されていると説明してくれた。エストニアのハーブティーではなく、国外で作られたものを販売しているそうだ。一部日本の煎茶などもあったが、これもイギリス経由で入っていた。
煎茶の香りを嗅ぐとどこか懐かしい日本の風景が浮かぶが、日本の緑茶が欲しければここに来たら購入できると言うことで、遠いエストニアでも気軽に手に入れることができることは嬉しいことだ。
鉄瓶もあったり、急須もある。日本で私が愛用しているのと同じ急須のデザインだったが、違うものだったようで中国製だった。エストニアの台所にもきっと鉄瓶は馴染むだろうなと現地に行くと妙に納得する。
まだまだエストニアの文化としてはハーブが強いと思うが、専門店ができることでまたハーブティーからお茶の世界が広がっていってほしいと願う。
個人的には、お茶の中毒というほど愛飲しているので、エストニアにももっとお茶の文化が広がることを心待ちにしている。
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