ポーランド航空でバルト三国へ
ポーランド航空に乗ったことがありますか?
私は初めて乗った。ここ最近の航空運賃高、戦争の影響により、遠回りをする必要が出てきて、さらに財布を圧迫している。
これまで最短距離を飛んでいたフィンエアー(東京-フィンランド間およそ9.5時間)が、北極圏や南まわりでフライトになってしまったということは何を意味するか。
答えは他の航空会社のフライトでもフィンエアーと同じ時間で飛んでいるので、他社でよくないか?という話なのだ。
昨今のコロナ、戦争で航空会社の経営も危うい。だからサービスもだいぶ簡素化され、フィンエアーに乗るときは事前にコンビニで機内食の追加を買わないといけないほど少ない量のご飯なのだ。
「あれ?食べたっけ?」という感じなのと、アレルギーや宗教上の理由から食べられないものが多い人にとっては、普通食一択なので辛い。(もちろんお金を出せばオーダーできるのだが)
同じ時間で飛ぶなら、より安くサービスが良い航空会社があればそれを選ぶのは世の常だ。私は今回ポーランド航空でキャンペーンをしていたので、昨年9月に成田発ワルシャワ経由リガ着の往復航空券を10万円ちょっとで購入した。
今回リガ行きが乗り換え時間が少なくスムーズだったためリガにした。ワルシャワからリガまではおよそ1時間半。それほど遠いと感じない。私が拠点にしている場所はエストニアのタルトゥなので、リガからタルトゥまでおよそ4時間。バスでの移動となる。これが地味にきつい。
フィンエアーの場合、ヘルシンキで乗り換え、エストニアの首都タリンまで飛行機で30分。その後2時間半のバスに乗ればタルトゥに到着する。
それでも10万円の航空運賃は今時ないのだから、利用してみた。まず機内食はさまざまに対応しており、私はベジタリアンメニューにしていた。ベジタリアンメニューも日本のフラッグシップキャリアがびっくりするような野菜を切っただけのようなものではなく、きちんと調理された温かいベジタリアン向けご飯だった。パンは米粉で作られたグルテンフリーである。
就寝時間帯になると機内後方にはOYAKATAというインスタントラーメンや、スナック、ドリンクもさまざまに用意されている。小腹が減った人むけにも考慮されていた。機内食やサービスも遜色なく、満足できた。
今回は何が良かったかというと、3人席に私しかいなかったことだ。乗客が少なく他の席でも横になって眠っている人が多かった。これは運でしかないので、今回私はラッキーだったということだ。
体力的に消耗したのはリガ空港から一度バスターミナルまで行き、そこからまたバスでタルトゥまで行くこと。そして、ワルシャワ空港での乗り換えが非常にわかりづらく、EUに入るパスポートコントロールまで荷物検査を2度行うが、サインがなく、何度も迷った。加えて空港職員も丁寧ではなく全員「私に聞くな」という態度なので余計に困った。そしてゲートが突然変わり、41ゲートから急に23ゲートに変更になり出発前20分に移動しなくてはならなかった。
これらを無事こなすことができれば、エストニアの道のりは特に問題ないだろうという結果だった。
飛行機の翼の上が、なぜかつぎはぎだったのが気になったのだが、飛行は安定していたので天候の良さとパイロットの腕が良いのだろうと思った。ヨーロッパ行きの際に、ポーランド航空もリストに入れても良いと思った。
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