但馬コウノトリ空港
「但馬」とかいて「たじま」?
但馬空港は、「但馬牛」と「柳行李」で有名な兵庫県豊岡市にある。
主な観光地としては、城崎温泉があり、コロナ前は多くの外国人で人が溢れていたという。
現在は日本エアコミューターが運行する、伊丹=但馬線が1日2便運行するのみで、昼間に離着陸はない。
「大阪と兵庫を飛行機で?近すぎやしないか?」
それが意外と近くないのである。
豊岡市は兵庫県の北部、日本海側に位置し、周囲を山に囲われている。
それが原因で、大阪からの陸路でのアクセスが悪く、下道で行くとなると4時間もかかっていた(現在は高速と鉄道が通っている)。
そこで二つの土地を繋ぐバーターとして、一番最初に手を挙げたのが、航空だったのである。
別称は但馬「コウノトリ」空港
そんな経緯で1994年に設立された但馬空港。
現在は日本エアコミューターが1日2便運行しているのみで、昼間に離着陸はない。
日本海側に位置するため天候が優れない日が多く、かつ滑走路が短いことから「離着陸の難所」と呼ばれている。
伊丹からは40分程度。
ATR42と呼ばれるヨーロッパ製のプロペラ機に滑走路を歩いて、
タラップを歩いて搭乗する。
小型機ということで飛行高度が低く、本来、上空から街を眺めることができるのだが、行きは生憎の天気で難しく。。。
さて、空港に着くと、こんな感じである。
とてもこじんまりとした感じである。
中に入ると、左側に日本エアコミューターのカウンターが、右側にこじんまりとした喫茶店があるのみである。
非常にシンプルで愛おしい。
売店では、もちろんお土産も置いているが、
豊岡名産の柳行李も買うことができる。
お値段も比較的お手頃で購入できる。
さて、帰り道。
同じように滑走路を歩いて、搭乗するのだが、奇跡的に晴れた景色が幻想的で、日本の自然の偉大さを感じさせれる。
飛行機が離陸準備を終え、動き出すと、空港の職員の方が、総出で手を振って見送りをしてくれる。
非常に人情味を感じさせられる。
帰りは快晴。
客席から街を見渡すことができた。
兵庫の北には暖かい空港があった
羽田や伊丹、博多空港など確かに全国には綺麗で、
飲食店がバラエティに富んでいて、気分が躍る空港が幾つか存在する。
されど、「いい」空港の定義とは、必ずしも近代的か否かで決められるものではないのではないだろうか。
但馬空港は確かに規模は小さいが、
「人の行き来の間接点」であるという空港本来の役割を、そこにいる人の温かみや、自然で感じることができる、とても魅力的な場所だった。
みなさんも是非行かれてはどうだろう。