【BAL】開幕直前!リリーフ陣を見てみよう!
(画像はBaltimore Orioles公式Xより引用。全ての商用的意図を放棄して執筆します。)
皆様こんばんは!BAL担当のもくろーです。
本日は2024年シーズン開幕直前ということで、我らがオリオールズのリリーフ陣についてご紹介させて頂きます。
なお、先発投手陣につきましてはLet's5Gさんが、野手陣につきましてはジャンさん。が執筆されていますので、そちらも是非合わせてご覧くださいませ。
リリーフ陣について
昨季はリリーフ陣全体で防御率3.55でア・リーグ3位と強固なリリーフ陣を構築しました。
何よりも8回Yennier Cano/9回Felix Bautistaの岩山コンビという球界屈指の勝利の方程式が確立されていたのが非常に大きく、7回までリードしていれば安心・・・とファンは穏やかに戦況を見つめていましたが今季はBautistaがTJ手術の影響で全休、Canoも勤続疲労が心配されており、守護神を務めるKimbrelも全盛期からは少し衰えが見えていることから、昨季同様楽観視できるわけではないと言えるでしょう。しかしながらDillon TateやKeegan Akinの復活等、決して光明がないわけではありません。
個々の選手について
Craig Kimbrel
リリーフ陣の鍵を、オリオールズの今シーズンの鍵を握るかもしれない新守護神です。昨年圧倒的な成績を残したFelix BautistaがTJ手術で今年全休になったことから、フィリーズから1年契約で加入した守護神が積み上げたセーブ数は歴代8位の417にまで到達しました。
昨季のK/9は12.26といまだに高い数字を誇ってはいますが、Bautistaと比べると絶対的な存在とは言えず、衰えを経験と名前でどこまでカバーできるか、注目していきたい点です。
また、昨年MLB全体でも最多の13度のピッチクロック違反を取られている点も懸念事項であります。独特なルーティーンなため仕方ない部分もありますし、いくら違反を取られても守護神は最後リードを保った状態で試合を終えればいいので問題ない・・・とも言えますが、何らかの対策を立てたいところではあります。
Yennier Cano
昨季大ブレイク、ASにも選出された8回の男です。22年にTDLのタイミングでJorge Lopezをツインズに放出した見返りの一人としてオリオールズに加わりましたが、3試合で防御率18.69ととても使い物にはなりませんでした。
しかしながら昨季は改良したチェンジアップが魔球へと進化し、開幕から
17試合連続無失点・20試合連続無四球と抜群の安定感を誇り、Bautista離脱後は守護神も務めるなどブルペン陣を支えてくれました。
後半戦は疲労からやや調子を落とし、Fangraphsの成績予想でも3点台後半と昨年同様の活躍ができるかはやや疑問視されていますが、果たしてどうなるでしょう。
Dillon Tate
伸び悩んでいた元ドラフト1巡目指名の右腕は22年に67試合ででERA3.05とブレイクし、勢いそのままWBC米国代表にも選出されましたがひっそりと肩痛で辞退、その後最後まで怪我に苦しみ、結局MLBでの登板は0に終わってしまいました。
復活を目指す今季はSTで6試合で無失点と好調をキープしています。
彼が勝利の方程式の一角を担うと非常に大きいのですが、果たしてどうなるでしょうか。
Danny Coulombe
昨季の開幕直前にチームに加わったベテラン左腕は61試合でERA2.81と好成績を残しました。BB%が5.7%と22年の17.0%から大幅に改善されており、これが好結果につながったとみられています。IPは51.1と火消しの役割が多く、今年もその役割に期待です。
ツインズ時代にはロッカーが隣だった前田健太と仲が良く、お互いの顔を笑い合っていたそうです。その影響下途中加入した藤浪とも直ぐに打ち解けブルペンでは教えてもらった「エグい」を連発していました。
Cionel Perez
66試合でERA1.40と素晴らしい数字を残した22年から一転、昨年は序盤から
背信投球が続き一時期はDFAも噂されるなど苦しみましたが、夏以降は23試合連続で自責点0を記録するなど持ち直し、シーズンを終えました。
直球の被打率が22年の.221から昨季は.321と1割も悪化、それに付随してK%も23.5%から17.8%と悪化しており、ここをどう改善していくのかが課題と言えそうです。
STでも6試合でERA11.12/WHIP2.65と非常に苦しんでおり、シーズンに向けて暗雲が立ち込めていますが果たしてどうなるでしょうか。
Jacob Webb
開幕当初所属していたエンゼルスでは6月終了時にERA2.41という活躍を見せ、一時期はCarlos Estevezと勝利の方程式の一角を担っていました。特に6月16日のレンジャーズ戦に見せた、Estevezが作った無死満塁の大ピンチを無失点で切り抜けたシーンは覚えている方も多いのではないでしょうか。しかし7月に入ると失速してしまい、Kenny Rosenbergの昇格と引き換えにDFAとなってしまいます。オリオールズ加入後は8月9日に初登板したにもかかわらず、8月だけで12試合に登板するなどハイペースで投げ続けました。ポストシーズンではレンジャーズに満塁弾を打たれ悔しい幕切となりましたが、今年もフル回転が期待されます。
Mike Baumann
昨季はリリーフながら10勝と圧倒的な勝ち運を発揮した右腕です。
今年もその勝ち運を如何なく発揮できるでしょうか。
Keegan Akin
リリーフに転向した22年は45試合でERA3.20/WHIP1.09と好成績を記録しましたが、昨季は腰痛に苦しみ不本意シーズンとなってしまいました。
怪我が癒えた今季はSTでIP7.1で10奪三振、WHIP0.27と圧巻の成績を残しており、完全復活となるでしょうか。
起用予想
【守護神】Craig Kimbrel
【勝ちパターン】Yennier Cano/Dillon Tate
【火消し】Danny Coulombe
【接戦-ビハインド】Keegan Akin/Mike Baumann/Cionel Perez
【フル回転枠】Jacob Webb
最後に
ここまでご覧頂きありがとうございました。
オリオールズは昨季101勝を挙げましたが、これは得失点差を見てもかなり出来過ぎであり、今季は厳しい戦いとなることは必至と言えるでしょう。
ですが、ここに挙げたメンバーだけでなく、昨季のCanoのようなサプライズ戦力が活躍を見せ、是非とも昨年同様PSに進出してくれることを願っております。
今年もオリオールズの応援をよろしくお願いいたします!
参考文献
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