センターレッスン、どこで踊る?
バーレッスンが終わると、バーを片付け広くなったフロアでセンターレッスンが始まる。
さあ、あなたはどの位置につきますか?
これね~同じメンバーの定期的なクラスの場合、大体決まってしまう。暗黙の了解。先生が、あなたここ行きなさい、と指定することは少ない。
私はベテランオツボネリーナであるゆえ、いつも前列になるわけだ。
まあ、気持ちはわかります。
自信ない。覚えられない。後ろの方が間違えても目立たない。
でもね……。たまには、思いきって前に行ってみたら?
日本人は特にそうかもしれないのだが、奥ゆかしい。譲り合う。恥ずかしがりや。遠慮がち。憶病。目立ちたくない……。で、後ろに引っ込む人のなんと多いことか。
でも、あなたのその奥ゆかしさが上達を妨げている!
恥かいてナンボ! あなたは何のために来ているのか?
惰性でなんとなく? 運動不足解消? 友だちとおしゃべりするため?
イヤ、違うでしょ⁉ バレエをしにレッスンに来てるのではないのか?
もったいない。
バレエは見られる芸術。見られることに慣れよう。むしろ見られることが喜びでありたい。
ホラ、音楽に乗って踊っている私を見て~!綺麗でしょ~楽しいでしょ~あなたも楽しくなってきたでしょ~!?
まあ、悲しい踊りも有るけど……。
オバリーナたち、前に出てレッスンしようよ。
私は、いつでも後ろに行きます、喜んで。決して睨んだりしません、ハイ。
「今日は前でやってみちゃおっかな、いいですか?」とか笑って言えば、先生も他のレッスンメイトも「オオ~!」と拍手ものだろう。
その結果、撃沈したとしても、あなたの勇気とやる気は賞賛されるであろう。
前で踊ってみましょう。バレエは押しも大事。
後ろに行っても、先生がハイ、今度こっちが正面でやってみましょう。って仰ることもある。
いろんな場所で踊ってみよう。
オバリーナが舞台で踊る場合はコールド(群舞)がほとんど。多くの場合、いろんな場所に移動して踊るので、レッスンでそれに慣れておこう。
オバリーナは感覚が鈍ってるし、方向音痴な人も多いので。
私もそうです……。
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