ちくちく針仕事~トウシューズ再チャレンジへの道⑤
暮れにトウシューズ再チャレンジへの気持ちが高まってから
約一ヶ月。
トントン拍子に事は進み、私はついにトウシューズを手にした。
私の愛しいトウシューズ。
眺めていると、自然に笑みがこみあげてくる。
しかーし!!
トウシューズというものは「買ってひと安心」ではない。
これは最初の一歩なの。
まだひと山もふた山も越えなければならない。
レッスンもまだなのに、レッスンではない、別の試練が待っている。
トウシューズ経験者のあなたなら知っていますよね?
買うまでもあーだこーだ悩んで大変だが、買ってからも大変なのさ。
ワガママな美女にさんざん振り回される、みたいな。
でも、しょうがない。
たまらなく魅力的なのだから。
そう、しなければならないことは、リボンとゴム付けである。
なあ~んだ……というアナタ。
アナタはきっとお裁縫が得意なのでしょうね。
でも不得意な人、私みたいな人にとってはハードル高いのよ。
シューズをただ履いただけでは、パカパカ脱げてしまう。トウで立ったり降りたりして踊るためには、足とシューズが一体化していなければならない。
よって、カカトの部分に幅広のゴムを輪っか状に縫い付ける。そして、更に履き入れ口の両側にリボンを縫い付ける。
履くときは、ゴムの輪っかに足を通してシューズを履き、リボンを甲の上でクロスさせ、足首で結ぶのである。(そうやって履いても、たまに発表会などでカカトが脱げてしまう人を目撃する)
裁縫が苦手な私でも、これはしなくてはならない。
まあしかし、今回は久しぶりのトウシューズに心が躍っているので
裁縫も苦にならない……はずである。
そもそも針仕事って、私の場合バレエ関係がほとんど。
一番最近縫ったのも、発表会衣装のムシ付けと名札付けだったし。
バレエがなかったら、針と糸を持つこともないんじゃなかろうか。
時々「アイタタ!」と指に針を刺しながら(汗)
ゴムとリボンを縫い付けていく。
1時間? いや、2時間はかかったろうか…。
でーきた!
最後に、余分なリボンを切る。
ほつれ止めに、切り口をライターであぶって完成!
![](https://assets.st-note.com/img/1708427241853-C54TIyqFWz.jpg?width=1200)
ようやくこれで準備が整った。
さあ、次の火曜日、3日後が
トウシューズ再デビューの日だ!