#10 トゥシューズ、かがってる?
突然ですが、皆さまトゥシューズ、かがってますか?
かがるというのは、トゥシューズの先端部分にかがり縫いを施すことをいうのですが、なんだか時間がかかって面倒くさそうだし、大変そうだからやっていない。という方は多いと思います。運営者も、同じ気持ちで今までかがったことがありませんでした。
ですが、先日買ったトゥシューズの左右差や立ちにくさが気になってしまい、かがることで微調整できると聞いたことがあったので、がってみることにしました!
というわけで、今回は、運営者が参考にさせていただいた動画や文献、バレエメイトのInstagramで行ったアンケートを基に結果発表やかがる理由・メリット、そしてかがり縫いの方法を教えてくれる動画をまとめましたので、たっぷりとご紹介していきます!
トゥシューズをかがっている人はどれくらいいるの?
まず、バレエメイトのInstagramで、かがってる人がどれくらいいるのかアンケートを取ってみました。回答してくださった195名の皆さま、ご協力ありがとうございました!そして、その割合が以下の図です。
かがっている方は全体の約40%。かがっていない方のほうが多いという結果になりました。
かがり始めたきっかけは、お友達がやっているのを見て、先生に言われてという方が多かったです。
では、かがっていると答えた方は、どうしてそのままでも履けるトゥシューズに、手間と時間をかけてかがり縫いをするのか?
その理由やメリットを聞いてみました。
トゥシューズをかがる理由
かがる理由第1位は【立ちやすさ】!半数以上の約60%の方が立ちやすさを実感しています。
頂いたコメントには「バランスが取りやすくなる」「安定感が増す」「軸が見つけやすい」「正しい場所に立てる」など多数あり、運営者が実際にかがってみて1番感じたのも、この立ちやすさでした。プラットフォームが床にピタッと吸着するような感触があり、いつもより長くバランスが取れるようになったのは本当に驚き。
そして第2位は【長持ち】と【消音効果】。
持ちの良さはきっとこれから実感していくと思いますが、消音に関しては効果テキメン!!ジャンプの着地の際にカンカンと高い音がしていたのが、ドゥンと低く鈍い音に変わり、着地音が気にならなくなりました。
続いて第3位は【滑り止め効果】と、かがり縫いをしたトゥシューズの【見た目の美しさが好き】という意見。また、【その他】のコメントには「回転がしやすい」「ポアントの微妙な左右差や立ちにくさの補正」「足に合わせた立ち方の矯正」などがあり、運営者もその効果を実感した一人です!
こんな風にかがるだけで色んなメリットがあるんですね!
というわけで、ここからは、
少しずつかがり縫いに興味を持ち始めた方、かがり縫いに挑戦してみたいという方へ
●かがる時に使用するもの
●かがり縫いの方法
●どうやって補正や矯正をするのか
という部分を分かりやすく説明してくださっている動画をまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。
多種多様なかがり方
今回調べを進めていくと、一言でかがると言っても人によってかがり方に違いがあることに気が付きました。ではどのようにしてダンサーたちがトゥシューズを加工しているのか、チェックしていきましょう。
■定番のかがり方|バレエ女子まいちゃんねる まいさん
■レザー保護パットを使用|はづぱいvlog はづきさん
■シューズのゴムで補強する|Yui Chan Ballerina 愉依さん
■糸を巻き付けながら縫う|saopime さおりさん
■立つ位置を調整する|じゅっきーLife ゆきさん
■こちらも参考になりました! スターダンサーズバレエ団のブログ
ちなみに運営者が海外で働いていた時、そこの同僚がタイツを細長くカットしたものを巻きつけて使用していたので、ゴムや糸、タイツを巻きつけれるなら、こちらも巻きつけられるだろうと思い、今回、リボンの切れ端をねじりながら縫い付けてみました!
それがこちら。
リボンの切れ端が若干ほつれていますが、リボンをねじることで強度が生まれ、立ったときの感覚も良くこれもこれでありだなと感じました。
縫い方ひとつとっても、いろいろな加工方法があるので、いろんな方のアイデアを参考にしながら自分の足に合うものを見つけてみましょう!
まとめ
時間はかかるけれど、『かがる』という一手間をかけることで様々な効果が期待できることが分かりました。
今現在、
●トゥシューズで立った時に不安定さを感じる
●プラットフォームで立つ感覚が分からない
●持ちが悪い
●ポアントの音が気になる
という方は一度かがってみてはいかがでしょうか。そのあとで、自分に合っているか?など良し悪しを判断しても遅くないでしょう。
もちろん踊りのジャンルや内容によってかがり縫いをしない方が踊りやすいということもあると思いますが、例えば足音をさせたくない『シルフィード』や『ジゼル』のようなロマンチックバレエ、バランスや安定感を魅せる『グランパクラシック』や『眠りのローズアダージョ』などを踊る際はかがってみても良いかもしれません。
興味を持った方はぜひチャレンジしてみてください!
それにしても、今や世界中のダンサーたちが手間を惜しんでトゥシューズをかがっているわけですが、これを1番最初にやろうと思ったのは一体誰なのでしょうか。この方法を思い付いた方へ拍手を送りたいです!
Special Thanks & Check out their Instagram♡
まいさん @maimai__ballet
はづきさん @hazupaaaaai
愉依さん @yui_sugawara_
さおりさん @saopime
ゆきさん @yuki.tody
スターダンサーズバレエ団 @stardancersballet