オーバーワークは虐待か
先週金曜日、練習中ボールを追いかけていた息子が突然顔をしかめ、少し足を引きずり始めた。
他の選手との身体的な接触はない。
イヤな予感がしたが、とりあえずそのまま練習を続けているので、そこまでひどい痛みではなく一過性のものかなと思い少し安心する。
そして練習終わりに息子に尋ねると「ヒザが痛い」と。
ふたたびイヤな予感で不安になる。
ヒザは怖い。
とりあえずその日はもう遅いのでこのまま様子を見ることにする。
時間を置けば治る。
成長痛。
そういったものであることを願ったが、翌日も痛みはひかず病院へ。
診断結果は「オスグット病」。
素人調べながらネットで検索した結果、オスグット病になりやすい選手の特徴として、
・蹴る競技の選手
・成長期の選手
・疲労が溜まっている選手
と挙げられており、息子はすべて当てはまる汗
日常生活に支障はないが、運動をすると痛みがあるようだ。
少し無理をすればサッカーもできるみたいだが、さすがにそれはさせられない。
コーチも「完全に痛みがなくなるまで焦らずに休まれて大丈夫です」と言ってくれたし、とにかく安静にするしかなく、痛みがなくなるのを待つしかない。
しばらくサッカーはお休みだね、って言って今週はサッカーのない一週間を過ごしたが、その一週間の長いこと長いこと。
おれでもそう感じたんだから、息子はよりそう感じただろう。
幸いまだ焦りのようなものは見られないが、やはりサッカーに早く行きたいようだ。
早く復帰できる方法はないかとオスグットについて調べていると、どこかの整形外科のお医者さんがtwitterかなにかに
「小学生くらいの子が、毎日のように走りこんで、結果オスグットになるのはもはや虐待だ」
と書かれていた。
息子は試合に勝つために、上手になるために、精神的にも肉体的にも多少きつい思いをしている。
もちろん誰も虐待しようと思ってそういうメニューを課していないし、限界以上の無理をさせないように気遣っているつもりだし、成長の機会だと親のおれも見守っていたし、息子だって被害者意識はないと思う(もしそうならサッカーに行きたくないはずだ)。
だからと言って単なるアンラッキーな出来事として消化していいのかもわからない。
オーバーワークが原因とは限らないが、オーバーワークだったと言われれば否定できない。
スポーツをやっていればケガのリスクは常にある。
そのリスクを恐れていては何もできない。
だから間違っていたとは思わないが、件のお医者さんの「もはや虐待だ」という言葉が頭の片隅にずっとあって離れない。
なにがどう正しいのか結果でしか語れない部分がある。
ネガティブな結果を恐れていたら何もできない。
だけど、いつだって被害者は子どもだ。
今は痛みがなくなるのを待つしかない。
長い長い一週間。
どこか気持ちの晴れない一週間だった。
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