一体何歳までにインターナショナルスクールに入学するのが理想的なのか?我が家の場合。
インターナショナルスクール、何歳で入るのがベスト?
子どもの未来を考えたとき、インターナショナルスクールの選択肢はとても魅力的。でも、いざ決断となると「入学のタイミング」をどうするか、迷いますよね。何歳でスタートするのが理想的なのか?うちの子どもたちの体験と、私自身の経験から見えてきた「年齢ごとのメリットと壁」をお話しします。
5歳での入学:順応力がカギ
私自身、5歳で南アフリカに引っ越し、現地のユダヤ系学校に入学しました。覚えているのは、英語が全くわからず、友達とも話せず、朝は泣きながら父にスクールバスに押し込まれたこと。でも、この年齢の良さは、吸収力の速さにあります。
1か月後:なんとなく周囲の言葉が耳に入ってくる。
3か月後:日常会話ができるようになる。
1年後:授業もほぼ理解できるレベルに到達。
うちの娘も5歳でバリのインターに入りましたが、最初の戸惑いを乗り越え、友達を作るのも言葉を覚えるのもとにかく早かったです。この年齢の子どもにとっては「遊びながら学ぶ」環境が最高の先生になるんだな、と実感しました。
この年齢になると日本語の基礎はすでに身についているため、完全に忘れてしまうことはあまりありません。ただし、時々怪しくなることもあるので、読み書きの力を維持するためには、どこかで補助的な学習を取り入れる必要があります。
8歳での入学:壁はあっても乗り越えられる
息子が8歳でバリ島のインターに入学したときは、少し違う挑戦がありました。年齢が上がると、授業内容が高度になり、言語の壁もより深刻に感じられます。入学して数か月、息子がビーチで泣きながら「僕は英語がわからなくてストレスなんだ」と言ったのを、今でも覚えています。
そこで、私たちが重視したのは楽しく学べる環境づくりでした。
友達と放課後に遊ぶ時間を増やす。
息子が好きなスケートボードを通じて、自然に英語とインドネシア語を学べる環境を用意。
結果として、スケートパークが彼の学び場になり、遊びながら言葉を身につけ、自信を持てるようになりました。
また、小学校3年生までに日本の学校で読み書きを学んでいる場合、この年齢になると大人になっても大きな支障を感じることはあまりありません。
高校生での入学:準備が成功のカギ
今、高校1年生の女の子がうちでホームステイしています。15歳でバリ島のインターに入学しましたが、驚いたのはその準備の徹底ぶり。彼女は来る前に:
ネットフリックスを英語字幕付きで観まくる。
短期留学でインターの環境を体験。
英語の発音や表現をオンラインレッスンで強化。
その努力のおかげで、入学当初から基本的な英語は問題ありませんでしたが、それでも最初の数か月は授業や友達との会話に苦労し、ストレスで眠れない夜もあったそうです。ここまで準備しても大変なのだから、事前準備なしで挑戦するのはかなりハードルが高いと感じます。グリーンスクールに英語がまったくわからず入学した子で2か月でギブアップした例もあります。
年齢による違いをどう考えるか?
結論から言うと、早ければ早いほど環境に馴染みやすいのは事実です。ただ、どの年齢でも事前準備とサポート次第で成功できる可能性は大いにあります。ポイントは次の3つです:
留学の目的を明確にする:なぜインターに行くのか、どんな経験を期待するのか。
お子さん自身の意欲を高める:本人が行きたいと思う気持ちを引き出すことが大切。
準備を徹底する:言葉だけでなく、現地の文化や学校の仕組みについて事前に学ぶ。
理想的なタイミングとは?
私の考えでは、5〜6歳くらいが最もスムーズに適応できる時期。ただ、8歳でも15歳でも、しっかり準備していれば十分成功できるし、得られるものも多いと思います。
ちなみに、5歳以下の子どもが英語環境で生活すると、日本語力が確実に弱まる可能性があります。そのため、家庭内では徹底して日本語を使う、他の日本人家庭やお友達と積極的に交流するなど、日本語を維持するための工夫が親御さんには必要です。
インターでの経験は、ただ言語を学ぶだけでなく、異文化を理解し、多様な価値観に触れる絶好のチャンス。それが「楽しい挑戦」として前向きに進められるよう、家族全員で支え合う環境づくりが何より大事です。
お子さんにとって最高のタイミングを見つけ、素敵なインター生活の第一歩を踏み出せますように!