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WEEK 5 「カラオケ行こ!」を見た話。

「カラオケいこ!」って、BL映画? 

「いいえ。ただしドBLやBLを含む同じラインで生産しております!」と友人が言うので笑ってしまいました。古(いにしえ)には、泣く泣くジェネリックBLに身を投じた勇者もいたりいなかったりだったのに、今は世間様のほうから、百花繚乱フレーバー、パッケージも整えて提供してくれる時代…!これがたった2000円で手に入るってどういうこと…!

ファンタジー893とファンタジー中学生

『カラオケいこ!』にはヤクザが登場します。長め肢体スーツの美しさ、個人的にしびれる足首くびれ…!はさておき、今は「ヤクザ」が、「石油王」や「花魁」と同レベルのファンタジー存在「ファンタ893」になってるんですね。でも、映画を見ているうちに、もうひとつの特別フレーバーにも気づきました。それが「ファンタ中学生」!

冷静になって考えてみたら、あんな寝癖の一本もない中学生あらしまへん…!現役親や現場教員からしたら中学生なんて関わり合いたくない時期第一位です。だけど、見終わったあと、893風味は、風味として笑って受け止めていたのに、中学生聡実くんだけは、あ、れ…、リアル中学生ってこんなかんじだった、かも…と、現実を忘れるマジックにかかってました。履修済みのotakuお姉さんたち、いかがでしたか。うっかり「中学生かわいい」って思ったりしませんでしたか…!私は「探せばあんな中学生いるかもなあ」などと、簡単にファンタジー中学生罠にかかってました。

ニュアンスBL好き層を、ただ一投の網で根こそぎ捕獲するファンタジー中学生

一瞬でも「中学生がかわいい」と思った時点で、ニュアンスBL好き層は白旗だったと思います。一応事実として、聡実くん役者さんの実年齢と中3年齢の近いというのがあるんだそうですが、それこそが目眩しだと思うんですよね。こういう中3いたら一定数の女性は夢見れますよね?という手法に最初から最後までノックアウトされてたんだな〜と思います。

設定が大阪であることも、狙ってきてるなあ。ファンタジー893に会えるのは、もはやユニバーサルスタジオ大阪しかないし、大阪弁が使える特典あるし。敬語と大阪弁を使い分けることでみえてくるキャラ設定と、関係性がほぐれたりもつれたりする通過ポイントがより明確だと思います。

まあ、でも最大の原因は見ている私たちがいい年であることですよねえ。現代ちきうから離れること何十光年の惑星中学、世界は学校と家で完結、金銭はおとしだまがメイン、テスト用紙の裏に名前(番号?)かくんですかー?ときいていたあの感覚を置いてきた惑星。893さんに近い年齢になって、うま〜くブレンドされたアーティフィシャル中学生フレーバーを嗅いでしまうと、「あ、かわいい、こいぬっぽい…」となるんだと思います。

こう書くと、結局、見たほうが人生にプラスなの、マイナスなのとなると思うんですが、私は、騙されてよかったとしか思えない爽やかさが残ったのが不思議だったとしかいいようがないんですよね。そしてなにより、友人たちがこぞって、いっさいねたばれせずに私のスケジュールをおさえてチケットを買ってくれて、あとは座るだけ!にしてくれたことに、感謝しかないです。友達ズありがとう!あとは、白状すると、当日夜に、久々にpixivログインしました…。これが答えになるのかな? さあ、みなさまは見るか、見ないか…!


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