シャニマス×【推しの子】コラボ【Be red】ルビーコミュ感想──黛冬優子の努力と才能と未来について
はじめに
enza対応ゲームアイドルマスターシャイニーカラーズにて、TVアニメ【推しの子】×アイドルマスターシャイニーカラーズコラボが開催されました。
このコラボを機に【推しの子】とシャニマス、双方が盛り上がるような結果になれば良いなと思います。
開催期間中にはP-SSR【Be red】ルビーをピックアップしたガシャも開催しています。
今回はこのP-SSR【Be red】ルビーのアイドルイベント、所謂カードコミュの内容の感想を書いていきたいと思います。
何故書くのかというと、冬優子がめっちゃ喋る……なんなら内容的に冬優子がメインの話だったからです。
コラボ企画においてコラボ相手のキャラクターの扱いは難儀するところですが、ならばいっそコラボを通じて自キャラの掘り下げをする方が創作の自由度も高いし、シャニマスの魅力も伝えられるので、蓋を開けてみれば確かに~~~と納得はするのですが、僕個人の想像の外だったので虚を突かれましたね……。
黛冬優子担当Pの皆様、今後復刻の機会があるかどうかもわからないので、ルビーは引いといた方が良いですよ。
※この記事を読み始める前に
当記事は私個人の感想や考えを長々書いたものです。書かれてもいないことを読みすぎな内容なのでご留意ください。
重ねて、当記事は以下についてのコミュ内容などの盛大なネタバレを含みます。問題ない方のみ閲覧いただければと思います。
P-SSR【Be red】ルビー
【推しの子】原作漫画、TVアニメ
黛冬優子W.I.N.G. ファン感謝祭コミュなど
S-SSR【One,Two…♡】黛冬優子
P-SSR【multi-angle】黛冬優子
S-SSR【なるんじゃん?】和泉愛依
コラボイベントシナリオ「Belles of three.Stray match」
イベントシナリオ「Catch the shiny tail」
TrueEnd「レンズは嘘をつかない」ピンボケの写真について
P-SSR【Be red】ルビーのアイドルイベントは以下の3話で構成されています。
brilliancy
in my way
レンズは嘘をつかない
その中でも、話のポイントになるのはTrueEnd「レンズは嘘をつかない」で、冬優子が撮ったピンボケの写真になるかと思います。
「in my way」にて、冬優子が撮ったルビーとのツーショットの自撮りが、プロのカメラマンが(スマホで撮ったにしては)驚くほどのクオリティだったので、
TrueEnd「レンズは嘘をつかない」では、ルビーのソロショットを撮る際に、冬優子はスタッフからの好意で一眼レフカメラの貸出しを提案されます。
このピンボケの写真にどういった意味合いがあるかというと、
「被写体としてのルビーの魅力」
「レンズ越しにルビーを見た冬優子の動揺」
の2点が上げられると思います。
ルビーの被写体としての魅力について個人的には【推しの子】原作での、新生B小町の初ステージを見て引退を決意したアイドル鈴城まなのエピソードが印象深いです。
(アニメ11話冒頭で登場はしていましたが、アニメ1期ではその後の彼女の話は描かれませんでした)
彼女曰くステージのルビーは、
「これは毒だった」「私もこうなりたかったと思ってしまった」「私は……そこでぶつっと切れてしまった」
原作からしてもルビーというアイドルは、他のアイドルの心をへし折れるほどの魅力を備えています
そして黛冬優子には、過去シナリオでユニットメンバーの芹沢あさひに、心をへし折られかけた経験があります。
ストレイライトの感謝祭コミュでのことです。
「brilliancy」にて、初対面のルビーについて、プロデューサーと冬優子はその天真爛漫さに芹沢あさひに近い印象を覚えます。
ルビーは芹沢あさひと近い、ありのままの自分で人々を魅了できる天性のアイドル(少なくとも二人からはそう見える)
カメラのレンズは、そんなルビーをバイアスもフィルターもなく正直に映し出します。
そんなレンズ越しのルビーの姿は、黛冬優子にとって芹沢あさひと同類に見えたでしょう。
レンズは嘘をつかない──冬優子の動揺は誤魔化しが効かず、ピンボケの写真として正直に現れてしまった。
とはいえ、黛冬優子はビビり散らかして終わるだけの人間ではないです。
才能≠実力
この話は、決して才能あるアイドルより、冬優子が劣っているという話ではありません。
何故ならコミュ内で以下のような出来事があるからです。
各コミュを見ても分かる通り、冬優子は『ふゆ』として他人を魅了できますし、自撮りについてもプロが驚くくらいのクオリティを発揮できます。
そして何よりこのTrueEndコミュの締めは以下になります。
生まれ持った才能が無いなら、テクニックで補うしかない。
これは要するに、才能と実力はイコールではないということです。
そして黛冬優子は、理想のために努力できる人間です。
『ふゆ』という仮面を被っている冬優子は、ありのままの自分で他人を魅了する才能は自分には無いと思っています。
(ありのままの黛冬優子も十分魅力的なのですが、これは自己認識の問題なので)
でもその才能の無さは、テクニックと努力で補える。
黛冬優子はテクニックと泥臭い努力で作り上げた理想の『ふゆ』を"本物"にするアイドルです。
「キラキラ」と「まぶしい」
黛冬優子の憧れは「キラキラ」です。
普段は非常にロジカルなのに、好きなもの、憧れについて話す時に黛冬優子は「キラキラ」という曖昧な言葉を素で使います。
恐らく本人の中でも明確に言語化していない(しない・できない)のかも知れません。きっかけは子供の頃に見て、今も大好きなアイドルアニメ(『魔女っ娘アイドルミラクル♡ミラージュ』)から来ているものですから、幼少期から根ざしている感情だと思われます。
そして「キラキラ」はポジティブで、「まぶしい」はネガティブなニュアンスではありますが、意味合いとしては限りなく近い言葉だと思われます。
自分の憧れを他者が持っている。そしてその才能が自分にはない。
当然冬優子にとって、芹沢あさひや星野ルビーは羨望の対象でしょう。
しかし、黛冬優子の目指すアイドル像は羨望の先にはありません。
黛冬優子は、あくまで自分らしく、自分の理想を信じてトップアイドルへの道を突き進みます。
でも冬優子がトップアイドルになるためには、いずれ芹沢あさひや星野ルビーのような天才たちを、自分の作り上げた理想で打ち負かさなくてはいけない。
これは黛冬優子がトップアイドルを目指す以上、避けては通れない試練(少なくとも作品上、そのように設計されている)であると思います。
今回のコミュではとうとう芹沢あさひ以外のバケモノ、芹沢あさひの同類と邂逅する黛冬優子が描かれたわけです。
黛冬優子がトップアイドルを目指すなら、ユニットメンバー以外の脅威にぶつかる機会もいつかると思っていたので、今回のコラボで冬優子の次のステップが見えたのでとても良かったです。
Belles of three.Stray matchから見る黛冬優子の現在地
コラボイベントシナリオ「Belles of three.Stray match」についても少し触れたいと思います。
B小町との対決企画で冬優子はルビーとの早押しクイズ対決に挑戦します。
冬優子は撮れ高も含めて戦略的に攻めた結果、ルビーの運(あるいは兄を愛久愛海(アクアマリン)と名づけた母)に敗れました。
企画中、冬優子は「もっとちゃんと勉強してくればよかった」と言った。
これは厳しい言い方をすれば、つまり実力や準備の不足とも言えます。
もちろん冬優子が怠惰であったとか、普段の努力が不足しているとは思いませんが、運で競り負けるのであれば、それは圧倒する実力がなかったという証左でもあります。
また企画中、答えのわからない二択問題を取れた時点で、運がないとは決して言えない状況でもあります。
そしてレンズは嘘をつかないの話に戻ると、ピンボケの写真も撮影技術の不足、精神的動揺など、これも実力の不足とも取れます。
黛冬優子には、まだ足りないものがある。
もちろん単純に雑学の知識や撮影技術など、今回の直接的な敗因という意味合いではないですが、最後に運の差で才ある者に及ばなかったのであれば、それが黛冬優子の現在地でしょう。であれば、今まで以上にテクニックを向上し、泥臭い努力を積み重ねていく必要があるのだと思います。
G.R.A.D.やLanding Pointを経て、人間的に大きく成長した黛冬優子はアイドルとして完成しているともよく言われますが、今回のコミュで冬優子にはまだ不足があるとわかりました。逆に言えばまだ伸び代がある。冬優子はまだまだこれからも成長できる。
これまで散々才能が無いと書きましたが、それはあくまで冬優子自身があさひやルビーと自身を比べた際の自己認識の話であって、実際は自己プロデュース力、他者への誠実さ、アイドルへの貪欲な熱意。
黛冬優子に才能が無いなどと思っているプロデューサーはこの世に一人もいないでしょう。
ストレイライトは頂点に立つ。あさひと愛依にも当然勝つ。全部を騙くらかす。
4th LIVEの冬優子の未来への手紙。そんな冬優子の思い描く未来をこれからも信じたいです。
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