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記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
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黛冬優子STEPコミュ感想──憧れとはちょっと違う今

はじめに

生来のオタク気質で担当アイドルのシナリオの深読みばかりしている。マイコレ実装の時分わけのわからぬ哲学書を斜め読みして一週間以上かけて怪文書を書いた事がある。なぜそんな無闇をしたと聞く人があるかも知れぬ。別段深い理由でもない。コミュを読んだものの内容がよくわからなかったのでSNS(X(旧Twitter))で感想を漁ったが、皆が皆一様に、わからん。わからん。と呟いていて「もう自分で考えるしかねぇかぁ」となったからである。STEPが実装された時、コミュ一覧に〈我-汝〉というタイトルがあり「マイコレのアンサーコミュが来た!!???」と、コミュタイトルだけで悲鳴を上げ、副業はテキトーに放ったらかして早速拝読すると、これまた良いコミュだったので限界になったから、また怪文書量産(アウトプット)しなきゃなぁと思った。

ということで今回もシャニマスコミュの感想文です。
2023年10月19日にenza対応ゲームアイドルマスターシャイニーカラーズにて、黛冬優子「S.T.E.P.」プロデュースシナリオが実装されました。

お待ちしておりました
STEP追加記念ガチャもあるよ!
2023/10/30 11:59までやってるよ!
冬優子の限定SSRが確定で出るすごいガチャだよ!
担当アイドルであるほど、手札が揃っているので
せっかくのお得ガチャをお布施以外の理由で回す意味が見つからない……

STEPのプロデュースシナリオは各アイドルの過去編と銘打たれたシナリオで、アイドルとプロデューサーが出会う以前、出会いの場面、出会った直後などのストーリーがアイドルの視点から描かれます。そういった特徴から、WINGプロデュースシナリオの補完的役割もあるシナリオです。
と、先日書き散らかしたWINGコミュを見返した感想記事でも書きました。

冬優子の過去を描いたシナリオとしては既にP-SSR【starring F】などがあり、どういったことを描くのか長いこと気になっていましたが、WINGコミュは見返しておいて良かった。冬優子に限らずですが、やはり実装される直前にWINGの記憶を新しくしておくと、STEPの内容がより味わい深くなるのでオススメです。

※この記事を読み始める前に

  • 当記事は私個人の感想や考えを長々書いたものです。書かれてもいないことを読みすぎな内容なのでご留意ください。

  • 重ねて、当記事は以下についてのコミュ内容などの盛大なネタバレを含みます。問題ない方のみ閲覧いただければと思います。

  • 黛冬優子S.T.E.P. コミュ

  • 黛冬優子W.I.N.G. コミュ

  • ホーム会話

  • イベントシナリオ「WorldEnd:BreakDown」

  • S-SSR【なるんじゃん?】和泉愛依

  • 黛冬優子Landing Pointコミュ

  • P-SSR【名モナキ夜ノ標ニ】黛冬優子

  • 黛冬優子G.R.A.D.コミュ


コミュの内容について

コミュタイトル一覧

黛冬優子「S.T.E.P.」プロデュースシナリオは↑の6話で構成されています。
簡単に内容を紹介すると、
「動くかげ」「不快想定線」がプロデューサーと出会う前
「FI」がプロデューサーとの出会い
「模範照度」と「自我包囲網」がプロデューサーと出会った後
「<我-汝>」が現在
と、他アイドルのSTEPと構成としては似た感じになっています。
「FI」「模範照度」「自我包囲網」については、WINGコミュとも関連した内容になっているので、見返しておくのがオススメです。

アイドルになる前

動くかげ

シナリオは冬優子の自室からスタートします。
出かける準備をしている冬優子は、マスコットのほつれに気がつきます。

よく落としてる冬優子の好きなアニメのキーホルダー(ストラップ?)
やっぱり昔から付けてるものなのか、古くなってしまってるみたいです
このキーホルダーは色んなところで登場済みです
Morningコミュ①
ホーム会話:凛世・冬優子
ホーム会話:甘奈・冬優子
マジで落としすぎ
ホーム会話:果穂・冬優子
冬優子が子供の頃見てたアニメのはずだけど、
ニチアサ勢の果穂ちゃんは知ってる
新シリーズ展開とか、再放送とかしてるのかな
イベントシナリオ「WorldEnd:BreakDown」第2話「Break」より
このストラップを外そうか思案していた時に愛依が肯定してくれて
冬優子自身で否定せずにいられたから、今も付けてるんすよね
ふゆめい……(鳴き声)

場面は変わって、冬優子が通っている学校へ

学校!!!!!!????

冬優子が通ってる専門学校の描写が入るのは今回が初です
マジで専門学生だったんだ冬優子
同級生とか出てきた、新鮮
デザインの授業!?イラスト系……ではないよね
そんなオタク丸出しなら、好きなアニメを隠したりしないし
冬優子のデザインが、何かに似ている……
魂を女児アニメに……
幼少期の冬優子の描写も
P-SSR【starring F】以来かな
ミラクル♡ミラージュ略してミラ♡ミラ
無意識で引っ張られてしまうとは、三つ子の魂百まで

とうとう冬優子の学生生活が描写されて、期待はしてたけどビックリしました。通ってる学校は、代◯ニとか呪◯高専とかではなさそうです。溶接とかフォークリフトの運転とかもしてないよ。

不快想定線

冬優子の提出課題は講師からの評価も良かったようで、
講義でも取り上げられます
ガリ勉って久々に聞いたな
この頃の冬優子は周囲から突出しすぎないように気をつけてたんですね
目立つと無用のトラブルも増えますから……
同級生からも称賛される冬優子
ですが、1名ほど毛色の違う子が……
服飾が進路の選択肢としてあがる
選択科目で衣装デザインの講義がある
服飾系かと思ってましたが、デザイン系の学校なんですかね
目立つと一部から僻みも飛んでくる
こういうのがP-SSR【starring F】でも語られてた「厄介ごと」ってやつなんすね
よくできる子は大変だ
P-SSR【starring F】黛冬優子 TRUE END「ざらにあるエピソード。」より
内心ではめちゃくちゃ辛辣
でも会話上では『ふゆ』出力で上手いこと躱しつつ、
言外にダメージも入れていく……
うーん、手慣れておる
内心の正論パンチ火力高すぎ
というところに、お相手から意外な一言
軽い皮肉のつもりで言ったのでしょうが、
冬優子も想定外だったので上手くリアクションが取れず
まともなリアクションが返って来なかった結果、
気まずくなってちょっと下手くそフォローする同級生3さん……
本当に考えてもみなかったことだったんすね

可愛くて、かっこよくて、キラキラしてて、特別な女の子
これは冬優子の実装初期から登場しているワードです。

黛冬優子W.I.N.G.コミュ「ハートフル・フェアリーテイル」より

今回のSTEPコミュで、初期の黛冬優子が何故アイドルというもの対して漠然とした期待だけを持ち、かつ異様に具体性に欠けていたのかが、おおよそ理解できました。黛冬優子にとってのアイドルは現実のアイドルではなく、子供の頃に見て、今も大好きなアイドルアニメ「魔女っ娘アイドル ミラクル♡ミラージュ」
黛冬優子は、幼少期に抱いた憧れとそのイメージのみを抱えたまま大きくなったのでしょう。

黛冬優子W.I.N.G.コミュ「決勝後」より
S-SSR【なるんじゃん?】和泉愛依「シー」より

↑の記事でも書きましたが、普段は非常にロジカルなのに、この憧れについて話す時に黛冬優子は「キラキラ」という曖昧な言葉を素で使います。
やはり幼少期から根ざしている感情故、本人の中で明確には言語化していないものなのでしょう。

古くなりほつれ始めたマスコット
無意識的に「ミラ♡ミラ」に寄せてしまったデザイン
そして同級生から出たアイドルへの示唆
いくつかの偶発的要素と、幼少期に抱いた憧れが、黛冬優子をアイドルの道へ誘い始めます。

WINGコミュの時系列へ

ここから話は、WINGコミュの時系列へと入っていきます。

FI

「FI」はWINGコミュでは「ハートフル・フェアリーテイル」と同場面。
冬優子とプロデューサーの出会いの場面です。

開幕から何やら「ミラ♡ミラ」のポスターの前で濃いモブオタクが
「ミラ♡ミラ」って女児向けアニメだから、4クールものとかじゃない?
その円盤(ボックス)の布教用が余ってるって、複数買いですか
しかもあげちゃうのかよ、猛者やな……
昔の作品のリマスターボックスとかよくあるやつ
このポスターを見てたんすねぇ
冬優子は「ミラ♡ミラ」のポスターを見ながら、
何を考えてたのかなぁと思ってたけど
同級生に言われた「アイドル」について考えてたんだなぁ

ここでコミュタイトルの意味について少し考えを書きます。
「FI」というコミュタイトルの意味ですが、恐らくダブルミーニングになっていると思われます。
ひとつは、シンプルに冬優子(F)とアイドル(I)の頭文字の組み合わせ
もうひとつは、プログラムにおける条件分岐(条件判定を行い、その結果によって異なる処理を実行する記述形式)
かなと思っています。

if [条件式]; then
  分岐処理
fi

シェルスクリプトという言語では、条件分岐は上記のような形式で、対象の分岐処理をifとfiで囲うように記述します。ifからスタートしfiまでの記述が、条件分岐のコードブロック(プログラミングにおける処理のまとまり)となります。

if「もしもの話」

条件式:「今、この瞬間に──────」

TRUE判定!!!!
分岐処理は条件式の条件が成立した場合のみ処理が実行されます
幼少期の憧れと、いくつかの偶然から生まれたアイドルへの興味。
もしかしたら、この場所の、この瞬間でなければ、冬優子はアイドルへの道を歩み始めなかったかもしれません。
こんなん運命の出会いやんけーーーーーーー!!!!!!
この出会いの後のやりとりは、WINGコミュを参照ください。

模範照度

時系列としてはWINGコミュ「ワンダフルドリーミィデイズ」より少し前ぐらいでしょうか。
場面は冬優子の自宅から始まります。

娘からの唐突な話
お母さん、1回スルーしてて草
冬優子のお母さん、冬優子とは違っておっとり系なんすよね
冬優子の性格ってお父さん似なのかな
幼いの頃の話持ち出してくるタイプのお母さん
とはいえ、決して的が外れてるわけでもない
子供としてはちょっと恥ずかしくなるけど
親にとっては子供はいつまでも子供ですからね
理解ある母
あったけえなぁ
黛家、良い家庭
WINGコミュと同じく冬優子は早速アイドルの仕事を始めています
現場のスタッフからは好感触
撮影中でも、しっかりチェックしている冬優子
流石の視野の広さ
冬優子は順調にアイドルの仕事をこなしています
『ふゆ』の仮面を被って
ここまでの成功体験で油断した、というわけでもないのでしょうが
アイドルに対する認識を補正しないまま、次のステップへ進むわけですね
「ミラ♡ミラ」のキーホルダーについては
結局、補修するタイミングがなかったようで
この「後回しにした」という描写は
後の試練での挫折に対する示唆なのかな

自我包囲網

時系列はWINGコミュ「台本通りの茶番劇」の直前~同場面になります。

レッスンの合間にプロデューサーがやってきます
まだ『ふゆ』の仮面しか見せていない頃の冬優子が
プロデューサーをどう思っているのか気になるところです
やはりですが「冬優子呼び」について黛さんサイドは不満顔
この時点では、信頼度は1~2くらいでしょうか
ですがプロデューサーの仕事ぶりはある程度評価している模様
プロデューサーからの話は、雑誌のピンナップ企画
WINGコミュ「台本通りの茶番劇」のあれです
初めて来た大きな仕事に湧き上がる冬優子
また落としてるよ
徹底しようとする姿勢はこの頃から持ってるものですね
プロデューサーにも当然『ふゆ』しか見せないつもりでいます

この頃の冬優子は、アイドルに対する認識の甘さ、それ故にアイドルとして目指す理想も固まっていない、誰にも頼らず一人でやり切ろうとする頑なさ、今見れば本当に未熟でした。それでも徹底して『ふゆ』だけを見せるようと努める意識の高さ、上昇志向、この頃から既に冬優子は、武器を持ち合わせている強い子でした。

WINGコミュ「台本通りの茶番劇」と同じ場面です
STEPではここで選択肢

「いつもの冬優子を見せてやろう」は、WINGにはなかった台詞です。
ですが、この言葉はプロデューサーが今でも変わらず冬優子にかける言葉でしょう。
以下のLanding Pointコミュでのやりとりがその最たる例かと思います。

黛冬優子Landing Pointコミュ「get back」より

黛冬優子は、常に理想の『ふゆ』であろうとしている
そうして作り上げた、いつもの『ふゆ』で観客を魅了できる。
そうできるよう準備をしている。
そして、そうできることをプロデューサーは知っている
プロデューサーの冬優子への信頼は、この時から、そして数々の試練を乗り越えた今も、そしてこの先も変わらない。
冬優子なら、きっと大丈夫

この時の仕事は上手くいきませんでしたが
でも冬優子のやるべきことは、この頃から変わらない
黛冬優子はここから幾度もの試練にぶつかり、そしてそれらを乗り越え、
揺るぎないアイドルへと成長していきます

憧れとはちょっと違う今

〈我-汝〉

時系列が現在になります。
ってか、コミュタイトル!!!!!!!!!!
コミュを見始める前、このタイトルを見た時点で早々に悲鳴を上げました。
マイコレのTRUE ENDじゃねぇかよぉこれぇ!!!!!

P-SSR【名モナキ夜ノ標ニ】コミュタイトル

とりあえず落ち着いて、コミュの内容を見てみましょう。

立ち絵の私服がマイコレじゃねぇかよぉこれぇ!!!!!!!!

落ち着きましょう。

ここからBGMがマイコレのTRUE ENDと同じじゃねぇかよぉ!!!!!!

落ち着きましょう。
以下、コミュ内容です。

運命の出会いをした場所で、同じシチュエーション
また落としてる
やっぱり昔から使ってるから、もう古くなっちゃってるんですね
でも大事なものなんだよな……
照れんでもいいのに
好きなものをずっと好きでいられて大事にできる
素敵なことだよ

コミュ内の会話は、冬優子とプロデューサーの微笑ましいやりとりが続きます。
が、この話の本体は合間に入る冬優子のモノローグです

冬優子が誰かに語りかけます
WINGでの撮影の仕事のことですね
冬優子も憧れたアニメのアイドルと
現実のアイドルの違いは理解していたんでしょう
だから夢を見るようなことはせず、
現実的な路線をとったのかもしれません
それでも今は、夢へ向かって進んでいる
『ふゆ』なら大丈夫、と自信があっただけに
カメラマンさんの言葉は効いたでしょうね
あの時は準備も覚悟も足りなかった
未熟でした
WINGは序の口で、それだけじゃ済まなかったからなぁ
Straylight.run()、感謝祭、Landing Point、他にも色々あった

当初思い描いた姿とは違うし、失敗をいくつも重ねてきたけれど、だからこそ今の黛冬優子がある。今の冬優子から、あの頃の冬優子への言葉でした。
今の冬優子から、過去の冬優子へ、と言えば、
トーゼン、4thライブDAY1の演出が思い出されます。
ライブでの、冬優子の過去への手紙の内容を以下に引用します。

可愛く、優しくて、
みんなに好かれようとしてる、
そこの性悪女さん?

あなたはまだ知らないだろうけど、
そのうち、猫を連れずにいることが増えます。

…………それから、面倒事の量も。
桁違いに増えます。

……だから。
あなたが憧れる、特別な女の子とは
ちょっと違うのかもしれません。

──でも、悪くない毎日です。

ここはうるさくて、腹が立って、
本気の絶えない場所だから。

THE IDOLM@STER SHINY COLORS 4thLIVE 空は澄み、今を越えて。DAY1より

黛冬優子「S.T.E.P.」プロデュースシナリオ、大変良かったです。想定していた通りWINGコミュの補完的役割もあり、今まで描かれなかった通ってる専門学校の描写もあり、過去の冬優子に触れることで、冬優子の成長と変わらない魅力を改めて感じられるシナリオでした。
幼少期の黛冬優子が憧れた、可愛くて、かっこよくて、キラキラした、特別な女の子。アイドルになる以前から、アイドルになった直後まで、冬優子が漠然と抱いていた期待。その時に思い描いていた姿と、今の冬優子はちょっと違うかもしれません。現実主義者で完璧主義者でありながら、その道程は理想とは程遠いものだったでしょう。想像通りとか、すごく楽しかったとか、楽だったとか、そんなふうには間違っても言えない。それでも黛冬優子は、憧れとはちょっと違う今を肯定できる。とても素晴らしいことだと思います。何故なら冬優子自身による黛冬優子の肯定は、黛冬優子が好きな人ならば、ずっとずっと願っていることですから。
黛冬優子は多くの努力を積み重ね、幾度もの挫折を味わいながらも、幸せと痛みを抱きながらも、強い信念と覚悟と誓いを胸に、幼い憧れを、実現できる理想として体現しながら、これからも夢に向かって挑み続けます

私はその姿を心から応援する者です。
感想は以上です。
ここまでお読みいただきありがとうございました。

蛇足:「我〉-汝〈」と「〈我-汝〉」

以下、ハイパー蛇足です
コミュタイトルマイコレTRUEのあれじゃん!!私服!!!BGM!!!!などと騒いでおいて、STEPコミュとP-SSR【名モナキ夜ノ標ニ】TRUE ENDの関連性について、考えないわけにはいかないので、性懲りもなく以下に考えたことを書いていきます。

黛冬優子「S.T.E.P.」プロデュースシナリオ コミュタイトル
P-SSR【名モナキ夜ノ標ニ】黛冬優子 コミュタイトル

まずコミュタイトルについてです。
STEP最後のコミュタイトルが〈我-汝〉
マイコレ冬優子のTRUE ENDのコミュタイトルが我〉-汝〈
それぞれのタイトルが非常に似ていますが、記号の表記が少し違います。
これは2つのコミュには共通点がありつつ明確に相違点もある。
そんなふうに読み取れるかもしれません。
P-SSR【名モナキ夜ノ標ニ】黛冬優子のTRUE ENDについては、以下の記事で考えたことを書いています。

2つのコミュの共通点

細かい点をあげればキリがないですが、明確に共通しているのが、過去に思いを馳せる冬優子かなと思います。
STEPコミュは感想でも書いたとおり、冬優子はモノローグで「あの頃の自分」に語りかけています。
マイコレTRUEでも同様に、冬優子が過去を思い返す場面があります。

P-SSR【名モナキ夜ノ標ニ】黛冬優子TRUE END「我〉-汝〈」より
オーディションやライブイベントでのこと
そしてプロデューサー

またプロデューサーの言葉に、冬優子が考えごとをしていてリアクションが遅れる(対人能力や観察力に秀でた冬優子には珍しい)場面がある、というのも共通しているかと思います。

黛冬優子「S.T.E.P.」コミュ
P-SSR【名モナキ夜ノ標ニ】黛冬優子TRUE END

共通点としては、ひとまずこのくらいになるかと思います。
その中で明確なのは今の冬優子から過去へ、という要素。
これが共通のテーマなのかもしれません。

2つのコミュの相違点

これも細かい点をあげればキリがないですが、ポイントとなるのは共通点の中に明確に相違点もあることかと思います。
STEPコミュでは明確に今の冬優子から、過去の冬優子へ語りかけていますが、マイコレTRUEでは、オーディション、ファン、プロデューサーなど、これまでの自分が関わった何か、誰かのことを思い返しています。過去に思いを馳せる対象が異なっている。さらに付け加えると、マイコレTRUEでは冬優子は街頭モニターに映った『ふゆ』に気がついていません。
街頭モニターに映った『ふゆ』は、P-SR【ザ・冬優子イズム】のフェスイラストなので、過去の冬優子と考えてもよいかもしれません。

P-SSR【名モナキ夜ノ標ニ】黛冬優子TRUE END
冬優子が何かに違和感を覚えたような様子

マイコレTRUEの記事でも書きましたが、冬優子が何に対して違和感を覚えたかというと、ほぼ間違いなくモニターに映った『ふゆ』のことだと思われます。そうなると「考えごとをしている冬優子」は、共通して過去の自分について考えていたと考えられます。
ただ、ここにも相違点があり、STEPコミュでは今の冬優子から、過去の冬優子へ語りかけていますが、マイコレTRUEでは冬優子は過去の冬優子には気がついていません
このあたりがそれぞれの違いになるかと思います。

つまり…どういうことだってばよ?

マイコレTRUEの記事で、私は以下のようなことを書きました。

私は当初、気がついていないということは、モニターに映った「ふゆ」はMVや広告などではなくて、全く別の何かなのではないか。
つまりあれは「(画面の中の)ふゆちゃん」が冬優子を見つめていた構図で、初のソロ曲の収録という大仕事をやり終えた今の冬優子を「ふゆちゃん」がこっそり労いにやってきたのかな……なんてことを考えました。

妄想乙って思ってたんだけど

STEPコミュ〈我-汝〉の語り出しは以下のとおりです。

マイコレのガシャ演出とも共通しています

つまり……
STEPコミュ〈我-汝〉は、今の冬優子から過去の冬優子へ
マイコレTRUE 我〉-汝〈 は、過去の冬優子から今の冬優子へ
現在と過去の冬優子が、互い互いに自分へメッセージを贈る話だったんだよ!!!!

な……なんだってーーーーーーーー!!

それぞれの話を合わせて読むと、なんかそんな感じがしました。この解釈に当てはめると、我=今の冬優子汝=過去の冬優子になるかと思います。STEPコミュ〈我-汝〉では、今の冬優子が過去の冬優子へ語りかけていますので、我と汝は同じ枠〈〉の中に収まっており、マイコレTRUE 我〉-汝〈 では、今の冬優子が過去の冬優子(モニターの『ふゆ』)に気がついていないため、汝は枠〈〉の外にいます。なんかテキトー書いてるわりに筋が通ってる気がする。合ってるかどうかは知らんけど、エモいやんけ~これでいいや~
今は亡きモバマスの特訓で自分自身と向き合おう!!的なやつかもしれません。冬優子にとっては、冬優子も『ふゆ』もどっちも本物ですから。

黛冬優子G.R.A.D.コミュ「ひとりじゃなくてふたり」より

マイコレ単体では読解が難しかったですが、今回のSTEP実装を以てP-SSR【名モナキ夜ノ標ニ】黛冬優子のシナリオは完成したのかもしれません。

マイコレ冬優子はいいぞ

マジで終わり

P-SSR【名モナキ夜ノ標ニ】黛冬優子TRUE END「我〉-汝〈」は、マジで色んな解釈ができると思うので、私の蛇足は参考程度に見ておいてください。マイコレTRUEの記事では、「我〉-汝〈」はマルティン・ブーバーの「我と汝」ではないか、なんてことも書きましたが、実際STEPコミュは冬優子とプロデューサーや、冬優子とアイドルの運命の出会いの話でもありますし、冬優子はアイドルとして大きく成長しましたが未だ道半ばですし、これはこれでいいんじゃあない?とも思います。私以外にも色々な方が冬優子について考えて、そして冬優子のことを応援してくれたら嬉しいです。

終わり

【2023年10月22日追記】
皆さん、ご覧になりました……?
THE IDOLM@STER SHINY COLORS 5.5th Anniversary LIVE 星が見上げた空DAY1……
ストレイライトのいつかShiny Days

私は冬優子の歌い出しから曲終わるまでずっとボロ泣きでした。。。
STEP実装直後に、こんなもんお出ししやがってよぉ……
愛依のマイコレだってまだ記憶に新しいこのタイミングでよぉ……
アーカイブ2023年10月30日(月)23:59まで観れるんで、観てない人は買って観てください。
ストレイライトのいつかShiny Days、今後は禁止カードです、強すぎます
サマパも思い出しちゃうしさぁ……
あ、音源と円盤は出してください!言い値で買います!!!!!

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