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CBDを知ろう!

CBDは大麻草

CBDは大麻草から抽出されるカンナビジオールという植物成分。
「大麻草??」と聞いて、悪いもの!というイメージが先に来るかと思います。
まず悪いもの!とされているのは、大麻草の中の成分で「THC」と言われている成分です。テトラヒドロカンナビノールと言い、"脳に作用する成分”が含まれ、精神に影響するマリファナの主成分です。いわゆる”ハイ”になる成分です。

CBDは身体の味方

CBDは大麻草から抽出された成分ですが、THCのように”ハイ”になるような精神作用は全くなく、合法成分です。

CBDはフィトケミカルの一種

CBDは、野菜や果物、植物などに含まれるフィトケミカル(植物由来の科学物質)の一種で、カンナビノイドの一種です。
これらの化合物は植物が生存し繁栄するために役立つ役割があり、人間や生物に対して様々な健康上の利益をもたらします。
フィトケミカルは、植物の色・香り・味・防御・抗酸化などの特性に関与しています。
例えば、ポリフェノールやカロテノイド、テルペン、イソフラボンなどもフィトケミカルの一種で、抗酸化や免疫機能など様々な影響を与えています。
ハーブや植物に含まれるフィトケミカルは健康上の利益をもたらし、多くの料理や健康製品に利用されています。
例えば、ラベンダーやカモミール、レモングラスなどはリラックスやストレス軽減の効果があるとされています。

CBDはカンナビノイドの一種

CBDの正式名称はカンナビジオール。カンナビノイドの一種。
カンナビノイドは100種類以上の種類があり、大麻植物に特に豊富に含まれているが、大麻以外にも存在していますが、比較的少ないようです。

内因性カンナビノイドとは?

人間と動物の体内で自然に生成される化合物です。
内因性カンナビノイド受容体システムであるエンドカンナビノイドシステム(ECS)と相互作用し様々な生理学的プロセスを制御する役割を果たします。私たちはECSを通してホメオスタシス(恒常性)を維持する役割をはたしています。
神経系・免疫系・消化系・疼痛感知・ストレス応答・感情・食欲など数多くの生体機能に関与して、全身にあるカンナビノイド受容体に結合することで調節されています。

内因性カンナビノイドの種類

主要な内因性カンナビノイドは
アナンダミド:
神経伝達物質として機能。
神経伝達・疼痛調節・食欲・情緒・記憶・免疫機能など

2−AG(2ーアラキドノイルグリセリド):
神経伝達物質として機能。
神経伝達や疼痛調節など
内因性カンナビノイドシステムは体内の自然な生理学的プロセスを調節するために重要な事がわかります。

カンナビノイド欠乏症


加齢やストレスなどで、内因性カンナビノイドが減少し、ECSのバランスを崩してしまい様々な症状が現れることがわかっています。
原因として考えられているのは、
生活習慣:不規則な食事、運動不足、慢性ストレス、睡眠不足などの習慣が続くことでECSのバランスに影響を与える可能性。
炎症:慢性的炎症や疾患はECSの減少を引き起こすことがあり、ECSは免疫に関与するため、炎症が増加するとその消耗が進む可能性。
加齢:加齢とともに内因性カンナビノイドが減少することでおこる疾患の可能性。
遺伝子:ECSに関連した遺伝的要因で起こる可能性も。
疾患:特定の疾患はECSの減少に関与することがあるようです。

※カンナビノイド欠乏症については、専門家や研究者により提唱された概念であり、カンナビノイドが体内で不足していると仮定された状態です。
正確な機能やその欠乏が健康にどの程度影響があるかについて、確固たる結論には至っていません。

CBDはどんな影響を与える?

CBDは、エンドカンナビノイドシステム(ECS)との相互作用に関連しています。ECSは神経系と免疫系に影響し、体内の様々なプロセスを調節します。CBDはECSを調整し様々な生理学的効果をもたらします。
CBDの作用は個人差があり、効果は人により大きく異なります。
自分に合うスイートスポットがあるので、摂取方法や容量、時間帯など、自分にあった摂取方法をおすすめします。

その他のCBDの影響は

抗不安・抗炎症・抗けいれん・痛みの軽減・抗酸化・睡眠の改善・鎮静など様々な効果があると研究結果がでているようです。
最初に述べたように、CBDはエンドカンナビノイドシステム(ECS)に相互作用するとされています。ECSは、神経や免疫に深く関与していることから、CBDは身体に与える影響は多岐にわたることがわかります。

エピデオレックス

CBD(カンナビジオール)を有効成分とする、米国で承認された処方箋医薬品があります。
特にてんかん発作の治療に使用され、てんかん患者、特にレノックス・ガスト−症候群やドラベ症候群の患者に対する効果的な治療法として認められています。
日本国内では承認を受けていないため入手できる医薬品ではありません。
しかし昨年2022年から治験が開始したと発表がありました。
国内には約100万人にてんかん患者がおり、このうち約30万人が難治性と考えられているなか、既存の薬や手術などの治療が全ての患者に効くとは限らず、ひとつでも治療法が増えることは、患者にとって期待が高まるといえます。

昔の日本にあった

1886年に発行された日本国内における医薬品の規格基準書である「日本薬局方」には、「印度大麻草」「印度大麻エキス」「印度大麻チンキ」が収載されています。この時点で、大麻は公的な医薬品だったようです。日本国内に自生していたそれまでの「繊維型」の大麻とは違い、海外から輸入された大麻を「インド大麻」と呼び、花穂や葉の部分は主に喘息薬、鎮痛薬として用いられ、これらは「日本薬局方」に65年間に渡り収載されていました。
「麻子仁」は今現在、漢方薬として使用されており、虚弱な人の常習性の便秘や頻尿の改善の生薬として用いられています。

結論

大麻草は、乱用やドラッグというカテゴリーに入ってしまっているかもしれませんが、私たちの祖先の衣食住を支え、神道にも深く関係があります。
あくまで、THCという成分だけが違法であり、CBD自体は合法で、様々な可能性を秘めている成分といえます。
THCを含まない大麻草から抽出した成分は、私たちの健康を支える新たな手段になるかもしれません。深く知ることで分かる事もあります。
まずは、大麻!というだけの情報だけで目をそらさず、是非沢山の方に大麻草の歴史や文化を知ってほしいです。

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