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娘が夏休みの宿題の答えを丸写ししたから褒めてあげた件

小学校低学年の子どもが夏休みの宿題を夏休み1日目に答えを全部写して瞬時に終わらせた。あまりにも早過ぎるので、ママが不思議に思い問いただしたら白状したとのこと。僕は、それを聞いてむしろ関心した。でも、このままじゃ、時計の読み方とか覚えられないじゃないとママは言うけどそれは別に宿題以外で学べばいいじゃないかと僕は思っている。時計の読み方だけなら生活してたらいつかそのうち分かるでしょう。

まず、効率良くタスクを終わらせるという事と必要な事を学ぶというのは別に分けて考えてもいい。宿題というのは学びの機会としても考えられるけど、実際そう思っている子どもはほとんどいないんじゃないかな。結局はやらなきゃいけない事=宿題。つまりタスクとしてしか考えてない。だとしたら、タスクは最も効率の良い方法で瞬時に終わらせて、必要な事だけ別に学べばいいって考え方も決して間違っては無い。むしろ、効率よく終わらせる方法を自分で思いついて実行して、え?答えを写したけど何か?と言う方が言われた通り宿題をやる事よりよっぽど難しい事だと思う。

実話で、2013年にアメリカの大手ソフトウェアエンジニアがニュースになった。そのエンジニアは会社で1番のパフォーマンスを出すエンジニアとして5、6年連続で表彰もされている。でも彼は朝9時に来てずっとウェブサイトを見て、SNSをやり、夕方5時に帰宅する。結局のところ、彼は全ての自分の仕事を個人的に契約した中国の企業に再委託して代わりにやってもらっていた。それが見つかり大手をクビになった。一方で、これはニュースになり、世間的にはその彼は大称賛された。自分の給与の約20%で中国企業に委託して、社内の受賞を何年も連続で勝ち取っていると言うスマートさや管理能力はむしろアメリカだと尚更色々な企業に求められる人材で、クビになった後も引く手数多なのは想像に難しく無い。クビにした大手も、心情的には面白く無いのは分かるけど、こういった人材をもっと有効に活用すべきと今は誰もが思っているはず。

学校のテストや宿題を見てて、つくづく時代錯誤だなと思うことが多い。例えば、社会でも理科でも漢字でも、答えを暗記をさせるんじゃなくて、スマホ・タブレット・辞書・図鑑をフル活用していいから答えを検索して導き出せって問いの方が間違いなく重要だと思う。それをカンニングと言っているようだと社会に出たら大変ですよ。使えるものをフル活用して答えを導き出すって訓練をやらせた方がこの情報が溢れてる世界では全然良い。宿題の答えを写したのも、たまたまドリルの裏に答えが載っててネットで検索するまでも無かったっすって話なんですよ。アメリカのエンジニアが中国に外注したのも、必要なタスクを質を保ったまま最短で終わらせるソリューションを創意工夫していたら中国企業への外注だったと言うだけの話。

何かショートカットできないかなという創意工夫とそれを実行する力、これを頭ごなしにズルだとかカニングだとか否定してしまうのは時代錯誤のような気がしてしまう。これからの時代はむしろそういう思考が重要になるはず。だから、僕は娘を思いっきり褒めてあげた。


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