【cEDH】《ウルザの空戦艇、リベレーター号/Liberator, Urza's Battlethopter》CMM新規カード達
はじめに
こんにちはばらんです。今回は久しぶりに《リベレーター号》の記事となります。
《ガンダルフ》は?というご意見はあるでしょうが、《リベレーター》を組みなおしたのは、このようなDMが舞い込んできたのがきっかけとなります。
思い返してみればCMMリリース後のカードプールで《リベレーター》を回しておらず、無色の新規カードを使えていなかったので「せっかくだし組み直すかぁ!」と思い立ち、何度か回してみての感想をここに綴ろうと思います。
ちなみに過去記事はこちらです。是非読んで下さい。
入れ替わったカード
デッキリスト
抜けたカード
精霊龍、ウギン
パラジウムのマイア
屑鉄場の再構成機
カルドーサの鍛冶場主
鋼のヘルカイト
絶え間ない飢餓、ウラモグ
次元の歪曲
歪める嘆き
オパールのモックス
精神石
摩滅したパワーストーン
ウル=ゴーレムの目
シタヌールのフルート
ファイレクシアへの門
山賊の頭の間
入ったカード
スランの蜘蛛
ここ最近の無色単で無限マナの吐き先として非常にお世話になっている1枚です。道中のドロソとして扱えるマシな無限マナの吐き先は何枚あってもいいので採用となりました。無限マナ成立前だと起動するのは《巻き戻しの時計》がある時くらいですが、4枚掘るには無色単だと12マナほど要求されるので、それらに比べると効率はいい方だと思います。
ジョイラの使い魔
無色単で採用可能なコスト軽減カードはいくつかありますが、軽減範囲が広いこれを一枚だけ採用しています。《鋳造所の検査官》や《雲の鍵》はアーティファクトしか軽減できないので概ね無し寄りで考えてます。《類似の金床》はアーティファクトとクリーチャー両方軽減出来るので選択肢としてありと思っていますが、刻印の種が怪しいと思い一旦不採用としていましたが、ハンド枚数に余裕が生まれるシーンはぼちぼちあったのでありかもしれません。
虚空喰らい、ズロドック
7マナ以上14枚体制、《金属製の巨像》まで採用することにより、《ズロドック》の出力を上げています。入ったカードの半分がMV7以上であることから、擦り切らせてみせると言う意志を感じ取ってほしいところです。
単体のカードパワーで勝負しないと勝てない統率者であるため、ズロドックとMV7以上を多めに採用するのは噛み合っていると思われます。
白金の天使
特殊勝利ケア、無限トークンによる戦闘敗北、《思考停止》等のLOによる敗北ケアカードですが、無限マナ+無限ドローから勝ちを確定するタイプのデッキや《死の国からの脱出》には概ね無力なのでお気を付けを。
アーティファクトでもありクリーチャーでもあるカードなので、当たる除去の範囲が非常に広いのも懸念ポイントですね。
砂岩の予言者
デッキで唯一自分で置いた《倦怠の宝珠》に引っかかるカードですが、対戦相手のハンドが溢れがちなドロー環境なので差し込むと一気にドローが見込めます。消えづらい生物なのも良き。《偏向はたき》には気をつけよう!
金属製の巨像
《ズロドック》カスケードの火種用ですが、タダ同然のマナコストで飛び出してくる10/10のボディが意外と強いので殴りに行ったり、墓地にある時だけ使える起動型能力を、《砂時計ペンダント》と合わせてリサイクルしたりなどの使い道があります。
エルドラージ覚醒
無色単を使ってる人にしか分からない事情だと思うのですが、実はこれを唱えるための12マナを用意するのはかなり厳しいです。《ワクショ》やパワーストーントークンなどのアーティファクトだけに使えるマナはいくらでも用意できても、エルドラージ補正やアーティファクト補正に頼らないマナは経験上なかなか整わないので、オールマイティに使える大量マナを用意できる構築に寄せています。サーチ不可な呪文なので唱える機会にも恵まれにくく、実際組みなおしてから一回も唱えてませんが、さすがに唱えられれば強いと思います。強くあって欲しい。でもドローは正直《新コジ》の方で解決されて欲しかった。
現実の冒涜
《精神石》の系譜を筆頭とした、自分から墓地に行ってくれるカードが揃いも揃って偶数なので、一徹による奇数リアニメイト効果の恩恵を常に大きく受けることは出来ませんが、《一つの指輪》を始めとする強カード、土地、トークンを各対戦相手分潰せるのは強かったです。《はたき》で本当に潰したいカードを回避されることはありますが、こちらに被害が及ばないので耐えです(耐えでは無い)。
名誉に磨り減った笏
《オパールのモックス》の弱さが非常に気になったのと、《ワクショ》手に入れたし試してみるかと思い採用しています。《リベレーター》が横にいれば3マナ設置の2マナ捻出可能なマナファクトで、起動で《笏》本体が起きるので《見捨てられた碑》の恩恵を十二分に受けられるので意外とマナソースとしての強度を感じました。
ソニック・ドライバー
《一つの指輪》や《金属細工師》、《彩色の宇宙儀》などのアンタップしたいファクトは多いので、アンタッパーはいくらあっても足りないくらいでしたが、何故か偶然たまたま新しい《多用途の鍵》が増えたので、感謝の気持ちを込めて増やしました。
CMMで収録された非ファクトの新規カード達を上手く使うにはオールマイティなマナを出せるようにならなきゃいけないため、マナをごまかす要因として必要となりました。
大出力自動生成器
アンタッパーを増やしたことにより、タップインでも活かせると思い採用しました。非ファクトは現在12枚、MV7以上は6枚もあるので、それらをさらっと唱えられるようにするために大量マナを出せうるパーマネントということで採用しています。
内なる太陽、チミル
比較的ソフトカウンターが当たりにくいカードで攻めていくのがこのデッキの特色ですが、消える時は消えるのでカウンター対策で採用しています。しかし本体は普通にカウンターで消えるので、カウンターに合わせて上から唱えるか、カウンターが無さそうなタイミングでさっさと置くかのどちらかになりそうです。《アロサウルス飼い》を見習って欲しい。
発見5は4マナ域にほどほどに強いカードが多いので、ちょっと強かったです。各終了ステップに誘発して欲しかった。
驚異のるつぼ
《ズロドック》誘発の火種になれる《母聖樹》等への最後の抵抗です。《ダークスティールの溶鉱炉》でもいいですが、アドを取れるこっちを試しています。コピーして唱えるものは追放領域からのキャストなので自分で置いた《檻》に引っかかることもありません。
ダークスティールのモノリス
発表された瞬間からオリカだ!と予感していましたが、しっかりオリカのような出力を出してくれました。《モノリス》から《選別者》のようなビッグムーブはキメるとトびます。
ここから唱えるカードはマナを支払わずに唱えているため、《リベレーター》が育つことはありません。
エルドラージの寺院
エルドラージ呪文が多くなった(6枚だけ)ので一応…ということで採用しました。
実はここ最近無色土地の新規カードに何があるかを全く確認していなかったので、近い日カードリストを漁ってみようと思います。《アンダーダークの裂け目》あたりから確認を怠ってきた気がするので相当溜まってます。
欲しいのは速攻性
抜けたカード達で、自分のターンにならないと強みを発揮できないカードたちがリストラされていることに気付きましたでしょうか。
結論から言って、《リベレーター》であっても、cedh環境におけるソーサリータイミングのカードはあまり強く使えませんでした。
青が濃く、仕掛ける機会を伺って見に回るプレイヤーが多い卓では召喚酔いに影響されるカードはそこまで弱く無いですが、徒競走な卓ではあまりにも無力で、結局1ターンパスと同義だと感じたため、自分のターンが回ってきた時に強いカードは、生きて帰ってきた時のリターンが相当大きいカード以外抜けてしまいました。
《山賊の頭の間》に加えて《千年霊薬》の採用も考えましたが、《千年霊薬》が《リベレーター》とあまりシナジーが無いため、無駄牌となってしまう裏目を考慮して、速攻付与カードを増やすよりも、実質召喚酔い持ちを切る方向性へ舵を切りました。
勿論1ゲームの平均フィニッシュターンが長い卓で遊ぶのであれば実質召喚酔い持ちの採用は肯定されます。環境を見て判断しましょう。
Mishra's Workshopを使わない構築
《ワクショ》レスの話が相談に組み込まれていたので、《ワクショ》を不採用で組むための話も少々。実際にちょっとだけ回してみた結果こう思った、という経験談です。
デッキリスト
《ワクショ》を入れずに序盤を組み立てるとなると、低マナ域のマナファクトを多めに入れて、3t目に統率者+1~2マナを構えて盤面を作り始めるのがおすすめです。
キープ基準
キープ基準になりそうなのが画像の19枚(《マップ》がちと怪しい)で、3t目に3~4マナを確保出来ればあとはハンドや盤面と相談しながら展開していくのが70点くらいのハンドになります。《ワクショ》を絡めた2t4マナパーマネント設置の上振れがないため、上記でボロカスに批判した3マナタップインファクトの採用をおすすめします。
初手のキープ基準以外は《ワクショ》ありの構築とさほど変わらないため、過去記事や本記事を参考にしてください。また《オパールのモックス》の出力が怪しいので、好みの土地にしたり、思い切って《切望の宝石》にしたりして《月銀の鍵》で探せるドロソを増やしたりしても面白いかもしれません。
おわりに
アーティファクトへの理解を深めれば深める程味のするデッキなので、相談を投げてくれた方にも、今後とも《リベレーター》を使い続けて欲しいなと思います。