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【EDH】 《迷える探求者、梓/Azusa, Lost but Seeking》 MH3エルドラージ型

はじめに

 こんにちはばらんです。今回は久しぶりに梓についての記事となります。

 元々本記事は『秘境本vol.2』に寄稿し、載せて頂く予定だったのですが、色々あって載せられなかったのでこちらで投稿することになりました。

デッキリスト

デッキリスト(テキスト)

バトル
イコリアへの侵攻/Invasion of Ikoria

プレインズウォーカー
大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator
精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon

クリーチャー
エルフの開墾者/Elvish Reclaimer
秋の占い師/Augur of Autumn
騒々しい送り屋/Chittering Dispatcher
クルフィックスの狩猟者/Courser of Kruphix
忍耐/Endurance
進化の証人/Evolution Witness
激情の共感者/Fierce Empath
復活した精霊信者、ニッサ/Nissa, Resurgent Animist
巨森の予見者、ニッサ/Nissa, Vastwood Seer
ラムナプの採掘者/Ramunap Excavator
ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya
まき散らす菌糸生物/Sowing Mycospawn
秘密を知るもの、トスキ/Toski, Bearer of Secrets
マローの魔術師、グリーンスリーヴス/Greensleeves, Maro-Sorcerer
オーランの凍り牙/Ohran Frostfang
最深の成長、オヘル・カスレム/Ojer Kaslem, Deepest Growth
常緑のビヒモス/Perennial Behemoth
縄張りの選定者/Territory Culler
アルゴスの庇護者、ティタニア/Titania, Protector of Argoth
古の緑守り/Ancient Greenwarden
進歩の災い/Bane of Progress
フレイアリーズの信奉者/Disciple of Freyalise // フレイアリーズの庭/Garden of Freyalise
スーラクと殺し爪/Surrak and Goreclaw
ウルヴェンワルドのハイドラ/Ulvenwald Hydra
森林の怒声吠え/Woodland Bellower
ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar
飢餓のドミヌス、ゾパンドレル/Zopandrel, Hunger Dominus
孔蹄のビヒモス/Craterhoof Behemoth
虚空の選別者/Void Winnower
真実の解体者、コジレック/Kozilek, Butcher of Truth
大いなる歪み、コジレック/Kozilek, the Great Distortion
絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger
穢すもの、ウラモグ/Ulamog, the Defiler
約束された終末、エムラクール/Emrakul, the Promised End

ソーサリー
緑の太陽の頂点/Green Sun's Zenith
破滅の終焉/Finale of Devastation
ナイレアの介入/Nylea's Intervention
森の占術/Sylvan Scrying
異界の進化/Eldritch Evolution
全ては塵/All Is Dust
歯と爪/Tooth and Nail

インスタント
召喚士の契約/Summoner's Pact
輪作/Crop Rotation
俗世の教示者/Worldly Tutor
コジレックの命令/Kozilek's Command
大ドルイドの魔除け/Archdruid's Charm
召喚の調べ/Chord of Calling
呼応した呼集/Shared Summons

アーティファクト
精力の護符/Amulet of Vigor
世界のるつぼ/Crucible of Worlds

エンチャント
森の知恵/Sylvan Library

土地
古えの墳墓/Ancient Tomb
耐え抜くもの、母聖樹/Boseiju, Who Endures
ギャレンブリグ城/Castle Garenbrig
裏切り者の都/City of Traitors
統率の灯台/Command Beacon
水晶鉱脈/Crystal Vein
暗黒の深部/Dark Depths
さびれた寺院/Deserted Temple
エルドラージの寺院/Eldrazi Temple
ウギンの目/Eye of Ugin
寓話の小道/Fabled Passage
死者の原野/Field of the Dead
6 森/Forest
ガイアの揺籃の地/Gaea's Cradle
Glacial Chasm
ヒッコリーの植林地/Hickory Woodlot
家路/Homeward Path
霧深い雨林/Misty Rainforest
ロノムの口/Mouth of Ronom
石化した原野/Petrified Field
虹色の眺望/Prismatic Vista
変容する森林/Shifting Woodland
見捨てられた神々の神殿/Shrine of the Forsaken Gods
6 冠雪の森/Snow-Covered Forest
マダラの鉤爪門/Talon Gates of Madara
邪神の寺院/Temple of the False God
演劇の舞台/Thespian's Stage
ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth
ウルザの洞窟/Urza's Cave
ウルザの物語/Urza's Saga
新緑の地下墓地/Verdant Catacombs
作戦室/War Room
吹きさらしの荒野/Windswept Heath
樹木茂る山麓/Wooded Foothills
成長の揺り篭、ヤヴィマヤ/Yavimaya, Cradle of Growth

採用最新カード

騒々しい送り屋/Chittering Dispatcher

騒々しい送り屋 {2}{G}
クリーチャー — エルドラージ・ドローン
欠色
無尽
騒々しい送り屋が戦場を離れたとき、「このクリーチャーを生け贄に捧げる:{C}を加える。」を持つ無色の0/1のエルドラージ・落とし子・クリーチャー・トークン1体を生成する。
2/3

 初手に騒々しい送り屋がいたら梓より優先してプレイしています。本体が生き残ればどんどん落とし子トークンの頭数を増やしていくので、土地を抱えていないと効果を発揮しない梓よりバリューが高いです。本体が除去されたり、ブロックして殺されたとしても落とし子トークンが出るので、送り屋をコントロールしている側は大して損していません。
 エルドラージの寺院の恩恵を受ける分、理論上梓より先に出しやすいのも嬉しいですね。2t目に森とエルドラージの寺院で送り屋、3t目に殴れば梓を出すまでもなく手札の重めのカードを使っていけます。

進化の証人/Evolution Witness

進化の証人 {2}{G}
クリーチャー エルフ・シャーマン・ミュータント
(1)(緑):順応2を行う。(このクリーチャーの上に+1/+1カウンターがないなら、これの上に+1/+1カウンター2個を置く。)
進化の証人の上に1個以上の+1/+1カウンターが置かれるたび、あなたの墓地にあるパーマネント・カード1枚を対象とする。それをあなたの手札に戻す。
2/1

 本家永遠の証人との違いは、人間でなくなったのでイコリアへの侵攻で拾えるようになった点、出しただけでは仕事しない点、パーマネントカードしか回収できなくなった点です。
 明らかに弱体化を受けていますが気になったので試してみました。結論としてはやはり永遠の証人の方が強いです。正直順応2を行うってテキストを進化と見間違えてました。逆棘のビルあたりを入れてる時は試してみていいかもしれません。

まき散らす菌糸生物/Sowing Mycospawn

まき散らす菌糸生物 {3}{G}
クリーチャー — エルドラージ・ファンガス
欠色(このカードは無色である。)
キッカー{1}{C} (あなたはこの呪文を唱えるに際し、追加で{1}{C}を支払ってもよい。)
あなたがこの呪文を唱えたとき、あなたのライブラリーから土地・カード1枚を探し、戦場に出す。その後、ライブラリーを切り直す。あなたがこの呪文を唱えたとき、これがキッカーされていた場合、土地1つを対象とする。それを追放する。
3/3

 個人的に、モダンホライゾン3における梓edh最大の収穫です。
 刈り取りと種まきが受肉した姿です。なお受肉した結果土地破壊が追放に置き換わり、さらに土地サーチと土地追放は唱えたとき誘発に置き換わったため非常に消しづらくなる超強化をもらいました。(なんで?)
 双呪がキッカーに置き換わった都合上、追加コストを払わなかった場合土地サーチ一択となりますが、梓において土地を触らなきゃいけない状況は珍しく、優先度は非常に低いため何も問題ありません。
 キッカーする場合は土地追放を先に解決するようにスタックに積みましょう。偏向はたきを持たれていた場合、追放対象を曲げられサーチした土地を追放されることがあります。

縄張りの選定者/Territory Culler

縄張りの選定者 {4}{G}
クリーチャー — エルドラージ
欠色(このカードは無色である。)
到達
上陸 ― 土地1つがあなたのコントロール下で戦場に出るたび、あなたのライブラリーの一番上にあるカード1枚を見る。それがクリーチャー・カードなら、「それを公開し、あなたの手札に加える。」を選んでもよい。そのカードをあなたの手札に加えないなら、それをあなたの墓地に置いてもよい。
7/5

 菌糸生物ほどではありませんが、このカードも梓edhにおけるマスターピースのひとつです。
 上陸するたび不確定要素が絡みつつも追加マナを必要とせず単体でアドバンテージを取れるクリーチャーはマジックの長い歴史を辿っても非常に珍しいです。
 るつぼフェッチの傍らに添えれば試行回数の暴力で大量のクリーチャーを確保できますが、選定者の仕事はクリーチャーを拾うだけではありません。クリーチャーでないカードがめくれた場合墓地に送ることができるので、フェッチより強い土地を並行して探しにいくこともできます。また土地でもクリーチャーでも無いカードは後々永遠の証人や忍耐で拾えるため、墓地追放が激しい卓でないならどんどん墓地に落としてライブラリーを掘っていくのがおすすめです。

フレイアリーズの信奉者/Disciple of Freyalise

フレイアリーズの信奉者 {3}{G}{G}{G}
クリーチャー — エルフ・ドルイド
フレイアリーズの信奉者が戦場に出たとき、これでないクリーチャー1体を生け贄に捧げてもよい。そうしたなら、あなたはX点のライフを得、カードX枚を引く。Xはそのクリーチャーのパワーに等しい。
3/3

フレイアリーズの庭
土地
フレイアリーズの庭が戦場に出るに際し、3点のライフを支払ってもよい。そうしないなら、これはタップ状態で戦場に出る。
{T}:{G}を加える。

 黒単edh界隈ではそこそこ有名なボーラスの信奉者がタイムシフトし、土地としてプレイする選択肢も取ることができるようになりました。
 これが発表された瞬間、梓edhから土地1枚減らしていいなと思い一瞬で採用が決まりました。
 森林の怒声吠え→激情の共感者→…のアドバンテージ確保ルートがひとつ増え、信奉者で怒声吠えをサクれば6ドローできます。6ドローも出来ればドロー効率は新コジレックにも勝りますが、横の生物をどかされるとほぼ3/3バニラとなってしまうため、除去が濃い卓ではパワー3以上を複数並べて、ピン除去をケアしてからプレイするのが理想ですね。
 頂点壊滅獣あたりをサクって引いて墓地から回収してリキャスト、とかは違う型の梓edhで出来たらいいなと考えています。

穢すもの、ウラモグ/Ulamog, the Defiler

穢すもの、ウラモグ {10}
伝説のクリーチャー — エルドラージ
この呪文を唱えたとき、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは、自分のライブラリーの枚数の端数を切り上げた半分の枚数のカードを追放する。
護法―パーマネント2つを生け贄に捧げる。
穢すもの、ウラモグは、追放領域にあるカードの中のマナ総量の最大値に等しい個数の+1/+1カウンターが置かれた状態で戦場に出る。
これは滅殺Xを持つ。Xは、これの上にある+1/+1カウンターの個数に等しい。
7/7

 唱えた時の誘発も殴った時の誘発も、誘発させた瞬間一気に死が近づくハイパワーカードです。しかし破壊不能を持っていないので至高の評決のような全体除去に弱く、護法もトークンをばら撒くデッキには機能しないため、除去耐性はほぼ無いと言っても過言ではありません。
 旧ウラモグたちと違いキャスト誘発では盤面に一切触らないため、極力温めてここぞ!ってところで唱えるよりは、真っ先に雑に投げて誰か1人可哀想な目にあってもらうカードになります。特定のカードでしか勝ち筋が無い!ってデッキには刺さるので、そのようなデッキが卓にいるときはその人を積極的に狙いましょう。
 またこの構築ではスーラクと殺し爪の速攻付与を採用しているので、即殴れた場合ライブラリーから勝ち筋をもぎ取られて脱落する人と、かの引き裂かれし永劫、エムラクール以上の滅殺で盤面が壊滅し脱落する人が1tの間で生まれることもあります。
 ちなみに速攻付与カードはスーラクと殺し爪しか採用していませんが、6マナ以上の伝説のクリーチャーなため比較的アクセスしやすいです。激情の共感者最強!!

コジレックの命令/Kozilek's Command

コジレックの命令 {X}{C}{C}
同族・インスタント — エルドラージ
以下から2つを選ぶ。
・プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは「このクリーチャーを生け贄に捧げる:{C}を加える。」を持つ無色の0/1のエルドラージ・落とし子・クリーチャー・トークンX体を生成する。
・プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは占術Xを行い、その後、カード1枚を引く。
・マナ総量がX以下であるクリーチャー1体を対象とする。それを追放する。
・墓地にあるカード最大X枚を対象とする。それらを追放する。

 基本はゲーム中盤以降、下の2つのモードでコンボやコンバットでの負け筋をケアする形で構え、何もしてこないor対戦相手がリソースをある程度吐いたら上2つのモードで唱えて勝つカードを拾っていく感じで運用しています。同族呪文であるためエルドラージの寺院やウギンの目のサポートは受けられますが、ウギンの目でサーチできないのが残念ですね。 
 全て対象を取るモードであるため立ち消えなどは起こりにくいですが、偏向はたきで何もかも乗っ取られる可能性があることは考慮しましょう。

変容する森林/Shifting Woodland

変容する森林
土地
あなたが森をコントロールしていないかぎり、変容する森林はタップ状態で戦場に出る。
{T}:{G}を加える。
昂揚 ― {2}{G}{G}:あなたの墓地にあるパーマネント・カード1枚を対象とする。ターン終了時まで、変容する森林はそれのコピーになる。あなたの墓地にあるカードの中に4種類以上のカード・タイプがなければ起動できない。

 エルドラージ型だと条件である昂揚が(壌土からの生命を入れてた頃と比べて)やや満たしづらく、シンプルな森として使うこともありましたが、るつぼが割られた後にコピーして世界のるつぼ環境を擬似的に継続させたり、墓地のGlacial Chasmをコピーしてコンバットを凌いだりといくつか初見殺しギミックを披露できたりしました。常在型能力持ちのパーマネントカードが少ないので受け札として使うことはやや難しいですが、Chasmをコピーできただけでパワーカードの片鱗を感じたのと、リスト見返していてコピーして面白いパーマネントはいくつもあるので、今後も使い続けていきます。
 墓地の暗黒の深部をコピーして擬似1枚DDコンボとかも披露してみたいですね。

マダラの鉤爪門/Talon Gates of Madara

マダラの鉤爪門
土地 — 門
マダラの鉤爪門が戦場に出たとき、クリーチャー最大1体を対象とする。それはフェイズ・アウトする。
{T}:{C}を加える。
{1}, {T}:好きな色1色のマナ1点を加える。
{4}:あなたの手札にあるマダラの鉤爪門を戦場に出す。

 土地を出す手段はどのデッキよりも豊富なため、そんじょそこらのデッキと違いあらゆるところから飛んできます。今まで対戦相手の生物コンボや統率者絡みのコンボを凌ぐにはロノムの口を構えて頑張るくらいしかできませんでしたが、マダラの鉤爪門ならタフネスや破壊不能などの除去耐性をある程度気にせず妨害が可能です。
 枠がなくなってしまったので僕はもう採用していませんが、るつぼと露天鉱床を添えて、1ターンに2体以上フェイズアウトさせて、ブロッカーをどかして殴ることも可能です。

ウルザの洞窟/Urza's Cave

ウルザの洞窟
土地 — ウルザの・洞窟
{T}:{C}を加える。
{3}, {T}, ウルザの洞窟を生け贄に捧げる:あなたのライブラリーから土地・カード1枚を探し、タップ状態で戦場に出す。その後、ライブラリーを切り直す。

 使用感、用途はエルフの開墾者と同じで、ガイアの揺籃の地、死者の原野、ウギンの目、Glacial Chasm、マダラの鉤爪門など直接場にサーチしたい土地を持ってくる役割です。
 単体だと使い切りなので世界のるつぼなどで使い回す必要があり、エルフの開墾者よりはやや使い勝手が悪いですが、タップインや召喚酔いの概念が存在しないので出してすぐ起動でき、除去が基本当たらないので開墾者よりは仕事できます。そもそもエルフの開墾者がぶっ壊れているだけなので比較してはいけません。

デッキ全体の解説

 MH3で来たエルドラージを主軸に組むことをコンセプトに据え、全ては塵や精霊龍ウギンも積極的に使おう!ということでデッキのカードは極力無色に寄せました。土地45枚に加えルール上無色のカードが16枚。なんと99枚中61枚が無色のカードです。
 またMH3での収穫があまりにも大きく、抜けることはないだろうと思っていた無のロッド、溜め込み屋のアウフなどのアーティファクト対策カードを抜いて枠をこじ開けることになりました。何回か回していて流石にノーガード過ぎると思い大いなる創造者、カーンは入れてました。(軽くて置きやすい無のロッドでもいいかも)
 またウルザの物語+演劇の舞台の永久に第二章の能力を持った土地になるプチコンボと、ウルザの物語採用に伴って精力の護符も導入しました。エルフの開墾者とウルザの洞窟の出力アップを期待して試してみました。

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 改めて触れますが『秘境本vol.2』に梓の記事を寄稿しました!!

 今回僕は梓edhについての記事を寄稿したわけですが、デッキリストは本記事のものとは異なります。興味がありましたら是非お手に取ってみてください!(文章量は本記事よりも多いです!)ちなみに秘境に通うようになって半年が経とうとしてますが、梓を持ち込んだのなんと初参加の時だけなんですよね。淀みの種父と虐殺少女が悪いわけじゃ無いですよ?むしろどちらかというとロクサーヌのせいゲフンゲフン

 『秘境本vol.1』は20ページだったそうですが、なんと今回は30ページに増量しています。他の秘境勢のデッキリストと秘境迷言集もお楽しみに!

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