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オバケトカゲモドキって結局何


最近トカゲや蛇の図鑑を集めて眺めている。
その中で「オバケトカゲモドキ」という種類を見つけて手が止まった。擬き?

「ヒョウモントカゲモドキ」は聞いたことがある。飼っている友人がよく動画を見せてくれた。レオパードゲッコー、豹紋、色合いの多彩とくりっとした目の可愛いやつ。

トカゲでないなら何なのか?かいつまむと「トカゲモドキ」はトカゲ目をもう一つ細かく分類したうち「ヤモリ」の仲間であるらしい。

ヤモリとトカゲを分ける大きな特徴のひとつは「目を閉じられるかどうか」
トカゲ類の多くは下瞼を持っていてまばたきができるのに対して、ヤモリとその近縁に当たるヒレアシトカゲの仲間には瞼がない。その代わりにコンタクトレンズのような透明な一枚のうろこが目を覆っており、まばたきの代わりに乾燥や汚れからカバーしている。

ところが生物の分類には変化や例外がついてまわる。ヤモリの中に瞼を持ち、平面に張り付くためのちいちゃい脚の裏の仕組み「趾下薄板(しかはくばん)」を持たないという「分類はヤモリなのに、ヤモリの特徴がなくトカゲの特徴をいくつか備えた」グループがいた。それらについた名前が「トカゲモドキ」であるらしい。ややこし。

最近ではトカゲモドキの仲間はヤモリ科に含めず独立した「トカゲモドキ科」として考えるべきだという言説が強くなってきており、「トカゲ目」という大きなグループから「ヤモリ科」と「トカゲモドキ科」が派生するというよくわからん状態になりつつあるのだそう。ややこしすぎる。

オバケトカゲモドキはそういったヤモリの例外「トカゲモドキ」の仲間で、イラン・イラク・シリア原産、オバケというのは学名にある「Eublepharis angramainyu」の「angramainyu アンラ・マンユ」がゾロアスター教の悪神から取られている+トカゲモドキの中でも特に大型(30センチ近く)になることからその名前になっている(オバケかぼちゃとかいうよね)

生き物の名前ひとつとって調べるの面白いね。

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