見出し画像

人と季節に揺さぶられて





春までは調子に乗っていました。こんな自分でも、まだ何かできるんじゃないか、みんなと対等に役割を持って何かできるんじゃないかって思っていました。




夏には失敗をしました。自分だけが調子に乗った結果、何もかもがうまくはまらず、それでもやらねばということになってしまいました。外部の人まで巻き込んでしまったのでなんとか楽しんでやり遂げなきゃと思っていましたが、残ったのは大変だったという思いと巻き込んでしまった方々への申し訳なさでした。

自分が何かこの場で自己主張をしてもうまくいかない、うまくできない。自分はこの人たちと一緒に対等に何かやるということはできないということを知りました。乗り切ってからは一緒にいるのが辛くて、できるだけ人を避けていました。

そうしていたら自分以外のみんなが一丸となって何か他のことで盛り上がり始めました。自分とは関係なく、自分のとなりで自分以外の人々がひとつのことで盛り上がっている。ここには自分の居場所がないと思いました。同時に怒りや嫌悪感まで湧いて出てきましたが、そんなことを考える自分の方が間違っているということは頭では嫌というほど分かっていたので、必死に隠しました。でも一緒にいることはできませんでした。

でもひとりで落ち着いて過ごす時間は案外悪いものではなくて、心穏やかに過ごすことができました。



9月に入り、そんな「夏」は終わりました。秋を連れてきてくれたのは、ある友人でした。たった一晩のことに過ぎませんが、自分に向き合って、友人として接してくれました。それだけで救われました。自分は失敗しているし敗北しているけれど、負けるにしても負け方を選ぶことはできる。ダメな自分でもダメなりに居場所をつくることはできると思えるようになりました。自分でもチョロいなと思うのですが、本当に嬉しかったのです。

今でも人間は嫌いです。嫌いで関わりたくない人もいます。そして嫌われてるんじゃないかと思う人も何人もいます。
自分のことを平気で傷つけてくる人、いつも自分のことを軽んじていることが透けて見える人、「善」を実行するのに必死で何にも分かってないなと思う人、全員嫌いです。
でもみんな自分よりずっと良い人で、やるべきことをやっていて、人と接する態度もきちんとしていて、ずっとできる人たちなんです。だから中には嫌いな部分もあれば、好きな部分もあるという人たちもいます。
人間はとても複雑な生き物なので、「好き」と「嫌い」が入り混じったり、1日毎に入れ替わったりするようなこともあります。人とじっくり関わると、そういう事ばかりです。

だから全部捨てて楽になりたいと思うと同時に、いろいろ思うことはあっても絶対に捨ててしまってはいけないものだとも思います。
人とつながり続けるのは本当に難しいことだと思います。そんなに多くはありませんが、つながり直したいと思う人もいます。でも相手からしたらそうじゃないのか、お互いに忙しかったりタイミングが合わないのか、なかなかそうはいきません。



吹き付ける風が急に冷たくなりましたが、あなたは元気ですか?
僕はいつも通り元気がないですが、落ち着いています。
こんな人生、どうしたら楽しめるのだろうと思っていますが、ひとまず秋は穏やかに過ごして、楽しめるものを探します。




↓ 最近見つけたYouTube
【Maibaru Travel】
行き先は日本の夏休み🌿長良川を巡る岐阜の鉄道旅|水のまち郡上八幡、伝統の鵜飼、美濃

本当に良いカメラを使っているんだろうなということが分かるくらい良い映像と昔ながらの街並みやグルメ、川のせせらぎで本当に美しい「The・日本の夏」を堪能できました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?