生活の建築知識.72
おはようございます。
もう真夏並みの暑さが連日続き、空調の必然性が高まってきました。
過去にも記事を書きましたが、夏本番を前に改めて空調に関する説明をしていきます。
夏場の空調では、冷房と除湿(ドライ)で温度を下げることが可能です。
2つの違いは言葉からわかるように、冷房は温度のみの変化をもたらしますが、除湿は湿度調整の機能もあります。
なぜ湿度調整が必要となるかというと、それを行うことで快適さに影響があるからですが、夏場の室内湿度は放っておけば70〜80%になってしまいます。
快適な室内環境とするためには、50%程度とすることが望ましいのですが、冷房を起動させると湿度は上がってしまいます。
その理由に関しては、以前の記事をご確認ください。
ずっと除湿をしていると乾燥を感じる方もいるかもしれませんので、湿度調整は十分だと感じたら冷房に切り替える操作をしてください。
節電が叫ばれる中、空調による消費電力は家庭の消費電力おいて大きな割合を占めることになります。
なるべく効率的な空調操作で効果を得られることは無駄なエネルギーを出さないという観点からも大切なことです。
よくサーキュレーターを併用すると室内環境の向上に貢献するとは聞くと思いますが、これは理にかなった方法と言えるでしょう。
夏場の冷房では冷気が床付近に、熱気が天井付近に溜まり、上下で温度差が生じます。
床付近で生活をするスタイルであれば良い部分もありますが、椅子や立っているタイミングでは冷気を実感するのに適した環境とはなっておりません。
それを改善するために、サーキュレーターで空気を循環されると室内温度は均一になります。
また、室内温度が均一になると空調機が感知する温度も正確なものとなり、冷やし過ぎなどになることもなくなります。
ちなみに冬場の暖房でも上下での温度差は発生してしまいますので、やはりサーキュレーターなどで空気を循環させることは有効と言えます。
内容は重複しましたが、夏本番では更なる酷暑となる可能性があります。
熱中症・脱水症はもちろんですが、体力の消耗も激しくなる季節です。
なるべく快適な環境を作ることで、日頃から身体を労わることを心がけてもらえればと思います。
では、また。