生活の建築知識.70
おはようございます。
みなさんはご自宅にどのような家具がありますでしょうか。
また、家具をどのようなタイミングで購入されますでしょうか。
おそらく人生の各段階において購入するきっかけは変わるとは思いますが、多くは引越し後の新居での生活が始まったら、生活に合わせて購入されるケースが多いかと思います。
また、生活スタイルの変化が生じた際にも購入する必要性が出てくるのではないでしょうか。
一般的にどちらの家でもあると思われるのはダイニングテーブル・ダイニングチェア(床座りでなければ)・ベッド・本棚であり、ソファ・ソファテーブルは広さや計画に余裕があればお持ちになる方もいるでしょう。
その他は各世帯の事情により異なりますが、近年ではワークデスクを置かれる方も少なくないと思います。
数を挙げてみたらそれほど多くはない家具ですが、実際に間取りに置いてみるとかなりの面積を有し、造り付けの収納などと合わせるとさらにその面積は増加します。
少し話は変わりますが、家具購入後に何年間それを使い続けていますか。
そして不要になった家具はどのように対処してますでしょうか。
今回は住宅における家具の性質について説明しながら、家具との付き合い方に関しても話をしていきます。
先ほどの話で、住宅内を見渡せば数は少ないながら大きな面積を家具で占領していることがわかります。
もちろん必要であるから仕方ないという部分もありますが、家具の多くはその役割を果たしていない時間帯が多いことを考えたことはありますでしょうか。
例えば、ダイニングテーブル・ベッド・ソファは身体が接触して使われている状態となります。
言い換えれば、接触していないと使われていない状態であり、その時間帯というのは1日で考えれば多いことがわかります。
各家具が必要なことは前提としても、さらにそれらの家具があるために部屋が窮屈になったり、動線に無理が生じていたらどうでしょうか。
一方で収納が出来る家具であれば、接触とは関係なく使用することが出来ます。
本棚をはじめとする、各収納は常時収納能力を有しており使われていない時間帯はありません。
こちらもあえて付け加えると、造作収納は一度作ってしまうと収納としてしか機能しなくなります。
置き家具での収納は、撤去すれば別で利用出来る面積が増加することは言うまでもないことでしょう。
このように住宅において家具は利用される時間が少かったり、さらに動かせない収納であると場合によっては制約となり得ることがわかります。
ここから身体が接触して使用する家具に関しては、部屋に見合った大きさとすることが非常に大切です。
家庭の状況を考えてそれが無理であれば、分解・変形してコンパクトに出来たり、収納も兼ねていることが望ましいでしょう。
しかし、部屋に見合った家具をおすすめしたものの、次の家に引っ越す時には合わないことが容易に想定出来ます。
何度も家具を買うことは経済的に非効率でもありますが、将来を見越して大きいサイズを買っても現状で邪魔になってしまいます。
もしくは安めの家具で都度買い替えていくことも考えられますが、環境に優しくないのはそうですが、それ以上にアンケート統計をみると不要になった家具を取っといてる方が多いようです。
ただでさえ、面積を浪費してしまう家具を使わないのに保有することは非常に無駄を多くしてしまいます。
今でこそフリマサービスが発達して、活用しながら無駄をなくす工夫が可能です。
家具は大きいものも多く、まだまだそれも利用するには難しいという状況もあるかもしれません。
弊社では、その問題点について解決すべく家具を製作しています。
詳細についてはまた今度としますが、説明をまとめると家具の問題点は、家具のボリューム・未使用時間・環境変化への対応となりこれらが解決すれば家具購入に対する抵抗感やリスクがなくなると期待しています。
雑誌で見るような、広い部屋に大きなソファ、それも上質な質感で、雰囲気の良いインテリア照明を本来であれば目指しましょうと言いたい気持ちもありますが、実際の生活との兼合いはそう簡単な話ではありません。
今後家具を購入予定であったり、引越しを予定されている方は将来も含めて家具をどのように扱っていくかご検討してみてはいかがでしょうか。
では、また。