生活の建築知識.19
おはようございます。
仕事は外が多く、合間があるとコンセントを求めてカフェなどをよく利用します。
コンセントがあるカフェとなるとやはり多くの店舗数を展開しているチェーンのカフェ利用が多くなります。
人によって好みのお店もあると思いますが、皆さんも多く利用するチェーン系のカフェの設えについて少し解説してみたいと思います。
今回はドトールについて説明します。
仕上げ
全体的にベージュを基調とした暖色系で仕上げられており、ところどころ色味を変えたビニルクロスを採用してアクセントとしていますが、文字やグラフィックを使ったものはないため派手さは抑えられており、統一感を重視した印象です。
造作
動線の各所でコーナー材が設置されており、特に壁の出隅で仕上げの損傷が出ないようにしてあります。
各テーブルはポリエステルかメラミンの樹脂板を貼ったもので、色味はやはりベージュ系が多く見受けられました。
樹脂板を利用することで、多数の利用者が使用して汚しても手入れしやすくなっています。
カウンターテーブル下部には荷物置きが設けられ、傾斜していることで落下防止となっていることや、テーブルからしっかりと離れていて奥行きも深いので、大きめの荷物でも入れられるように設計されています。
設備
照明はかなり明るめで、空間の演出をするというよりはどこでも影が出ないようにしているのだと考えられます。
コンセントやwifiもあることが多く、仕事やちょっとした勉強をするには適しているかと思います。
BGMとしてボサノバやジャズが多く流れています。
プラン
各テーブルは小さく、カウンター席の間隔も狭めで、動線の幅も小さく設定されています。
他のチェーン店と比べると密集度は高く、その意味では仕事や勉強はやりづらさがあると思いました。
全体的にはこれといった特徴はないのですが、誰でも使用しやすい雰囲気やワーカーの利用もしやすい印象です。
密集度が高いので、落ち着いた空間とは言えないかもしれませんが、コーヒー単価が安く短時間利用に適した店舗作りを心掛けているのかと思いました。
個人的には、設備が充実していることや荷物置きへの配慮が非常にありがたく、BGMの音楽もエリカ・バドゥなどディープめな選曲に好印象を受けました。
勝手な想像ではありますが、各設えからお店側の狙いや、それを踏まえて利用者としてどんな場面での利用が適しているかが見えてきたような気がします。
もちろん店舗ごとに違いはありますし、あくまで個人的な印象ですが、自分に合った使い方を見つけて利用出来ると生活に利点があるかもしませんので、参考にして頂ければと思います。
では、また。