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生活の建築知識.40

おはようございます。

以前ドトールの内装を簡単に説明する投稿(生活の建築知識.19)をしましたが、先日星乃珈琲店に行く機会があったので、今回はその内装に関して勝手ながら解説をしていきたいと思います。

・仕上げ
天井、壁、床全て木質調となっており、色合いとしてはオーク、チーク、ウォルナットくらいのものを場所ごとに切り替えて使用していました。
木質調ではありますが、ビル内の店舗なので全て不燃材であろうポリ板・塩ビ・シートを使ったものです。
一部壁ではクロス・タイルを使用しています。
クロスはベージュ地に淡い水色の植物や鳥のモチーフの柄を採用していました。
タイルはダークトーンの茶色い色味で、木質調に合わせたものとなっていました。
全体として落ち着いた雰囲気を演出するため暗めの色を採用しています。

・造作
各所に間仕切りがあるのですが、腰まではモールを利用した木質調の壁で、上部は星乃珈琲店のロゴが施されたフィルムを貼ったガラス間仕切りとなっています。
仕上げで暗めの色を採用していますが、随所にモールなどの装飾があり、重厚感を出すための造作を施しています。
また椅子やテーブルはバリエーションが多く、利用人数にもよりますが、姿勢や視線に変化を出せるインテリアとなっています。

・設備
多種の照明器具を利用しており、大小のペンダントライトやスタンドライトを使用し、照度が足りない部分でダウンライトを使うことで空間に立体感があり、落ち着いた雰囲気にしながら暗い部分はない演出となっています。
光源が多すぎないため、影も程よく出来てそれも良い雰囲気を演出することに貢献しています。
Wi-Fiは完備されていますが、伺った店舗ではコンセントはありませんでした。

・プラン
複数の大きい空間が分かれており、さらに個室も設けられていました。
大きい空間ではそれぞれ明暗で違いがあり、異なる雰囲気を楽しめるように仕上げも変えています。
全体的には席同士の間隔もかなり広めでゆったりとした印象があり、落ち着いて読書などするには良い環境かもしれません。

全体を通して重厚感やゆったりした雰囲気を演出していますが、照明のバリエーションにより華やかさもあります。
コーヒーの価格帯としても少し高めですが、それ相応の場所作りがされている印象でした。
一方で使用している色味は割と統一されていますが、多くの仕上げ材の切り替えがあることで、個人的には少しカジュアルさも感じており、誰でも利用できる抵抗感のない場所作りにも思えました。
オシャレな空間や仕事をする空間というわけでもなく、何も目的がなくゆったりと過ごす使い方が良いかなと個人的には感じました。

では、また。

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