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料理の鉄人

こんにちは。

つい最近ですが、料理の鉄人という番組で活躍して有名であった陳謙一さんが亡くなったニュースが流れました。
番組自体がだいぶ前ではありますが、好きでよく見ていたのを覚えています。
また、YouTubeで料理系の動画をよく見ているのですが、同じく活躍されていた道場六三郎さんのチャンネルがあり、何と今は92歳でありながら包丁を握っており、まさに鉄人だなと驚愕しました。
しかし、皆さんご高齢であることは変わりなく、健康でいらっしゃる今のうちに体験しなくてはいけないと思うきっかけとなってしまいました。
そんなこともあり、記念日なんかに鉄人のお店に伺う計画を立て、和食のろくさん亭(道場さん)とフランス料理のラ・ロシェル(坂井さん)に今年行きました。
どちらも高級料理にはなりますので何度も行くことは難しいですが、思い立った時に行くことが叶い大変貴重な体験が出来ました。

ろくさん亭
設えは品の良い和の要素があり、建築に携わる私からすると非常に贅沢な造り込みをされている空間となっています。
落ち着いたエントランスを過ぎると、テーブル席とカウンター席があり、カウンター席はオープンキッチンを眺めながら食事を楽しめる空間となっています。
コース料理のみの提供となり、今回は10種の料理を頂きました。
メニューは毎月更新されるとのことで、季節ごとの食材を楽しむことが出来ます。
頂いたどの料理もちょうど美味しい味付けであることがとても印象的で、食べれば何となくわかると思うのですが、四の五の言わずに誰でも楽しめる料理だと思います。
食べるごとに美味い!美味しい!とつい言ってしまい、ほのかな香りがとか、甘味と酸味のバランスがなんて考える必要がなく、ただただ美味しい、そんな理想的とも言える料理です。
また料理以外では、夏場に伺ったこともあり風鈴で涼しげな空間にしてくれていたり、お皿もどれも趣が良く、さらにスタッフの方々も高級店とは思えないほど気さくに会話してくれて料理長自ら料理に対する質問などにもご対応頂け、とても楽しい気持ちで過ごすことが出来ました。
高級料理となるとつい緊張してしまいますが、伺ってみればリラックスすら出来る特別な体験となると思います。
運が良ければ道場さんにもお会いできるようですが、今回は残念ながらお見かけはしませんでした。

ラ・ロシェル
数店舗あるうちの南青山にあるお店に今回はお伺いしました。
表参道の交差点付近から細い道に入ったところにお店があります。
教会も併設してウェディングも行える施設となっており、特別な日に利用するにはもってこいといった門構えとなっています。
レストランは教会を横目に奥に進むと、やはり気品漂うエントランスでお出迎えをしてくれます。
奥のホールは広く、おそらくテーブル席のみとなりますが、テーブル同士は離れておりゆったりとしたレイアウトとなっています。
内装の真新しさはありませんが、シンプルな空間でありながら特注の巨大な可動式ガラスウォールで間仕切りを変更出来る多様性のあるイベント向きの設えとなっています。
こちらもコース料理となり、全10品を頂いました。
コースはフルコースであり、クラシックなメニュー構成となっています。
空間やお皿、そしてスタッフの方々の雰囲気からも非常にクラシックさがあります。
料理はフランス料理の技法をふんだんに凝らした品々となりますが、和の食材を随所に用いていることから日本人に馴染みのある味わいや香りが楽しむことが出来ます。
盛り付けもどこか庭園のような美しさがあり、味については言うまでもなく美味しく、一皿ごとに多くの食材を調理してあり、それぞれ美味しく頂けますが、合わせて食べ進めても完成されているため品数以上にたくさんの味わいも楽しむこと出来ます。
全体的にクラシックさが漂うのですが、視覚・味覚で日本的な芸術性が溢れており、料理で表現するアートとも言える品々でした。

有名なお店はもちろんメディアに多く出ているところだけではなく、有名だから良いということもありません。
しかし、高級であるほどなかなか行く機会もありませんし、体験出来ないことも多くあります。
贅沢であり、堅苦しい印象から敬遠しがちな方もおられるとは思いますが、まだ活躍しているレジェンドたちの表現を体験するという気持ちで伺うきっかけを作ってみてはいかがでしょうか。

では、また。

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