Pythonの数値の扱い
Pythonの数値
Pythonには数値を表す型として以下があります。
int :整数
float :浮動小数点型
complex :複素数型
Pythonでは数値と式を記述することで算数や数学の計算をさせることができます。
使える演算子の一覧
Pythonで計算によく利用される演算子として以下のものがあります。
+N(正の数)
-N(負の数)
+(加算)
-(減算)
/(除算・割り算)
//(商)
%(剰余)
**(べき乗)
number = +5 #正の数
minus = -5 #負の数
sum = 10 + 5 #加算
sub = 10 - 5 #減算
div = 10 / 5 #除算
div = 10 // 5 #商
mod = 10 % 3 #剰余
pow = 3 ** 3 #べき乗
演算子の優先順位
演算子には優先順位があります。よく計算で利用する演算子の優先順位は以下の通りです。
+N、-N
**
*、/、//、%
+、-
見ての通り、基本的には算数や数学で習った順番で計算されます。
式の一部を()で囲むとその範囲の優先順位を上げることができます。同じ優先順位の演算子がある場合、先に登場したほうが優先されます。これも算数や数学と同じです。
数値を扱う時に便利な組み込み関数
Pythonには組み込み関数と呼ばれるものがあります。組み込み関数はPythonでよく利用される処理を事前に作成しておいてくれたものです。
abs
指定した数の絶対値を取得します。
number = -5
print(abs(number))
int
指定した値を正数に変換します。
str_num = '5'
print(int(str_num)) #5が出力される
py = '3.14'
print(int(py)) # 3が出力される
float
指定した値を浮動小数点に変換する。
num = '5'
str_py = '3.14'
print(float(num)) # 5.0が出力される
print(float(str_py)) # 3.14が出力される
divmod
指定した数同士でで除算した時の商と余りのペアを取得する
print(divmod(5,3) #(1,2)が出力される