【エッセイ】大ライス小ライスとグランデとYシャツと私。
ファミリーレストランなんかで
大ライス小ライスという、
盛りの分別がございますが、
これ、ライスとしては
大きいわけでも小さいわけでも
ないやんか? と思うわけです。
大盛り小盛り、であれば問題ありません。
正確にはこちらこそが盛りの分別であり、
ライスや皿自体に変化はないわけですから。
ところが、大・小と言ってしまうと
規模の問題であり、盛りの分別に
即しているようでいて、盛りのふんべ
いや盛りの分別てなんやねん!
ね。
このへんで一回
大きめの声を出しておいた方が、
このあと読み易くなるかなと思って。
えー。
大ライスといっても
お皿が大きくなるわけでもなければ、
米粒一個がラグビーボールみたいになる
わけでもない。小ライスにしても然り。
何が言いたいかと言うと、
量が変わるワケやねんから
多ライス少ライス
とちゃうんかい!
っちゅーことなんですよ。
いやね、大きくなったり
小さくなったりするわけでもなく、
なんなら同じ大きさのお皿で出す場合、
盛り付けの直径は然程変えないので、
高ライス低ライスでこそあれ、
大ライス小ライスではない筈なんです。
重ライス軽ライスでもまだわかる。
でもオモライスとカルライスて頼んだら
オムライスとカレーライス来てしまうし
じゃあ普通ライス二つ頼んで、
片方がいらん分をあげればいいだけやから
大ライスと小ライス頼むのは愚じゃない?
いや大ライス小ライス
ゆうてもうとるがな!
と、まあ
ね。
だから、あれか? ライスという、
ひとつの概念として捉えろと
仰るんですか? ってなるんですね?
それは個の集合体ではなく、
団体を個として認識するという、ひとり
一人の個を、ないがしろにし、
個々の個性をこのこココココココケーッ!
そうです、
きちんと分けられるモノに関しては
きちんと分ておけば、こういった混乱が
起こりにくいのだから、
ややこしい表現をしたファミレス業界には
チキンと誤ったってことを謝ってほしい…
コケ?
や?
あのね?
まだピンと来てない人と、
まだピン芸人を下に見てる業界人は
大雨小雨で考えてみて下さい。
ね?
雨の場合はね、雨粒自体が
大きかったり小さかったりするから、
合ってるんですよ! その表現!
ただ大雨小雨は、コサメが我を出してきて
本当は多雨と少雨でいいはずやったんを、
オオアメとスクナメでよかったはずなのを、
サメりたいが為に、小にして、コサメて
夕焼け小焼けの小焼けの立場も
考えてあげて欲しいわ!ねえ!?
とまあ、おそらく殆どの方が理解に
ほど遠い状態で、本題に入るんですが、
(皆様の"!?"という顔を
軽やかに無視し)
娘2歳5ヶ月と道を歩いていて、
写真のような灌木と言いましょうか
生垣の中に、ボコンとまた別の樹があり、
葉は灌木の方が小さく、ボコン木
の方が大きいんですが、規模的には
灌木の方が圧倒的に広いんですよ。
写真の左右にまだ広がってて。
大ライス小ライスのシステムでいうと
灌木の方が大きいと表現しないと
なのでは? ってなったんですね。
娘は「(灌木を指し)ちいさいはっぱ。
(ボコン木を指し)こっちは?」と
言ってくるので、いや、
葉っぱ自体はボコン木の方が大きいけど、
規模的として訊いてきてるとすると、
正確じゃない気がするし、ボコン
いや、ボコン木てなんやねん!
ね、木コンボって書いてても、一瞬
わかんないですしね。それは置いといて、
道の反対には、ちゃんと背の高い木が
生えてたりするので、高いと言うのも
また違うから、う~ん…
となってしまったというお話なんです。
う~ん。
ね? 大ライス小ライスが、
多ライス少ライスでいてさえくれれば
この場合、多低い葉っぱと、
少高い葉っぱと、こっちは高デカい
いや、葉っぱ単体の話? それとも木?
娘よ、ざっくりと指差し過ぎて、
どれの話してんのかわからへん!
いまパパがココで何の話してんのか
わからへんって、読んでる人に
思われてるように!
えー。
娘が成長して、身体も大きく
背も高く、心も広く、知識も深く、
夢はでっかく、ウィットに富んだ、
大人になった時に、話あいたいなと
いや大人と子供って!?
(賽の川原の積まれた石を蹴りながら)