企画の落とし所、その客観性について
過去15年以上、企業への企画提案が多い。決定したとしても6ヶ月後のスタートになったり、1年を通して半年以上先のことをいつも考えている。
その6ヶ月の中で、提案し決定した企画の新鮮な価値や記憶が澱んでしまうときもある。慣れてくると更に1年後でも鮮度を保っているであろう企画内容を創ることになる。
単にその場しのぎの企画ではなく、中長距離で運営することが出来、またユーザーにとっても好ましい内容を、社会の動向やトレンドなどと照らし合わせて企画することになる。
※地域性に依存する
大切にしなくてはいけないことは、クライアントと作り上げる時は、互いのエゴだけで固めないこと。勿論クライアントの意向を重視しながら、結論に至るまでに様々なデータやマーケティング素材を提示することを忘れてはいけない。トレンドや流行は一端のブームであって、永続して運営することはクライアントへの重荷が増えるだけになってしまうから。
では、企画の落とし所はどこに存在するのか。
それは、上記のようなエビデンスと客観的な目線で企画自体を社会と照らし合わせること。人様が喜んでくれるような内容なのか、クライアントの事業内容とユーザーとの幸福の合致点が平均化された企画なのか、など人間の根本に存在する「幸せ度」をアタマの中で可視化しなくてはいけない。
「流入が増えます」では価値評価として点数が低い。「根強くリターンがあります」の方がエンゲージを計測しながら5年ほどでじわじわと昨年比から桁が違うほどに成長する。ここに客観的な目線が在る。
予算、社会経済、流行、国外のトレンド、地域の環境性など様々な要素を、直感とロジカルのバランスを保った提案として今後も創り上げて行きたい。