66日目 毛量日記「会話の糸口」

曇り空の午前中。茂みの露草はますます密度を増して咲いていた。

作り置きのニンジンともやしのナムルを食べる。茹でた後、急速に冷やしたもやしはいつまでもぱりぱりと歯ごたえが生きていて美味しい。

ずいぶん髪がのびた。ものぐさなので歯医者に通っていると美容室に行くのがおっくうになってしまい、すっかり髪を放置している。

昔から髪の量が多い。美容室では髪をすいてもらえるけれど長さがのびるにつれ量も倍増してゆく。

お祝いの日に、アップヘアをお願いしたヘアメイクさんが、カーラーで巻いていく毛束を取りながら、「あら、また(髪の毛が)出てきた!また出てきた!どこからこんなに出てくるわけ?」「もう詰め物要らないわね。地毛で十分。あなた、髪の毛あるわね~。」とびっくりしていたこともあった。

たいがいまとまらないし、乾かすのに時間がかかって汗だくになるし、市販のバレッタはたいてい留まらなくて一瞬で壊れるし、ヘアクリップもかなりの確率で壊れるかずり落ちて役に立たないし、、とあまりいいことがないのですが。

この夏、ひとまわり年下の女の子から「100均にいいヘアクリップがありますよ!」と教えてもらえて試してみるとほんとに挟みやすかった。

いい歳をして同性とそういう日常的な情報交換のようなたわいもない会話をするのが下手くそでもじもじしてしまうので、毛量と髪の固さに本気で困っているという共通の捨て置けない悩みがコミュニケーションの一助となったのが嬉しかったのでした!

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