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おにあび二次創作

※よその子をお借りしています(瑠伽くんとメフィストさん)
※捏造しています
※ナチュラルにゲームのネタバレが含まれています
※三人のうち一人はゲームには出てきません

それでもOK??(下に続いてます)









瑠伽とメフィストは、魔界から西方面にあった鏡張りの空間の先にあった『鏡の館』へと来ていた。

「あれ~?ここは?」
「おや、さっきまでダンジョンだったのに、誰かの家に来てしまったみたいだねぇ」
瑠伽はきょろきょろ辺りを見回し、メフィストは目の前の何処かへ続く真っすぐな道を見ているだけだ。気になっているのかもしれない。
「だ、誰かのおうち…?あ、お邪魔しまーす」
瑠伽はぺこりと頭を下げ、メフィストは辺りを見回している。
「でも誰もいないみたいだね。ここは敵がいないみたいだし安全みたいだ。よし、じゃあ早速だがあの道へ行ってみようじゃないか♪」
そう言うとメフィストは真っすぐへと進んでしまった。その両端には階段があるのだが、こちらを先に見て回ることになった。
「めーちゃん!?んー…もう、主さんに怒られたりしないかなぁ…」
そう言いつつ、瑠伽はメフィストの後へ続いていった。

二人は名もなき青い花と赤い花、そして赤い薔薇が咲き誇る庭園へとたどり着いた。
中央には噴水があり、その前には――黒を基調とした服を着た黒髪の青年が地面に座って眠っていた。

「へえ~。お客が来ないと思って眠っちゃったのかもねぇ?」
その人物を見たメフィストはその場でしゃがみながら言った。
「うーん…。元々想定されてないんじゃ…?隠れ家的な…??」
「隠れ家か♪いいねぇ♪」
ルンルン気分でメフィストは寝ている黒髪の青年に話しかけた。

「やぁやぁ♪そこのキミ~もしかしてココの主?」
「ん…?」
メフィストが楽しそうに、しゃがんで声をかけると青年はゆっくりと目を覚ました。しかし。
「うわぁ!?」
赤と紫の目を持った青年は驚いて二人を見ていた。
「あ、アンタらどうやってここに?!いや誰!?」
「はは、実に面白い光景だねぇ♪」
「あ~すみません!急にお邪魔しちゃって…」
メフィストは愉快に笑った。対してメフィストの前に出た瑠伽はぺこぺこと頭を下げていた。
「ああ、別に大丈夫だ。マスターだって喜ぶだろうし…」
「あれ?マスターがいるんですか?」
「オレの主ってとこかな。あ、オレはリブラってんだ。アンタ達は?」
「瑠伽って言います」
「私はルリ・メフィスト。メフィストでいいよ。よろしくね♪」
「おう、よろしく。予め言っておくんだが、この館はマスターが建てた異空間なんだ。勝手に傷つけたり変えたりしないでくれな。
困るのマスターじゃなくてオレだからさ」
「え?困るのならマスターさんじゃないんですか?」
瑠伽がきょとんとしてリブラに尋ねた。
「アイツは困るって言うか、じゃあ魔力で償いなさいって言うタイプだからな。直すのはみんなオレさ」
「ふぅ~ん?『魔力で償う』ねぇ…」
思う所があるのかメフィストはにやついている。それに少しムッとするリブラだ。
「ニヤニヤしてるところ申し訳ねえけど、アンタみたいな魔法使いは狙われるぞ?」
「はは、心配はいらないよ。そのマスター、どうやら私の知り合いだからね♪」
「メフィストがマスターの知り合い!?ど、どういうことだ…!?」
偶然出会った人物が主の知り合いだと思わず驚きを隠せなかった。
リブラはちょっと情報を出しただけで、主が何者か分かるとは思わなかったようだ。
「そのままさ。じゃあちょっと顔出しに行こうか♪運命の再会ってやつだね」
「めーちゃん、本当に行くの?」
機嫌のいいメフィストに、瑠伽がやや不安そうに聞いた。
「大丈夫さ。あの子と私は大の仲良しだからね。じゃリブラ君、またね♪」
「ありがとうございました!」
メフィストは軽く手を振り、瑠伽はお辞儀をしてから庭を後にする。
「おう…二人とも気を付けてな?」
リブラは二人の背を見ながら見送った。

それからしばらくして
「トムさんが誰かと仲良しだなんて聞いたことねえよな…?大丈夫なのか?」
と心配していたという。


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