2023/8/6 戦いの中で成長している

今日は一回、8時ころに起きたが、眠たすぎて11時ころまで寝てしまった。昨日は早朝に起きて、働いてお酒を飲んでと大忙しであり、とつぜん生活リズムを変えてしまったことで体に負荷がかかっていたのだろう。いくらでも寝てしまった。

ウーバーはあと26件残った状況で、この遅起きは辛い。これの時点で今日は夜もしっかりウーバーをやることが確定した。
少しでもあがいておこうと、12:30に家を出発してお届けを一件だけこなした。残り25件。
今日は13:40から漫才大行進である。ここのところ連日漫才をやっている。

よく聞く話であるが、吉本興業さんの漫才師のレベルの高さには圧倒的な舞台数があるというのを聞く。もとより素質のある人が、吉本さんに所属すれば舞台数をこなしながらトライ&エラーを行い、さらに実力をつけていく。その結果、いわゆる「強い漫才師」が誕生していくのだ。
その他の事務所は基本的に月一回程度の事務所ライブで力をつけていくことが基本軸となる。力の差が出てしまうのは当然ともいえるかもしれない。

そういったお笑い勢力図がある中で、漫才協会は吉本さんには敵わないが、それなりに舞台数が踏めるということは若手にとって心強い要素であろう。
東京にはお金を払うことで出演できるライブがたくさん存在する。それらでたくさん舞台数をこなしたいという考えも否定はしないが、漫才協会では出演するに際してお金を払わなくてもいい。

さらに一方で、浅草で漫才をやっていると、浅草っぽい漫才になってしまうのではないかと言う意見も一定数耳に入ってくる。
それは否定できないかもしれない。私のように意志の弱いものは、どこの舞台でもウケをいただきたいと考えることで、場所に合わせたしゃべりになってしまいがちで、東洋館に日々出ていると気付かないうちに「浅草っぽく」なっているかもしれない。
でも、それは強い意思を持った方には関係のない話だろう。メディアで大活躍しているビートたけしさんもナイツさんも、もとは浅草から始まっている。浅草の中で、浅草の笑いを身に着けつつもメディア向けの笑いも身に着けることは才能と努力があれば可能であろう。

最近の注目は、カントリーズさんである。カントリーズさんは漫才新人大賞を受賞した後、数年は鳴りを潜めていたのだが、ここ数年はライブで爆発する漫才を多数発明している。
そのために、東洋館で多少スベってでもやりたいネタを10分、15分のなかで3本も4本も連続するという荒業を繰り返していた。常人にはできない。
カントリーズさんもいずれは寄席とライブ、果てはメディアでもその巧みな漫才で日本を明るくしてくれることだろうと思う。特に福田さんの奥さんは、福田さんの薄給を嘆いているそうなので、奥様のためにも何らかの金脈を掘り当てていただきたい。よその夫婦であるが、私は切に円満を願う。

関係ない話をたくさんしてしまったが、要するに私は若手がどんどん漫才協会に入ることを願っているのだ。私も気づけば29歳になってしまった。29歳なんて、若手のライブに出るとオジイサン扱いである。
それが浅草に来ると「20代、夢があるねえ」なんて言われるのだ。体と頭がおかしくなってしまいそうだ。

私は行きつく先に、漫才協会は学習塾の悪い広告みたいになれば面白いと思っている。
悪い学習塾のやりかたというのは、他塾に通っている子や塾に通っていない秀才の子を無料で授業を一度だけでも受けてもらって、有名中高、大に合格した際には塾出身者の進学数にカウントしてしまうというものだ。
今はSNSなども発展したため、減っていると思うが、かつては東大受験生で合格しそうな子には受験に必要な新幹線、飛行機の交通費を払うので、うちの塾に通っていたということにしてくれ、なんていうこともあったようだ。

これを漫才協会でやっていけば、M-1やキングオブコント、果てはR-1、すべての賞レース王者が漫才協会所属というようになるのだ。優勝しそうな若手にその賞レースのエントリーフィーと交通費を協会から払わせてください。その代わり、漫才協会所属ということにしてください、というものだ。

どうだ、夢がないだろう。

日記に関係ない話を延々としてしまった。
この一週間くらいだけ、吉本さんに所属している芸人さんくらいの舞台を踏ませていただいているという話がしたかった。一言で済む話をいつまでもしていた。

漫才大行進を終えると、いよいよウーバーに出発である。25件。
とにかく運んだ。途中通り雨に降られたが、それをものともせずにむしろ体を冷やすために使って頑張った。
通り雨のおかげで、17:30からは一軒当たり+150円くらいの雨の日ボーナスも発生した。それらを駆使して、納税のためにたくさん働いた。かなしいー!

ウーバーをやっているとミーナ(未来がある)の喜助さんからLINEが来ていた。金谷さんがラジオで話題にしてくれているよとのことだった。
ウーバーをやりながら、そのラジオを拝聴した。先日のV-1CLIMAXというライブでBOOMERの伊勢さんのモノマネを鼻で笑っていたという点についてお話しされていた。

先日、日記に金谷さんがライブの企画コーナーを下げていたということを書いたことに対する意趣返しといったところであろう。
なんだか、平安の歌人同士の戦いのようだ。はっきりとあいつが悪いこいつが悪いとは言わずに、におわせる歌を詠みあってバトルをする感じだ。
最近では、俵万智氏がtwitter(X)の近況を歌にして批判したことが話題になっていた。それほど上等なものではないが、日本人は昔からこうやって思い思いに歌にのせてののしりあってきたのだ。
私の中で、漫才のいきつく先はこう(俵万智氏のよう)でありたいと思っている。直接的に悪口を言うのではなく、におわせることで権力者を批判するような感じ。
腕がないので、直接的な言葉を言ってしまう。ああ己の愚かさを呪う。

そんなことがありつつ、何とか25件をこなして今週のノルマ達成である。これで来週も税金が納められる。ああ悲しい。
22時前に帰宅して、たくさんお酒をいただいた。悲しみを薄めてくれる。

今日面白いと思ったことは「歌を詠むように悪口をいいたい」
※カッコ内を書き忘れていたので書き足しました

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爆弾世紀末藤崎「善いスキャンダル」
こんなつらい人生。ここに空き缶を置いておきます。