2024/06/26 普通のラジオ
26日は水曜日。水曜日だからラジオを録音しなければいけない。ラジオの運営については田川くんに一任している。
ラジオはコンビを組んで割と早めに始めた。私自身がラジオが好きということもあって、一応お笑い芸人になったのだから憧れて、そしておしゃべりの練習にもなろうと思って私から提案した。
最初のころはラジオ用で時事漫才を毎週書いていた。さすがにしんどかった。それに加えて、田川くんは「今週はトークできることが無い」と毎週のように言うようになり、耐えられなくなった。一度、終了した。
その後、事務所に入ってマネージャーの方から「キミたちらしさはなんだ」ということを繰り返し言われるようになった。田川くんなりにどうすれば自分らしさが出るのか悩んだのだろう。ラジオを再開しようと言うようになった。私は割と長い期間、再開は避けていた。始めたところで結局、田川くんは面倒になってほっぽりだして、私の仕事が増えるだけだからだ。
再開して、それなりに彼もやるべきことの意識をもって取り組んでくれているようだ。一方、相変わらずスケジュール管理は苦手なようである。ラジオの録音については ほぼ毎回、私の方から何時からやるか、どこでやるかを投げかけている。曜日の感覚があまりないようで「忘れていた」というのが多い。逆になんならおぼえているのかというのも気になるところだ。
それでも6,7年漫才をやっていく中で、彼も彼なりにちょっとずつ成長しているというのは感じる。人としての機微が出るようになってきた。
以前、ラジオで「俺もいつかは結婚して子供ができたらいいな」と言っていた。初期の彼がそれを言っていれば、できるわけねえだろバカがと言っただろう。成長した今の彼ならば、すぐには難しいだろうがもう10年もすれば人間としてさらに成長して、合う人と出会えれば可能性もあるのではと思えるようになった。
私も人並みに大学生くらいで恋愛について悩むようになったものだ。一生一人で生きて死んでいくのだろうかと悩むようになった。大人になった今なら、別に一人でも楽しいからそれでもいいじゃないと思える。しかし大学生くらいがいわば人間の発情期であるから、鳥で言えばカラフルな羽を囃したくなる時期だから、そのことばかり悩むようになる。
そんなときに気付いたのが「待てよ、イオンとかで見る家族のお父さん、つるっぱげだったり、中年太りだったり、イケメンとは言えないジジイでも嫁さん子供のうしろをとぼとぼ歩いているじゃないか(家族の先頭ではないところが悲しい)」ということだ。
そしたら気が楽になった。それなりに普通に過ごしてれば普通のことにはなるのではないか。
お笑いをやるということは普通じゃないから普通にはなれないのであるが。
この日記は、かつてのオールナイトニッポンのようにやっているつもりだ。喋り手の私が、みんなのアニキのような立場で眠れない中高生に向かって語り掛けているつもりだ(んなことぁない)。
中高生が多く読んでるだろうからアニキから声をかけるなら、勉強して自分が思ういい学校、自分が思ういい会社に入れよぉ。そしたらなんだかんだ幸せになれるからよぉ。
これは金言だねえ。かつてこんなにかっこいいアニキ、パーソナリティーがいただろうか。ああかっこいいかっこいい。助けて。
ということで日記は書くことが無いから、またもゆるっと随筆を寄稿した。
15時からラジオをとって、買い物をして夕食を作った。明日は早く起きてある活動をしようと考えている。というか、やったのだ。
今日面白いと思ったことは「普通ってとても難しいから、普通であることに誇りをもってくださいね。」