2025/01/19 なにわ金融道

今日は漫才大行進二連勤の2日目、12:50からの出番を頂戴している。その前にラジオを録りたいから、12時に東洋館へ到着する。
屋上に上がってラジオを録る。お陰様でお便りもいただき、楽しくお話をする。スケジュールの都合上、早めに録ることになったから、こういったお便りがありがたくてしようがない。

ラジオを録るにあたって屋上を占有してしまったことはたいへん申し訳なく思う。

12:50から漫才をやり、その後はなんだかずっと東洋館にいた。なんだか漫才のことを考えたいような、でもそうでもないような。モラトリアムな気分のときにここは最高の場所である。芸人さんがさーっとやってきて漫才をして帰っていく。話しかけてお話を聞いて、は~なるほどと思ったり。他の芸人さんが話しているのをこっそり聞いてみたり。タコ糸一本で芸能界とつながっているような感覚になり、心地が良い。

少し時間が経って、ある芸人さん(Aとする)も出番後に東洋館でだらっと過ごすご様子。
いやあ、漫才って難しいですねなんて話す。そこで彼がちょっと真剣な顔になり「2000円借りれませんか」と言う。なんでも生活費が本当にギリギリで、2000円あれば給料日まで何とか持つとのこと。
なるほど。人にお金を貸すのはあまり好きではないが、2000円で一人の生活が救われるならそれは安いもんだ。じゃあ、借用書なんて作るのはさすがに変だから、借用動画を撮ろうということになる。
私の財布から2000円を取り出し、Aさんの手に渡す。Aさんも確かに2000円ある、と確認をして〇月〇日までにかならず返します、とコメントした動画を撮った。
返さないんじゃないかと疑う気持ちはないが、さすがに何も証拠なくやるのは今の時代、あまりにもリスキーだ。快く貸し借りができた。

その後、大事に使ってねなんて話していたら、X(仮)の二人が出番である。昨日の出番でもなんだか様子がおかしく見えたから、どうしたのと聞く。
B氏が本当に金欠で生活ができず、漫才をやる元気も出ないとのこと。うーん。そうか。やはりみんなには全力で舞台に上がってほしい。それこそ、先ほどのA尊師のように2000円くらいなら貸すのも やぶさかではない。

するとB氏が言う「ほんまでっか。ほなら30000円用立てできまっか。ほんまに返しまっさかいに。」とのこと。あまりにも大きな金額だな。何に使うのと聞いたら、高級な漫才衣装を仕立てたことで見事に衣装分のお金が足りないらしい。ひとまず私から30000円を借りることができれば、急場はしのげるから、とのこと。
私としても衣装で使ったお金なら、それは生きた使い方だから助けてあげたいとも思う。別にプレゼントするわけではなく、貸すだけだからよかろう。

手元にはないのでATMへ行ってきた。日曜日なので手数料が110円かかった。これはプレゼントしますよ。大事に使ってくれるならそれくらいはやろうじゃないか。
ということで、B氏にも借用動画を撮り、期限が過ぎたらすべてのSNSで拡散されることを確認して貸した。

みんな返してくれよ!!!!!頼むよ!私も今日明日のお金が無いようなタイプではないが、お金持ちではない。ちゃんと返していただきたい。
そして、これに懲りたらちゃんと積み立てNISAなんかで貯金も作っていってほしい。お金を借りるのは恥ずかしいことですから。

ということで一件落着。なんやかんやの松尾たいちゃんさんからSNS戦略の話も聞いて、トリのロケット団さんまで勉強させていただいて、17時を過ぎた。さあ帰宅だ。

帰ってから、上野駅に向かう。第一回目のYoutubeを撮ってみようかと思い、ずらずらと行く。
到着して気づいたが、日曜日の上野駅は人が多すぎて、とてもじゃないがカメラを構えて一人喋りなんかできたもんじゃない。怖気づいて、コンビニでお酒を買ってかっくらう。駅から離れた、誰もいない公園でひとまず機材が正常に作動するのか確認だけして帰ってきた。
ああ、なんて度胸の無い人間であることか。私はYoutuberには向いていないだろう。でもやると決めたからやるしかない。

今日面白いと思ったことは「私は人からお金を借りなくても済むように生きていたい。これは本当にそう。債務者、債権者じゃあ関係性が崩れちゃいますからね。B氏は特に!一年間無利息なんだから、それに報いて早く返しなさいよ!」

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爆弾世紀末藤崎「善いスキャンダル」
こんなつらい人生。ここに空き缶を置いておきます。