2024/11/28 思わぬ才覚
昨晩は帰宅して、床に就いたのが3時くらいだったろうか。
体を酷使しすぎた。起きたのが12時頃で、もう支度してすぐに家を出る。今日は月末の事務所ライブがある。
15:35に会場入りだから、15時に新宿集合でネタ合わせなりをやろうと、13時ころに田川くんにラインを送った。田川くんは14時過ぎに起きたようで、結局15:30頃に会場に入った。別に悪いことではないが、気にはなる事象であることは確かだ。
早めに会場に入ったから、今日はどんなかしらと芸人さん達とお話をする。目まぐるしく時間が流れて、すぐに出番だ。16時からライブ開始のトップバッターで漫才をやる。ライブに出たら、だいたいトップバッターだ。我々らしさってこういうことなんですかね。
ネタを終えたら、とりあえず席に座って持ってきたパソコンを開いて日記を書いていく。夜に同じ会場でそのまま企画ライブだから、ぽちぽちぽちとパソコンを触る。
ライブスタッフのマセキの社員の方から「タイピングが早い」ことを褒めていただいた。いや、褒めたということではないのでしょうか。
このタイピングが早いことって意外と貴重な能力と思われる。私は今、30歳だ。私よりも年長者、50代くらいだろうか。それくらいの世代だと、パソコンを使わない仕事もまだ多い時に働いていただろう。パソコンも自宅にある場合はマイコンと呼び、ちょっとマニアでなければ持っていない代物だったと聞いたことがある。タイピングが苦手な人は多い。私の父は通信系の仕事をしており、パソコンなどの最先端機器を触ることが仕事のような人だが、タイピングはローマ字ではなくひらがな入力である。そんな時代。
一方で、私の世代は家庭へパソコンが普及し、小学校でコンピュータをいじる授業もあった。家でも一太郎で年賀状を作るくらいのことはやっていた。オンラインゲームでチャットをやってみたりとまさにキーボード全盛の時代。
我々より若い世代は逆にタイピングが苦手と聞く。スマホが登場し、スマホで文書ファイルを作り、チャット(LINE)でコミュニケーションをとる。大学1年生や新入社員が大学や職場のパソコンを使う時に、パソコンの画面にタッチして操作しようとしていたなんていうのは、現代的な笑い話だ。
卒業論文をスマホで、フリック入力で書いて提出する者。大学全入時代に突入し、そもそも卒業論文なんて存在しないという大学もある。
キーボードで文章を書く能力は意外にも特殊能力となりつつあるのだ。私は知らない間に特殊能力を手に入れていた。
洗車や掃除をしていたらいつのまにか格闘技の技術が身についていたみたいなことだ。この例え自体がもうおじいさんの例えである。分からない人は検索しなさい。
タイピングが得意なので、マセキ芸能社の事務作業バイトとして雇っていただきたいもんだ。一応言っておいたが、笑い話として流されてしまった。人は完全な嘘はつけないという。私は本気である。文書作成のアルバイトやらせてください。
ほどなくして夜のライブに出演する面々も集まってくる。リップグリップのお二人、フランツのお二人、フーセンつばめの吉田さん、そして我々というメンバー。
「祝30歳!同情するなら帰してくれ」という奇怪なライブだ。出演者全員が今年度に30歳を迎える。マセキ芸能社特有の悪ノリライブだ。
内容はまったく知らされていないが、30にまつわるチャレンジを達成するまで帰宅できないというコンセプトのライブ。
とりあえず楽しく過ごした。体を使い、頭を使い、運を試してとそんな企画が次から次へと行われる。へとへとである。ああ疲れた。でも楽しかった。
達成するまで帰宅できないと聞いていたが、結局20:30にライブが終わった。ちょうど多くのライブが終わるくらいの時間だった。何か、すべての事柄が想定通りだったんじゃないかと疑ってしまいそうな展開だ。
ライブが終わり、帰ってから料理をして食べて、とやると遅くなりそうだったから、久しぶりに新宿で一番好きな飲食店、あのルーローハン屋さんへ行った。相変わらず美味しい。美味しいうえに店員さんが優しすぎて恐怖すら覚える。
ルーローハンを注文したら、爆盛りルーローハンとスープ、肉豆腐がついてきた。ハイボールを注文したら、湯通ししたチンゲン菜にチャーシュー、そして肉豆腐のアンがかけられたものがオマケでついてきた。
ハイボールをおかわりしようと思ったら、サッとジョッキを持っていかれて「サービスだよ。いっぱいあるからね。」と無料おかわりを頂戴してしまった。もう怖すぎる。中華料理の店だから、共産主義へ思想改変を行われるんじゃないかと疑ったが、どうやら台湾の方らしいから人民共和国民として連れ去られることは無いと思われる。どうしてこんなに優しいのか。
いつもワンオペで店を回しているから店主なのだろうと思いきや、他のお客さんと話しているのを聞くと、雇われているらしい。
不思議が多すぎる。うまい、やすい、こわい。三拍子そろったお店。
以前も秘密にしたが、やっぱり秘密にしておきたい。聞かれたら答えるが、誰かもわからない人に教えて、拡散されては困る。インスタグラマーなんかにバレたらもう行くことはできなくなるだろう。ああ、いいお店だった。
明日は早いから、帰ってから早めに眠った。おやすみ!
今日面白いと思ったことは「実は才能のあるものと言うのは、誰しもが持っていて、才能として自分で認識できていないだけなのではないか。」