2023/6/16 野球少年だったあの頃
今朝は8:30頃に起きた。まだ風邪だ。
風邪だから、朝からゆっくり風呂にはいった。思い切って休むことも必要である。
その後、日記を書いた。髪の毛の話をした。毛はいいもんである。
だいたい13時ころから昼寝をした。それはそれは眠った。
起きれば16時くらいだった。まだまだ体調は悪いのでだらだらとする。
我が家は台東区だが、千葉テレビが映る。何の気なしに千葉テレビを見ると、懐かしの高校野球千葉県予選大会というものがやっていた。1990年の成田VS暁星国際の千葉県予選決勝戦だった。私はどちらの高校にも思い入れがなく、フラットな目線で33年前の球児の熱闘を楽しんだ。
この放送を見て思ったのは、やはり日本の高校野球はこの30年でとてつもなく進歩したのだなということだ。
成田の猪俣投手はレフトハンドから際どいコースに速球を投げ込んでいく。速球に暁星打線は差し込まれて振り遅れが目立つ。結果として、猪俣投手は9回を2失点で抑えて勝利した。
では、この猪俣投手のストレートがべらぼうに速いのかというと、現代のわれわれの目で見れば微妙である。当時の県予選ではスピードガン表示がテレビでは流れていないのだが、私の目測では140km/hいっているかどうかといったところ。捕手のミットの手前で少し垂れている印象だった。変化球は私が見る限りでは120km/h程度のカーブのようなスライダーのような一球種のみであった。
この投手が今の甲子園のマウンドにあがれるかと問われればかなりきわどいところだと思う。昨今の地方予選では決勝となると150km/hに近い速球は当たり前に投げる。変化球もスライダーだけでなく、チェンジアップ、フォークはおぼえていて当然というところだ。
私が高校時代に所属したチームでも、二番手投手クラスでも最低3球種くらいは持っていたものだ。県予選初戦敗退の我が校でもそれくらいだ。となると、2球種では、うーんとなる。
もちろん、猪俣投手を批判したいわけではない。一つの試合の一つの要素を見ても、高校野球のレベル向上は目覚ましいというのがわかる例として挙げさせていただいた。
また、選手全体の線の細さがとても気になった。ある程度、身長の高い子はいるのだが肉付きがよろしくない。これはおそらく、まだ栄養学が発展しておらず、とにかく白飯を食べて体を大きくしてきた結果ではないかと思う。
根本的に人体がこの短期間で進化することはあり得ない。となれば、食事やトレーニング内容というのが大きく発展したのだろうと思う。
なんというか、かつての農民一揆を思わせるような線の細さなのだ。なんだか悪口を言っているように思われるだろうが、一度見てもらえればわかると思う。なんだか骨と脂肪しかないように見える。
続いて、打撃フォームも大きく変化した。この試合を見ると、かつての「基本」に忠実な打撃フォームだ。体制はおよそ猫背(これはつまり、ボールと目の距離が近ければ近いほど打ちやすいというかつて存在した理論)で、テークバック(構えの中で、最もバットと体が離れるときのこと)がとても小さい。これは、一昔前のアマチュア野球でよく言われた、「コンパクト」の概念がそのまま表れた打撃フォームだ。
体の細い選手、少し太った選手、身長がとても高い選手、それらが全員同じようなコンパクトな打撃フォームで強いゴロを逆方向(右打者ならライト、左打者ならレフト)に打とうとしていた。
現代野球を知っている我々から見れば、基本にこだわりすぎてむしろ打撃に悪影響を与えているように見えた。
というのも、内角の早いストレートに対して無理に逆方向に打とうとするものだから、かなり詰まったインパクトになってしまい強い打球が飛んでいない。
また、本来は体格によって打撃フォームも変わってくるべきだ。身長の高い子であれば、自然と腕も長くなるので外角に強くなる。その分、内角の球を真芯で捉えるには相応のタイミングと技術がいる。ただでさえ内角が打ちづらいところに猫背で打席に入れば、内角を攻められたとき一瞬の顔面に当たるのでないかという恐怖感から足の踏み込みが遅くなり打ちづらい。こんな理論的でない打ち方は無い。
体が大きければ大きく構えてボールを迎え入れる感覚のほうがいいだろう。そして猫背よりも地面に対して垂直の方が良い。すると内角の球は目に入りやすくとらえやすい。外角を攻められたところで、長い腕でカットしてやってもいい。
体格ごとに打ちやすいフォームがある。監督が独裁的にこのフォームができなければ打てないと指導する。そんな過去の野球を見た。
これらは現代の野球を我々が知っているからこそ、なんだか偉そうに言ってしまう。現代の野球を将来の選手たちが見て、古くせえ非効率的な野球をやっているなと思うだろうから、少し私の方がずるい立場にある。
では技術面を除いて、野球のマナーについて話したい。
高校野球と言えば、時折映る観客席も見ものである。「先日亡くなった先代の監督さんも見守っています」とアナウンサーがナレーションして奥様が遺影をグラウンドに向けて応援している姿などイメージがわく。
最近は、ネット上でのストーキング被害などで放送されなくなったが、チアリーダーの女の子もよく映っていた。
今日見た試合では、まあ観客のマナーが最悪だった。別に酒を飲むくらいならいいのだが、短パンで上半身裸で帽子を逆さに被った若い男が「いえーいえーい」と大騒ぎしていた。なんやこいつ。
そして、応援団にはチームにまったく関係なくパンダの着ぐるみを着て踊っている人がいた。現代なら即退場である。こんなに高校野球を冒涜する行為は無い。
一方、選手たちもマナーが悪い。
三振をしたバッターの所作が最悪だった。三振すると、怒りに任せてバットで地面を思い切り叩く。これが、一人の選手でなく三振をした選手が皆やるのである。
これは現代でやると審判から忠告が来る。地面を叩くというのは、審判の判断に不満があるという気持ちを表す行為なのである。最悪の場合退場処分となる。
ようこんなの監督も審判も許すなあと不思議であった。
話は飛躍するが、よく最近の若い人はマナーがなっていないとお年寄りたちが言う。そんなことはない。いまの我々から見れば信じられないほどかつての日本とは、マナーもルールも存在しない国だったのだ。
お年寄りたちは若者に焦点を合わせて、怒るポイントを探している。私から見ればお年寄りも若い人もやばいやつはやばいし、ちゃんとしている人はちゃんとしている。
路上喫煙や路上駐車といった、みんなやってるから多少迷惑かけてもいいでしょうというレベルのものまで法で厳しく取り締まられるようになった現代のほうがよほど、平和でマナーが守られていると思うのだ。
日本を代表するスポコン部活である野球でも、現代から見ればハイパー無法地帯だったのだ。時代は変わったなあ。
今の若い子はこんな、がんじがらめの世の中でよく頑張っているなと思う。若い子を応援したい。
野球の話になるとつい熱くなってしまう。じじいのたわごとになってしまった。
日記である。
野球をみて、いろいろと考えた。そのあと19時すぎから、母の大学の同級生の息子さんとお酒を飲みに行った。
話すとややこしいのであるが、簡単に話せば小学生の時に同じソフトボールチームに所属していた子である。
かつてはくりくり坊主で大騒ぎしていた彼は、今じゃ髪の毛にパーマネントをあてて、スーツを着ていた。成長したなあ。
彼は四国の会社に就職したが、先月から東京に出向してこっちで働いているそうだ。あのときの田舎の坊主頭の少年は、今じゃ六本木のオフィスでコンピーターをカタカタと打ってお給金をもらっている。なんだか泣かせるはなしじゃあないか。
と、そんな一日だった。
では、私は今から明日のライブのネタを考えなければいけない。つらいよ~。
今日面白いと思ったことは「やっぱり私は老害予備軍」
BS朝日のケンコバさんのビジネスホテルの特番がとても面白かった。TVerでたぶん見られるのでぜひご覧ください。