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輪入道ワンマン行きました

8/30日、輪入道さんのワンマンへ。この頃、ラッパーのワンマン情報をぼちぼち見ることが多くて、TKda黒ぶちさん、CHOUJIさん、Valkneeさん…など色んなラッパーがワンマンやっててHIPHOPの盛り上がりを感じています。ワンマンライブを成功させることは「ラッパーとしての登竜門」のようなものに感じます。良い曲をたくさん作ってそれを盛大に聴かせるという、自分が主役になる日。成功すれば強い名誉、プロップスを得られる一方、下手をしたら損失が甚大で今後の活躍に間違いなく悪影響が出る…運命の日といったものです…って固い話すると暗くなりますが、だいたいは「好きなアーティストが時間いっぱい楽しませてくれる」って思うとかなり贅沢な時間をすごせます。客層もその人のファンなので、会場いっぱいにファンが集まるって時点で愛に溢れた場所になります。その感覚が僕はなんか好きです。

僕が輪入道さんを見たのは2019UMBの千葉予選でした。クラブ行くのも初めてだったのですごい緊張してて、怖そうな人に絡まれるのも嫌だったけど、とにかく生でラップ見たくて行ったのを覚えてます。初めて観たラッパーのライブが輪入道さん、テクニカルさよりも全力でやることを優先しているような力強いスタイルに圧倒されました。「千葉のラッパー」は汗臭いような、泥臭いような熱いラッパーが集まる場所と認識したのが輪入道さんがきっかけになって、今でもそう思っています。

話を戻して、ワンマンライブのこと。知る限り、輪入道さんのライブは頭に血管浮かべるほど熱すぎるほどのバイブスをぶつけるようなライブをする印象が強く、バトルスタイルに近いと思ってました。ただ、新しいアルバムはしっとりした作風なので、どんなライブになるかは読めなかったです。


ライブの感想は2時間を1人で歌いきって突っ走りきるようなスゴい内容でした…しっとりした曲も力強い曲も全力で歌い上げる姿は魂がこもってるように見え、特に『俺はやる』ではサビを色んな表情を見せていました。当時の気持ちを思い起こしてるのか、自分に発破かけていたり、虚栄を張るような歌い回しに手にこちらも歌の世界観に引き摺り込まれました。

他に、アルバム『光』からの『Dream』や『母ちゃん』はご自身の過去に触れた曲は地元だからこそ輝く曲でこちらも強く引き込まれました。会場に「斉藤」さんや「須藤」さんが来てたかは分かりませんが、お母様は来られてたようで、『母ちゃん』では泣いて観られていたようです。ライブでは初めて聴く曲なのも相まって、僕自身も色んな気持ちが昂りました。何度も泣きそうになったのは、輪入道さんがそれほど気持ちを込めていたからかも知れないなと思いました。

その他、フロアのカメラマンとDJは地元の人たちで特にDJのSHINOKENさんはLOOM LOUNGEの代表であり、輪入道さんの自伝本に出たり、eydenさんのラップスタアでインタビューを受けていたりするなどの千葉で様々な人を送り出してるレジェンドの1人です。また、ダンサーやバンドセットでのライブなどご自身には新しい試みをなさっていてラッパーとして大きくなった姿を地元の千葉で披露してるところが凄くカッコよかったです。輪入道と言えば「千葉」、あの人こそ「千葉レペゼン」というような、その地位が確固たるものになったイベントでした。

僕自身は輪入道さんがバトルで優勝する姿、短い時間で汗だくになってライブする姿、フロアでヘッズに混ざってバトルやライブを観る姿、普段やらない怪談話をして盛り上げる姿など様々な輪入道さんを観てきましたが、この日の輪入道さんが1番カッコよかったです。最高でした。

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ボム
主に旅費、活動費になります。たまに、映画の観賞にもなったり。