30代の無双感
「世の中には勝利よりも勝ち誇るに値する敗北がある」
モンテーニュ (キン肉マン第7巻より引用)
20代後半は30になることへの焦燥が強かった。26歳を境に何をやってもうまくいかず完全にスランプ、まさに泥であった。しかし30を目前に控えた29歳の春、ふと30になったら逆に何もかもがうまくいき、全てを手に入れられるような気がしてきた。突如閃くWORLD is MINEの予感。その予感通り、30を機に私は根拠なき自信、no reazon confidenceを纏った。とはいえ社会的な状況変化はなく、実際何も手に入れていない。しかしみなぎる無双感。そうでなければ此の期に及んで日記など始めない。
30代の男はモテるという通説があるがそれとは全く別ベクトルの話。実績は伴っていない。経験値も経済力も、大人の余裕みたいなものは微塵もない。むしろステータスが低いからこその優越感。不遇すらもエッセンス。
だが経験上、上がれば下がる、ラダリングが人生の基本。サードインパクトに備え、環境や身体の変化には柔軟に、とりあえずこのまま行けるところまで。40代になってもつづけばいいな、この感じ。